賢者との対面-4
私が開いたガチャは普通の『プレミアム11連ガチャ』だった。このガチャは色々なガチャに入っている物が全て凝縮された様なガチャで、基本的に最大レアであるウルトラレア等が非情に出にくい事以外はこれまでやってきたガチャと変わらない。…………まぁ、結果として私の望んだ物は出てこなかったのだけど。
『プレミアム11連ガチャ』結果
ウルトラレア・スキル『帝』
マスターレア・スキル『煉獄魔法』
マスターレア・高級腕時計セット
マスターレア・龍神の手綱
ハイパーレア・黄金の如雨露
ハイパーレア・フリーズドライ『丼』シリーズセット
ベリーレア・スキル『気功術』
ベリーレア・スキル『念力』
ベリーレア・アルケ飛行艇設計図
スーパーレア・魔甲虫の盾
ハイレア・生クリームどら焼き
「それがガチャですか。賢者様がやったことの無い魔法は初めて見ましたよ。でもスキル『帝』の効果が不安ですね………。」
「ラピもそう思う?まぁ、25年生きているから多分この『煉獄魔法』は再現できそうだけど……………って、そういえば剣城ちゃんが男装しているのにも魔法が関係しているの?」
「…………………まぁ、そうなりますね。」
「だから魔法を使ってもラピを倒せなかったのね…………。やっぱり威力が抑えられちゃうから………………。」
「いや、倒せる事を前提にしないでくださいよ。威厳は全くないですけどラピは元魔王ですよ?それに勝てる訳がありませんし、私の使う魔法に興味を示していなかったら死亡してたかゾンビ化してましたよ!!」
私が抗議すると、アルミナは「ゾンビになると自我を残せても味覚が完全に失われるから、なるのは嫌ね………」と言い、論点はそこじゃないと突っ込んだ後、ゾンビにはなりたくないなとさらに思うのだった。
「ならスキルは『気功術』以外は私が貰っておこうかな………。多分私よりもランタンの方が相性良いだろうし。」
「そうですね私の方が良いかもしれませんねでも私はマスターにもこれは使えると思いましたが貰えるなら貰っておきますねいつかマスターに教える日が来るかもしれませんただその時は仮面を被ってからになりそうなのでその時は遠慮無く言ってくださいねマスター。」
「まぁ、『気功術』は説明からして私の居合い斬りとの相性も高いけど、今は魔法の方をどうにかしたいんだよね………。だから、また今度教わることにするよ。」
こうしてスキルの分配が終わり、次に他のアイテムの検証を始めるのだった。……………まぁ、ラピもアルミナも目を輝かせながらこのガチャの結果手に入れた物を見つめていたのだけど。