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織村隆一郎と目標-3

あれから数時間ほど時がたって、御子柴と群雲が帰ってきた。群雲はそれなりに稼ぐことが出来たのか、沢山の芋を籠に入れて持ち、御子柴に胡椒を持たせながら帰ってきた。恐らく、ジャーマンポテト的な何かを作ろうと考えたのだろう。なんちゃってになるのは明白であるけどな…………。


「あれ?皇学園の生徒会長がなぜここにいるのですか?」

「……………話すと長くなるが良いのか?」

「別に構いませんよ。ここに皇学園の生徒がいる事について知って置いた方が良いと思いますからね…………。」


そう言われた狩綱は手早く説明を終わらせる。すると御子柴と群雲は向こうの世界では二年の時が流れている事を知った後、御子柴はその事に納得していたが、群雲は少しだけ興奮していた。


「2年も経っていれば新しいゲームが山積みなんだろうなぁ……。取り寄せたい。向こうの世界から取り寄せたい………。それにあの作品もこの作品も続いている訳だよね!!当然取り寄せてやる!!」

「………………ネガティブにならないんだな、群雲は。」

「いや、創作物が溢れる前の世界で技術と量が増加したならば喜ばずにはいられないじゃないですか!!なので私はポジティブになりますよ。もしかしたらガチャで出てくるかもしれませんからね!!」


その答えに俺は群雲は本当にポジティブに考えているなぁと思った。しかし、群雲は無理して元の世界に戻ろうとはしていないのも事実なのだけど。まぁ、向こうの世界では俺達は死んでいるので通帳などは既に解約されているだろうし、頼れる身内も生きているかどうか分からないからな………………。


「……………………それで、米と大豆を手に入れる為に力を付けるわけかぁ……………。ガチャで生活用品はどうにかなるにしても、力だけは中々着かないからね……………。」

「でも米と大豆が手に入れば料理の幅が広がるからな………。とりあえず豆腐作るための設備などを作っておかないといけないかもな………………。」


御子柴がそう言うと、狩綱が『木工』で作るべき部分は自分がやると言った。まぁ、大妖精関連の事から適任だと感じているのだろう。御子柴は狩綱に木を使う部分を頼んだのだった。まぁ、俺は『精錬』担当なんだけどな……………。


もしかしたら取らぬ狸の皮算用になるかもしれないが、作っておく事に無駄は無いと俺達は米と大豆が手に入る事を前提に準備も進めておく事にした。そうしておけば、大豆などを大量に持って帰ったとしてもすぐに加工できるからである。

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