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織村隆一郎と墓参り-3

緑がスマホゲームで負けた後、確かに光が出たのだが……………その光は狩綱達を巻きこむほど強い物では無かったらしい。しかし、緑がかなり狼狽えていたので心配した3人が駆け寄った所で転移したという事らしい。


「よう考えたらあそこでボスモンスターに勝っていたとしたら、また隕石が落ちて俺達も転移やなくて転生という事になっとったかもしれんわな。そうなったらかなり悲惨やん。多分関係ない人物を巻きこまないようにってレベルやろうけど、異世界行くんやったら死んでからよりも生きとる時の方がええわ。」

「………………………………流石に慰霊碑の中に入れられたくは無いんだが………………。それに転移と言っても一朝一夕で戻れる訳でも無い。それに加えて時間の流れが違いすぎるからな………………正直言って、1日で戻れたとしても半年は経っている事になるからな……。」


まぁ、隕石によって体の骨が粉々になってから転生するのと、安全が確保されたスカイダイビングで転移するならば、断然こちらの方が良いだろう。…………………………それでも十分嫌だけどな……………。


「だが、転生と転移ではここまで違うんだな…………。織村はクラリスと一緒にいると思っていたんだが、バラバラな土地に転生したんだな………………。」

「それについては言わないでくれ。流石に一辺に同じ場所に転生させていたらとんでもない事になっていただろうし、これまでの結果を考えるとこちらの方が良策だったと思えんだよ。」


それから俺はこれまであった事を話した。美華の死亡した時の混乱や、俺達2組に起きた奴隷として買収されそうになった事、黒華鉄による魔王討伐派の教師達の大量虐殺等………………………流石の緑も開いた口が塞がらない様な出来事を話した。美暮だけは苦笑いだけだったのだけど。


「…………………………………まさか、あんな女子生徒だった黒華鉄がそんな事をするとは…………………。」

『いくら生徒会長でも人の隠していた事をバラさないで貰いたいんだが………………。まぁ、このメンバーならバラされても問題は無いか。美暮もいる事だし、バレるのは時間の問題だったからな。』

「そうですね……………。御子柴さん曰く、会長の初恋の人らしいですから、会長が同性愛者で無い事が証明されているので結構気になる事はありますが。」

『……………………………何爆弾発言してるんだ?まぁ、男の振りを始めたのは小学生になった時からだ…………年齢から考えて織村が小学生の頃のだろうが……………………それでもクラリスには爆弾になりそうなんだが…………………。』


照島姉が口に出した『俺の初恋の人は黒華鉄』という爆弾はクラリスには不安になる種だったようだった…………。その為俺は黒華鉄を含む関係者に弁明を頼み込むのだった。

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