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織村隆一郎とチャット-6

『…………………ただ、書面上だけの関係であったとしても、あの糞女がつーちゃんの母親となった事には腹が立ちましたよ。あの男にも妻が死んだことを悲しむのでは無く、好都合と思ってあの糞女とすぐに再婚したという事には苛立ちますが……………。ただ、あんな糞女につーちゃんの義母という役はやらせたく無かった……。あの糞女がもしつーちゃんに母親面していたならば私は自分の立場を捨ててでもあの糞女の事を殴っていたでしょうけどね。』

『確かに美華家当主婦人にはあまり良い噂を聞きませんけど…………………。どんな事があったんですか…………?』


俺がそう書き込むと、学園長はかなりの長文を書いて来たので要約させてもらう。すると、大体こんな感じになった。ただ、これだけでも美華家当主婦人…………黒華鉄の義母が黒華鉄にしてきた事には怒りを覚えそうな物ばかりだった。


・これについては知っていた事だが、黒華鉄と美華で売り上げを競うときに黒華鉄が不利になる様に古株の社員を籠絡して価値観を改めさせた。その為黒華鉄は過小評価されて家を追い出される


・黒華鉄の母親の形見を全て処分する。(宝石関連の物は全て売却という形での処分だった。ただ、服などは見せつける様に破いていたので悪質。)


・黒華鉄の母親の遺骨をゴミ捨て場に放置する。(良識のあるメイドのおかげでゴミとして回収されず、現在は黒華鉄家の墓に眠っている。)


・黒華鉄の右目を何度も殴り、視力を低下させた。この事は公な事には出来なかった他、訴えるべき黒華鉄に手段が無かった為に泣き寝入りさせられた。


これが主な内容で有るらしく、裏で手を回していた事を含めれば訴えられそうな程の事柄がいくつかあるらしい。…………ただ、当時の黒華鉄はさっさと美華家となった場所から逃げ出す為なのか、使える金が無かったからか、あまり大事にはしていないらしいのだけどな……………。


『……………………まぁ、あの糞女がつーちゃんの前に現れることが無いでしょうから安心ですけどね。もし学園まで来ていたら糞女を殴っていたでしょうから。学園に通っている内につーちゃんの優秀さに気がついて、急に母親面しそうですからね………。』

『小説やネットの掲示板ではありがちな行動パターンになりそうですよね…………。一応父親の再婚相手という立場ですから。やってきた事棚に上げてきそうですよね………。』


そんな感じでチャットをした後、後で黒華鉄に学園長をグループチャットに加入させても良いかを確認するという事を書き込んでから、学園長とのチャットを終了した。そして、俺は本来の目的だった『ブラックスミス』の方へと向かうのだった。

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