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織村隆一郎とチャット-3

残りの2つの『鑑定』結果も上げてみると、これまで着ていた制服がどれだけ心許なかったかと思うレベルの品質だった。…………まぁ、普通に考えてみればファンタジーな世界で普通の制服のまま暮らすことなど不可能に近いだろうと思いながら『鑑定』結果を提示する。


雹豹鎧のブレザー+ズボン

・価値  6万G

・雹豹というモンスターの毛を丹念に織り込んで作られた布で作ったブレザー。通常のブレザーとズボンよりも肌触りが良くなっている。雹豹の特性が反映されているのか『氷魔法』『寒所耐性』『牙術』が少しだけ強化される。また、魔力を流すことによって素材が変化していき、一定量を超えると獣をまとった鎧に変化する。魔力を流す為にはボタンを全て留めておかなければならない。


黒狼革のシルバーコート+ズボン

・価値  10万G

・黒狼というモンスターの皮を利用して作られたコートに独特のデザインのシルバーアクセサリーをあつらえた防具。シルバーアクセサリーには様々な種類があり、解毒や沈静化などの状態異常を防止するための物や『乗馬』等のスキルを少しだけ強化したりする事ができる。ズボンの尻ポケットはこのシルバーアクセサリー専用のアイテムBOXとなっており、自分で効果の組み合わせを考えることができる。


…………………………この2つを受け取った後、俺はパンツを何枚か購入して置いた。少なくともギルドから支給された量では足りないというか、『洗浄石』があっても予備が無ければいけないというか…………と言った様な感じだった。


「あの~。よろしければ試着してみてはいかがでしょうか?」

「じゃあそうさせて貰います。試着室はどちらに?」

「こちらの扉です。」

「分かりました。では、使わせて貰います。」


そんなこんなで試着してみる事になった。その結果は全部着心地の良い物だと確認できたが、見た目としてはどうなのかとスマホで自分を写してから生徒会+黒華鉄に感想を聞くことにした。


『ブレザーの方は良いが、コートのシルバーはなぜつけたんだ?』

『会長、カッコいいですねぇ~。ねぇクラリスさん。』

『そ、そうですけど…………………。生で見れないのが……』

『クラリスちゃん!!そこは愛でカバーするんだよ!!』

『………………………まぁ、異世界ならマシなデザインじゃ無いか?』


そんなこんなでグループチャットを閉じると、個別チャットが1つ入っていた。………………これはクラリスからか?と思いながらそれを見ると、クラリスからのチャットでは無かった。……………………なぜか分からないが、そのチャットの送り主は学園長だったのだ。


『なにやら面白いことをしていますね…………。私も混ぜてくれないでしょうか?』


それから俺は『ブラックスミス』に行く前に答えなければ色々と面倒な事になる!!と試着室の中で戦慄するのだった。

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