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織村隆一郎と平行な夢-6

夢の中とはいえクラリスに悪態をつかれるという体験をした俺はそのまま目を覚ましていた。…………………まぁ、これは夢だったのだからと思いつつも、俺は今いる現実の感触を確かめる。


「……………………そういえばベッドで寝るのは何日か振りになるんだよな………。アルさんの家ではベッドでは無くカーペットの上で寝ていたからな……………。もっとも、俺が倒れたのをアルさんがタオルケットかけて放置しただけなんだけどな………。」


寝る場所だけならばかなり改善されたといえる雰囲気だ。しかし、枕だ。枕がどうにも駄目なのだ………………。これもまた買いに行かなければならないのか……………と思っていると、生徒会+黒華鉄のチャットの方で書き込みがあった。


『……………………織村の方には何か変なアプリが入ってないか?何かしら違和感があったんだが。簡単に言えば、時空が歪んだ様な………。簡単に言えば、私は今『収入の革袋』を送った様な筈なんだが昨日の夜には既に届いていなかったか?』

『………………そういえば、食料送ると言われた時、私の方では食料庫にいる事を確認していましたが………………。』


……………………とりあえず俺はチャットを中断してスマホのアプリ履歴を確認する。すると、『速達サービスお試しアプリ』といういかにもなアプリが存在していた。……………説明としては、3日以内にどうしても必要そうな物ならば時を超えて送ってくれるという内容らしい。


『……………………まぁ、もうこのファンタジーには驚かないが……。』

『まぁアイテムBOXが無かったら俺の新居は食料で床が抜けていたという訳だからな………。このアプリに感謝しないと………………。』

『むしろ新居があったからマシだったかもしれないな。宿だったら奴隷生活以上の苦痛になるぞ』


そんな風に雑談していると、黒華鉄が抱き枕やら普通の枕について説明してきた。抱き枕の方にはまぁ、照島姉やら御子柴などは『剣術』と『弓術』を両方修得しているという可能性があるのでもらい受けた。それと枕の方も送って貰ったので、今日からはまたぐっすり眠れるのだと思うのだった。


『あー、それと今日だな。今日の夜頃、魔王討伐派の教師達を殺す。恐らく無差別殺人になるが…………………殺さないで欲しいという教師はいるか?』

『…………………本当なら全員殺さないでくれとは元生徒会長として思うのだが………………生き残る教師は生き残ると考えさせて貰おうと思う。』

『…………私と宮永さんから言えば、抵抗しない人は殺さないで欲しいと思います。抵抗しない教師は教頭に連れてこられた方達でしょうから。』


そんなこんなでチャットから黒華鉄がログアウトした。……………………その後黒華鉄がチャットに戻った後の報告から、生存者は僅か5名、内1名は行方不明という結果を聞かされ、どう反応すれば良いのか分からない俺達なのだった。

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