新生活応援ガチャ-4
ニケ製のマウンテンバイク
・価値 7億G
・何事にも動じない速さを追求したマウンテンバイク。最高スピードは光をも超えると言われているが、人体には耐えきれないほどのGがかかりマウンテンバイク共々破裂する可能性があるために注意が必要。ギアは全部で100だが、まともに使えるのは6までとなっている。普通の速さで進むとなればどのような地形でも不自由なく走ることが出来るほどの安定性を持つ。
………………………移動手段には持って来いかもしれなかったけれども、億を超えた自転車って……………いくらなんでも高すぎはしないだろうか?と思ってしまう。まぁ、唯一のハイパーレアだから仕方ないか…………と思うけどね…………。
「後はこの周辺地図が使いやすいかな…………。半径200メートルの地図を表示してくれるという……………凡庸製が高いアイテムだなぁ……………。まぁ、とりあえず最初は町に行ってみようかな………。」
もちろん、他の帝高校の生徒がいない町に限るけどね。廃教会の中にいる副会長の様に能力者に全員を養わせるのではなく、適材適所という感じで役割を振り分けるという様にそこまで酷い待遇にはならない場所もあるだろうが、美華の様に能力者は全てを差し出せ奉仕しろ!!という様な連中もいる………………。
つまり、『帝高校チャット』の様子が落ち着くまでは同級生達と行動しない方が良いのだ。………………まぁ、今はまだ川の場所はバレていないし、武器と『暗視』も持っている。……………しかし、ここが絶対に見つからない場所とも確定できない。
廃教会の方には私がガチャで当てた『清水の水差し』があるかもしれないし、廃村の方も井戸などはあるかもしれない。商人の集まる広場にいる奴等も、何かしら恵まれているかもしれないが、私だってそこまで歩いたわけでも無い距離にある川を見つけられないとは思えない。
「…………………とりあえず、移動しようかな。地図にはこのまま下流の方に降りていけば町があるって出ているし。お金が無かったらガチャが引けなくなるからね………………。」
そう思った私は『ニケ製のマウンテンバイク』に乗って町に向かって進むことにした。一応『探知』を使ったけれども追っ手もモンスターもいない。町に着いた後は何をするかは、町に着いてから考えることにして私は町の方向へとマウンテンバイクを走らせるのだった。
……………………………また、私がその場を去った直後に川を発見したというようなログが出てきた。…………………自称神は能力者持ちを発表していたが、場所までは伝えていないはずだよな…………と願いながら私は町へ向かうのだった