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織村隆一郎と台所-5

「結晶の方は石と違って少し時間がかかりますが無限に使えます。それに、アイテムBOXの中でも効果を発揮します。…………………まぁ、質によってできあがりは違いますから…………洗浄石と同じくらいの時間で出来る物は最低でも7000億G、それに加えてできあがりの質も含めるならば8000億Gは必要ですね。」

「………………………それは……………凄い値段だな……………。」

「まぁ、『洗浄結晶』が無くても大丈夫ですけどね。アーティフィリアにも100億Gレベルの物が数個あるだけらしいです。ちなみに天然物でなく人工物だと最高でも2億Gの物しか作られたこと無いそうです。しかもその方は命を犠牲に作ったとかなんとか……。」


どれだけ質を良くするのが難しいんだと思いながら俺は話題を別の所に向かわせた。…………………ちょうど、生徒会メンバーのいるチャットに黒華鉄が書き込みをしたからだ。


「…………………魔王討伐派を殺すのは明日になるのか………。」

「そうですか……。でも、なんで死にに行くんですかね?魔王なんて物は基本的に可愛い女の子なんですよ?それを殺しに行くってどれだけ鬼畜な教師なんですかね?」

「元の世界に帰りたいのは分かりますが…………。ですが、私達は転移では無く転生ですからね……………前の世界に戻っても肉の塊になっているだけでしょうに………………。」


まぁ、あの隕石が落ちていればそうなるだろう。まぁ、俺もクラリスが一緒に転生していなければ同じ行動を取ったかもしれない。…………………そう思うのも事実だが、あの画像を見てまだ屈しない教師達の精神力は別の意味で凄いと感じてしまう。


「まぁ、学園長が中心であるわけじゃ無くて安心したがな……………。もしそうなっていたら確実に俺達も魔王討伐に参加させられる様になっていただろうし。」

「学園長は適応能力高いと自分で言っていましたからね………。それに、一度死んでここに来たのに命を捨てるようなマネはしたくないのが本音なのでしょう。」

「むしろ、あんな死に方した後に死にたいなんて思う方が普通では無いと思うんですがね……………………。」


まぁ、教頭達は自分達が魔王討伐までに死ぬという事を想定していないのだろうと思う。黒華鉄のあの画像もただのハッタリだと思っているに違いないと思う。…………だが、黒木や蔵鮫といった証人がいる事を知っている俺から見れば、討伐派の教師達は愚か者といっても良いほどだった。。


「……………………せめて、俺達よりも長く生きている分ご都合主義が通らないことを理解しろよ……………。」


その呟きは群雲や御子柴、照島姉にも聞こえたのか、3人ともうんうんと頷くのだった。まぁ、明日にどんな事が起こるか分からないなぁと思いながら、俺達は腹ごなしに新居を探検しに向かうのだった。

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