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織村隆一郎と新居-2

「………………………洗濯して乾かしたにしては不自然な物だな…………。なんというか、汚れだけをそのまま吸い取った様な………………。」


脱衣所の籠に入れられたブレザーは、『サイレントレント』の唾液が落とされているどころか、新品のように綺麗になっているという程の変化を見せていた。


「………………………まぁ、魔法が普通の世界だからな………………。そんな関係の魔法があるんだろう……………。できる事なら、その魔法を修得したいもんだ。」


そう思いながら俺はこれまでガチャの代償ではけていなかったパンツをはいてからズボンを履き、スースーしない事に感激しながらブレザーを着て、腰に付けたベルトに武器類をくくりつけてからギルドの受付の方まで戻るのだった


「あぁ、ようやく上がって来たか……………………。家具職人のビーバに査定を終わらせて『蜂巣石』を持ち帰らせた。そんで、今回の追加報酬だが…………………………正直言ってここまでの物を持ってくるとは思わなかったぞ………………。」

「何があったんだよ………………。普通に考えて地上三階地下二階建てで家具が全部揃っている家なんて物が報酬になる訳無いだろ…………………………。」

「いや、それはお前がそこそこ大きい『蜂巣石』を持って帰っている最中に『精錬』したのが原因なんだよ。そのせいで追加報酬を払おうとしていたビーバはあの『蜂巣石』に相当する金を払うには貯金が足りないと言ったから仕方なく家を報酬にしたわけだ。」


ルナントの話を聞くと、どうやら家具職人のビーバは『蜂巣石』の真の姿である『蜜金石』を求めていたらしい。この『蜜金石』は普通の金と違って普通の火でも溶かす事ができる為に金色の装飾を作るのに便利な物だという。


しかし従来の『蜜金石』には不純物が多く、インテリアには不純物が汚れとして目立ってしまう為に使えなかったらしいが、『精錬』で不純物を取り除いた『蜜金石』はたいそう綺麗な金色の物になったらしい。


「まぁ、家具に関してはビーバの作品だから金を払う必要は無いという訳だ。…………………まぁ、正直言って『蜂巣石』を『精錬』して運んでくるとは思わなかった……………。まぁ、『蜜金石』については秘密事項だからなるべく人に喋らないでくれよ。」


…………………そして、『ウルフ』と『サイレントレント』の報酬を受け取ってから俺は、渡された地図を見ながら新居?に向かうのだった。………………………………まぁ、拠点が早く手に入るのは良いんだけど、何か腑に落ちないと感じてしまう俺なのだった。

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