表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
148/922

織村隆一郎と初戦闘-5

「…………………………で、『サイレントレント』の唾液でドロドロになりながらも『ロックビー』の群れを倒し、『蜂巣石』を持って帰ったと…………………。詳細は分かった。服はこちらで洗って置いてやるから……………そこから風呂に入ってこい。」

「分かった。だが……………腰に付けていた『ウルフの尻尾』が全部ベタベタになっちまって…………………。本当に申し訳ない。」

「まぁ、『ウルフ』の討伐部位は討伐した事を証明するだけの素材だから何の問題もねぇよ。だからとりあえず手に持った『蜂巣石』はそこに置いて風呂に迎え。」


あの後、無事に『ロックビー』の群れを討伐して『蜂巣石』をギルドに持ち帰ったのだが、『サイレントレント』の唾液がギルドに戻った時にも乾いていなかった為か受付のルナントに風呂に入ってこいと即座に言われる程、服が悲惨な事になってしまっていたのである。


「風呂は赤の印が女性、青の印が男性用だ。報酬の方は風呂から上がってから渡すからな。」

「……………………すみません、風呂の中で必要な物は……………。」

「タオルと桶は無料で貸し出している。髪を洗う液や石鹸、体を洗うための布は各100Gだ。質の良い物が欲しければ銭湯に行った方が良いが……………今回は我慢してくれ。」


………………………そう言われてからギルド内の風呂へと向かう。すると、白いのれんが2つ並べられており、そののれんにはそれぞれ赤と青の点が付いていた。…………………風呂場の目印は雑なデザインだな…………と思いながら俺は青の点が付いたのれんをくぐった。


するとその中は籠が並べられた棚と、簡素な洗面所、その横にレンタルのタオルと桶が置かれており、少し無効にタオルの返却口があった。桶の方は風呂の中に返却口があるらしく、タオルと同じ場所では無いらしい。


「……………………さて、さっさと着替えて風呂に入るか………………。」


そう言いながら俺はドロドロな『サイレントレント』の唾液の付いた制服を脱ぐ。幸いにも制服の舌には唾液が浸透していなかった。あれ?パンツは………………という質問には、「俺のパンツは大金になった」と答えておこう。


………………………………後、ここまで来たらもう言わなければならないかもしれないが……………………今日はずっとノーパンで過ごしていました。いや、アルさんは男性物の下着を持っていなかったから譲って貰えるわけではないし、『ナートシスターズ』で買おうかと思ったら男性物は売り切れていたのだから不可抗力…………だったと思いたいと感じながら、俺はレンタルの桶とタオルを持って脱衣所から風呂へと向かうのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ