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織村隆一郎と初戦闘-2

「分かりにくいかもしれないが、『サイレントレント』は下から4/5程の長さの黒いラインがある。これは、『サイレントレント』の舌の部分となっている。これさえ分かっていればどうにかなるが……………慣れないと普通の木を燃やしてしまうからな。」

「そうなのか……………。『鑑定』の方で無理なときもありそうだったから助かったぜ。」

「まぁ、擬態化するモンスターは『鑑定』を無効出来るスキルを持っていたりするからな………………。まぁ、他のモンスターについて詳しく知りたいときには『アラーシェ図鑑店』に行けば良いぞ」


門番の1人がオススメの店を紹介すると、もう1人の門番がため息をついていた。なぜそんな事をしたのかと思っていると、その門番が口を開いてこう言った。


「『アラーシェ図鑑店』ってお前の実家だろうが…………。勤務中に宣伝するなと言いたくなるが、あそこの店は品揃えが良いし、安いからな………………。冒険者やるくらいなら役に立つだろう。研究とかは図書館に行った方が早いけどな。」

「そうなのか………………。その店にはまた今度寄ってみよう。モンスターについての情報は多く知っていて損は無いからなぁ…………。」


そう言ってから門を出ると、そこにはとても広い草原が広がっていた。ただ、パッと見た所では『ウルフ』は見つからなかったので『ウルフ』が出てくるまで歩くことにした。


「………………………あそこにいるのは『ウルフ』の群れ………ザッと7匹程か?なにやら追っているみたいだが………………。人では無い…………みたいだが、狩りをしているのか?」


追われている物が何なのかは分からないが、狼の狩りの様に前方と後方に分かれて相手を牽制している事が分かる。やはりこの世界の狼も狼なのだ…………………ただ、討伐対象になっているだけの。


そう思いながら俺は『ウルフ』の所まで走る。なぜか足が速くなっている気がするのは気のせいなのだろうと思いながら追いかけると、ほんの数分で狼の群れに追いついたのであった。


「……………………………不意打ちになるが、その辺は勘弁して貰おうか………………。オリャァァァァァァァァァァァァ!!!!!」


狼の後ろに辿り着いた時、俺は『マジックナイフ』を薙ぎ払う様に振って群れの後ろにいた狼達を一掃した。……………………すると、狼の群れに襲われていた何かが、前方の狼を蹴り飛ばし、そのままどこかへと去って行くのだった。


「丁度前方と後方の入れ替わりのタイミングだったから疲労が溜まっていたんだろうなぁ……………………。」


そう思いながら俺は、『ウルフ』7体の尻尾と牙を回収するのだった。……………………流石に心臓や毛皮は今の持ち手じゃあ持って行けないからなぁ………………と思いながら。

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