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織村隆一郎とアーティフィリア-4

「まず、このギルドとランクに関しては『アズタイラ』という国に本拠地のある『冒険者協会』の規約に応じています。基本的にギルドといえば『冒険者協会』に関係する施設だと思って貰えれば大丈夫です。まぁ、『冒険者協会』では無い施設を軸としている国や町もありますけどね……………。」

「それはこことはどの様に違うんだ?」


俺が率直な疑問を言うと、受付はこう返してきた。その場所は聞き覚えのある場所……………というか、俺の様な生徒会メンバーならば知らなかったら殴られる場所だった。


「私が知っているのは『ラビネア』という町だけですね。あそこはダンジョンが無限と言える程増殖しており、それに対応するために別のシステムを取り入れていますから。まぁ、無謀な冒険をさせて冒険者に死なれるのはこちらとしても嫌ですからね……。」

「…………………ここから『ラビネア』へ行く道って分かるか?」

「申し訳ありませんが……………。私が知っているのは今は廃村となった『タバ』からの道のりしか…………それに、ここから『タバ』までの道のりは分かりません。『タバ』が廃村になった事で世界地図からも存在が消されましたからどこにあるか知らない人の方が多いですし。」


…………………つまり、黒木と蔵鮫を探しに行くのは止めておいた方が良いのか………………。アルさんに連れられて『アーティフィリア』にいるが、連れてこられる前の町からならば探しに行けたのだろうと思う。……………いや、奴隷になって探せなくよりは遙かにマシだったか。


「………………では、改めましてギルドについて説明していきますね。まずギルドのランクは10級から1級、その次に初段から10段、その後は功績をあげる毎に1師段ずつ上がっていきます。師団より前まではランクを上げるための依頼をこちらが用意します。依頼の内容はモンスターの討伐だったりギルド職員などとの模擬戦だったりします。」

「なるほど…………。依頼をこなし続ければ試験に落ちない限り10段までは上がることができるのか……………。まぁ、生産と狩猟でランクが分かれている様な事を言っていたが………。」


すると受付はよく分かりましたねとでも言うような表情で頷いていた。……………まぁ、大体予測は出来るけどな……………と思いながら聞くと、やはり正解だったという事を知るのだった。


「生産と狩猟のランクが分かれているのは、死者を増やすことが無いように作られました。生産のみで10段に行った人に強大なモンスターを倒せという依頼は出せませんし、無理矢理受注させて死なれたら優秀な人材を失いますからね…………。」


昔何かあったのだろうと思いながら俺は、ギルド加入の為の手続きを続けるのだった。…………………まぁ、残っているのはギルド内での注意とギルドカードの発行のみであるのだけどな…………。

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