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巻き込まれた教師達-6

藤河がガチャの説明をし終わった頃、最後に寝ていた教師……………もう1人のガチャ能力持ちが目を覚まして馬車から降りてきていた。彼は欠伸を掻いた後、目の前に広がる惨状を見て気絶した。………………まぁ、仁道がさっさと気絶状態を治したけどね………。


「あぁ、これならもう酷使される必要も無いんだ……………。あ、申し遅れました。私、蕪子かぶらし 瓜男うりおと申します。担当教科は英語で英会話部の副顧問をしていました。…………………ところで、この惨状はあなたが?」


彼は私に感謝と畏怖の両面を持った眼差しを向けてきた。…………まぁ、気持ちは分からなくも無い。下手な事を言えば教師達の死体(捕食された残りカス)の中にオブジェとして追加されるという事なのだから、ビクビクしてしまうのは仕方の無い事なのかもしれない。


「正直面倒なので殺しはしませんよ。なのでさっさと魔王討伐を諦めてください。恐らくどんな武器が出ても魔王には勝てませんよ。多分この位の攻撃なら朝飯前でしょうし。」

「……………じゃあ、そうさせてもらいます。短期間に二回も死にたくないですから………………。」


まぁ、この世界に転生した人間は全員一回は死んでいるのだ。それでも第二の人生をすぐに始められただけでも御の字だが、その人生を訳の分からない魔王討伐やら変なプライドやらで終了するのは馬鹿のやることだろうしね………。主に教頭とか美華とか。


「………………まぁ、この惨状を見て魔王を倒しに行こうなんて事は思わないし、国からの案内役も着いてこずに地図だけしか貰ってないから、このままどこかに雲隠れするには良い環境だな……。」

「……………まだ試してはいませんが、生徒会のメンバーのいる場所に送ることは出来ますよ?黒木と蔵鮫の所以外でですけど。」


私がそう言うと4人の教師達はおぉっという様な表情になっていた。ちなみに『フレンドギフト』での人間の転送にはマイルポイントが必要となるが、その辺は平気だろうと思う。アイテムBOXの中では無く、その近くに移動するという感じなので織村とクラリスにそれぞれ連絡をしておく。


ついでにこの4人の教師で来て欲しいと思う並びは完全に2つに分かれたような気がする。ついでに言えばガチャを持っている者が分かれているため、何の異論も無く送り出す事が出来たと思う。


織村の方には仁道と蕪子、クラリスの方には藤河と三波という感じだった。…………………まぁ、この4人とはフレンド登録を行わずに生徒会経由で連絡してくれという事にしたので、これから先の接触は無いだろうと思いながら、私はランタンのいる部屋まで戻るのだった。

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