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第四話 第六部 何か嫌な
巴美羽「なかなかやるね、あいつ。」
由紀「本気だせそう?」
巴美羽「うん。これだけは本気だせそう。」
湯子「本当にすごい相手なんだね…私がしっかり抑えてみせるから。」
湯子は気合を入れてマウンドへと向かっていった。しかし何故だろうか。すごく嫌な予感がする。何か分からないけどいやな…へんな雰囲気。相手のチームからのプレッシャーがすごいというのか…私にも全くわからない。
シューーー バシン!
ストライクワン!
別に何も気にするようなことは全くなさそうに思える。けど…何か感じる…甘い球は確実に持ってかれそうな気が…。
シューーー ギィイイイン!
巴美羽「!!」
バシーーーーン!!
アウト!
湯子「ナイス巴美羽!」
巴美羽「へぇ、相手の四番もやるじゃない。」
巴美羽でよかった。今カンペキにとらえられていた。巴美羽だからこそ捕球できたけど…それ以外だったら。確実に長打になっていただろう。そこから崩れていくという可能性も考えると…一発で何か持っていかれそうで怖い。湯子…踏ん張ってね。




