第三話 第十一部 試合後の会話で
湯子「今日の投球…私もびっくりしたよ。あのアドバイス一つであんなに変わるなんて思ってなかった。」
みちる「すごかったですよね。それにしても…巴美羽先輩のアドバイスであんなに変わるなんて…。湯子先輩、よかったですね。」
私たちは試合後に集まってお話をしていた。みちるもそのすごさに気づいていたみたいだ。私もあんなに変わるとは正直思っていなかった。いったい何処を見ていったのだろうか。
衣世「みちるー! 今日のみちるのホームランすごかったな。あんなところまで飛ばすなんて…私驚いたよ!」
みちる「ありがとう。だけどそこまでベタベタ引っ付かないでよ。」
衣世「いいじゃねぇかよ。ほら、ここなんてどうだ?」
みちる「さわるなエッチ!!」
お、女の子同士だからといってこういうのはいけないんだよ! 私はそういいたいけどそういう勇気がない。そういうのは嫌だから…。
夕菜「そうそう由紀。二打席目のあのバッティング、どうやって打ったの?」
二打席目、たしかワンバンした球をヒットにした奴だ。
由紀「私もいつものように反応してしまって打ったとしか言いようが無いかな…。私もアレはびっくりしたから。」
夕菜「そうよね…。でもそれに続いて巴美羽もそれをすぐに決めてみせるって一体何なのよ…。」
たしかにそうだった。二者連続でワンバンした球をヒットにするなんて普通では考えられない。私はまぐれだったと考えても巴美羽は意図的にやったとしかいえない。なんて人なんだろうか。
巴美羽「なに? 私のことじろじろ見て。」
由紀「別に何も?」
巴美羽「メンドー。」
何も変なこと言ってないの面倒だなんて…。やっぱり変わり者だなぁ。




