表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ドクターK少女 努力。親。思い。  作者: レザレナ
第三話 ソフトボール世界大会、初戦は韓国。
24/55

第三話 第一部 巴美羽の事情

衣世「あー生き返るわ。」

みちる「なにそのだらしない格好! ちゃ、ちゃんとタオルぐらいしてよ!」

 私たちは試合の前日に温泉に浸かっていた。私は練習の疲れをしっかりと取るためにゆっくり浸かっていた。そして隣には何故か巴美羽がいる。なんで?

衣世「それにしてもみちるってすげぇ体だな。胸もあるし。」

みちる「やめてヘンタイ! そんな衣世こそ!」

由紀「や、やめて! そういう話はダメダメダメダメ!!」

 なんでこんな話をするのよ。もう、恥ずかしい。

巴美羽「私たちには関係ないよねー。」

由紀「体系が似てるからって変なこと言わないでよ、エッチ。」

巴美羽「こう見えても彼氏作ったことないぜ。」

由紀「か、彼氏もいけないのっ!」

湯子「純粋すぎるわね。」

夕菜「露天風呂はいいわね。私たちは向こうでゆっくりと浸かっているわね。」

巴美羽「うわすっげえ体。」

 私はもう耳をふさぎ、あきれながら巴美羽が落ち着くのを待っていた。やっと落ち着いてきた所で上を向き、満月に照らされていた月を見ていた。

巴美羽「親の件は大丈夫か?」

由紀「心配されなくても。…でも少しはあるのよね。」

巴美羽「いいよね、親がいた人って。私なんて一度も会ったことないからさ。」

由紀「えっ?」

 突然巴美羽の口からとんでもない言葉が出てきた。ってことは親の顔を見ないまま…。

由紀「それって…。」

巴美羽「由紀とは違うよ。捨てられただけさ。だから親友のおじさんおばさんの家で育ったわけ。高校は一人暮らしをするつもりだけどな。」

 巴美羽は上を向いてため息をついていた。巴美羽にもこんなことがあるんだ…。

巴美羽「私の将来の夢はプロ野球選手。そのお金でおじさんおばさんにお金を送るんだ。そして…そのお金で本当の両親に会うことさ。」

 巴美羽は手を上に伸ばしながら話していた。そんなことがあったのか…私も…お父さんとお母さんに恩返ししたかった。いや、これからするんだ。私も…プロになって。

巴美羽「あーあ、話すのが面倒になってきた。風呂でるねー。じゃ。」

 巴美羽はマイペースに風呂を出て去っていった。わたしはその後ろ姿を見えなくなるまでずっと見ていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ