第二話 第四部 皆が集まって。
みちる「ふぅ…あ、湯子が来た。」
湯子「今二人も来るわよ。」
二人って…あの巴美羽と衣世のことだろうか。と思っているとすぐに二人が見えてきた。
衣世「いやー、一番難しいやつを一発でクリアするなんてさすがだね!」
巴美羽「あれのどこが一番難しいのよ。」
巴美羽がまた何かやったのだろう。たぶん反射神経も良いし勘も良いから簡単にクリアしてしまったのだろう。そしてバットを持ってきた。
由紀「素振りぐらいはちゃんとやるのね。」
巴美羽「百回ぐらいだけね。感触を確かめるようなスイングしかしないわ。なっとく行かないときは少し数こなすけど。まあほとんどそんなことは無いけど。」
そういって巴美羽は軽く素振りをし始めた。その軽いスイングでさえかなりの鋭さを見せてくれる。いったいどんな体の使い方したらそんなスイングになるんだ?
ブシィ!
衣世「おお、みちるすげえな!」
ブシィ!
みちる「衣世だって良いスイングじゃない。私より安定して振れているし。」
衣世「逆にいえばみちるみたいなパワーは私には一生無理ね。だから…こっちで勝ってみせるよ!」
なんだかんだであの二人は良いライバルになっているな。でも衣世はあの素行さえなければ…。
湯子「ねえ由紀、三日後にまた実践試合形式の練習だっけ?」
由紀「そうだよ。最大のアピールポイントよ。」
私は湯子の肩を叩いて笑った。
由紀「自信持って!」
湯子「うん、ありがとう!」




