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片眼鏡少女と銀の凶器

 「わっ! 稀子、フォークはダメ!」

 そんなに怒るなよ。小さいことを暗に気にしてたのか。

 観覧車なんて罵倒文句、分かる人はごく一部だ。

「僕の頭の回転速度は、観覧車よりも早いよ」

『じゃあ、自転車が!』

「余計なお世話だよ!」

 でも言い返せない。実際その通りだ。

 僕が稀子に舌戦で勝ったことは一度もない。そもそも、僕らの中で勝てるのは、のらりくらりと追撃を躱す櫻井さんくらいのものだ。だから皆、稀子には頭が上がらない。

『分かったら、七海も考えろ!』

「はい。すみませんでした」

 僕はしゅんとして謝る。叱られたワンコみたいな気分。

 今回の『本題』は、魔法を使わずにどうやって魔術を成立させるか、だ。

 皆――『喫茶 ピエロ』に集まった、金本さん、櫻井さん、美玖さんも唸っている。もちろん僕もだ。稀子はいつもどおりの読めない無表情。

 多分、説明しなくてはならないだろう。どうしてこんなことになったのか。

 時間は遡る。



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