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 一緒に?一緒ってどういうことよ?

 言葉が頭の中で空回る。日本語としては少しも難しくないのにどうにも理解が覚束ない。

 二人一緒にということはつまり、哲平一人ではないということで、即ち別の誰かがいるということで、それが誰なのかというと。

 こいつだ。

 隣を見上げる。奇しくも、柾も哲平に顔を向けたところだった。哲平同様戸惑っているようだ。

 視線を実咲人に戻す。もう大丈夫、と確信しているみたいに明るい表情。実咲人が傍にいて笑っているなら全ては良好。そんな気がしてくる。

 柾と共に、実咲人に対して責任を取る。誠意を尽くす。契りを結ぶ。二人ではなく、三人で。あんなことや、こんなこと、を……?

「俺が前でいいなら」

「じゃ俺が後ろの担当か……って何言ってんだよ柾!うわおうっ!?」

 物凄い風切音が耳元を掠め過ぎていった。よけられたのは奇跡だと思う。

 長細い包みを振り下ろした体勢のまま、直巳が哲平を見上げた。それはまるで能面のような。

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