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東京

照りつける太陽の強さに




途切れることのないセミの声に




嫌気が差し始めた8月。





TAKEは東京、名古屋のライブに出た。





ぼろぼろのハイエース一台と達也、英二の車の3台で大阪を出発する。





達也は美香と恵をその小さなツアーに連れて行った。





暗黙の了解で達也と美香、内山と恵の関係はバンド内の誰もが知っている。





ただ美香の件に関してはその可愛さにメンバー皆が指を加えて見ている状態だった。





まだ開園して3年しか経たないディズニーランドにも初めて行き




本当に楽しい思い出ができた。





小さなビジネスホテルで恵と同じ部屋で泊まる嬉しさ、





皆で一緒に食べたとんかつ定食に夜の打ち上げ。





名古屋でのライブには英二の彼女である裕子も仕事の休みが取れ駆けつけた。





今回のライブで新しいファンも増え、TAKEは更なる手ごたえを掴む。





熱狂的なファンの数人は東京、名古屋両方に姿を見せた。





おそよ4日間、家を空けどっと疲れた体でアパートに帰ると





受験生なので必死に勉強をする優がいた。





優は通学時間や偏差値の面からも美香と同じ高校を受験しようと なんとなく考えていて





部活の引退も近くそろそろ本気で受験勉強に打ち込み始めていた。




恵まれていたのは…




優の手元には美香が取ったノートが全てそろっている。




どの教科もきれいな文字で分かりやすく丁寧にまとめられているノート。




理科の法則や歴史に地理、数学の方程式や細かい例題の解説、




3年分の定期テストの問題と答案




高校入試の過去問題演習の一式…




夏休みの復習に それは完璧すぎるほど便利なアイテムだった。





食事を用意しながら、そうじ洗濯をしながら…こんなにもきちんと一生懸命 勉強をこなしていたんだ…。




その苦労を今更ながら深く理解して、男と会っていることも 夏休みに家を空けること




今の行動全てが許せる気がしていた。





二学期以降も優は美香のノートが手放せなくなる。




受験間近には、もう自分のノートを見る事は一切なくなり美香のノートと





問題集だけで勉強を進めた。




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