↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
レア職でも【うんこマン】呼ばわりは嫌なので、転職ガチャの為にチートクソスキルで金策する!  作者: 粉みかん汁


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5/5

第五話 うんこ大戦略

 魔族軍を返り討ちにしてよーくわかった。

 単純な身体能力だけを比較するなら、人間よりも魔族の方がスペック的にクッソ強い上位互換だわ。


 全体的に筋肉量が多い分、力こそパワーと言わんばかりにゴリ押してくる印象。

 一対一でまともにやり合った場合、人間が魔族にワンパンストレートで負けるね。


 そして、わかっていたけど糞毒火矢は迎撃に向いてねぇ!


 確かに爆発の威力と音でひるませられるし、糞毒で傷が悪化するから魔族軍の士気は下がる。

 それで楽に勝利はできるけど、俺の領地が糞毒で汚染されたらダメじゃないか。


 返り討ちにした後、糞毒が俺の領地にたくさん飛び散ってたからなぁ。

 うんちスキルで糞毒を無毒化調整するはめになったぜ。


 これ以上、俺の領地をクソで汚してたまるか!

 今度はこちらから侵攻するぞォ!


 当然、魔族領ではまともに戦うつもりなどない。


 魔族領は魔族の本拠地で、魔族がたくさんいるからな。

 こんなところでまともに戦い続けたらそのうち負けるから、無法上等でいかせてもらうぜ。


 俺は辺境伯軍を連れて魔族領に侵攻。

 糞毒火矢をありったけ使いまくって魔族軍を蹴散らし、本命の作戦を開始。


 川の上流で人間の腸内にあるありったけのうんこをドバーッと流していく。


 下流には魔族が拠点として使うテント状の建物──ゲルがある。

 魔族が生活用水として下流の水を使っていることは、事前偵察でわかっているぜ。


 クソが足りない場合はうんちスキルの出番だ。

 辺境伯軍に運搬させた固形燃料やレンガからうんこ成分を抽出し、うんことして調整して流せばいい。


 魔族の食糧集積地を偵察で見つけたら、糞毒火矢で焼き討ちしていく。

 食糧集積地で焼け残った食糧は、糞毒で汚染済なので食べたらビョーキになってアウトだ。


 ……作戦は成功だ!

 生活用水と食糧を汚染されて勢いをなくした魔族軍は、辺境伯軍であっさり討ち取ることができた。


 降伏したり命乞いしてきた魔族もいたが、もちろん皆殺しにした。


 糞毒で汚染された魔族領をゆっくり占領する時間がないから、今は捕虜を取っても邪魔なんだよね。


 力こそパワーな魔族を捕虜に取った後反逆されたら、辺境伯軍に無駄な被害が出かねないし。


 魔族は俺や辺境伯軍を指差してわめいていたけど、命を直接わからせれば全員黙ってくれた。


 軍事物資については現状問題ない。

 うんこ攻めする以上、現地略奪に依存するつもりはなかったしな。


 辺境伯軍が通過した地点にいくつか補給基地を建設。

 俺の領地から軍事物資を前線まで届けるシステムは構築済だ。


 俺と辺境伯軍の快進撃は続いた。

 魔族の王──魔王が住む城も見えてきたし、あれを陥落させれば終わりだな。


 だが、そうはならなかった。

 補給基地を経由して一通の手紙が届いたのだ。


 どうやら魔王が国の中央に乗り込み、人間の王を暗殺したらしい。

 魔王は勢いに乗って中央を滅ぼし、今は地方を滅ぼしてまわっているようだ。


 は?

 俺の妻子と領地は無事なのか!?


 文面の続きを見ると、手紙が書かれた時点ではどうやら無事らしかった。


 魔王は中央に乗り込む際、俺の領地から遠いところを支配する別の辺境伯の領地を経由したらしい。


 とにかく俺の領地に戻らないと。

 魔王の倒し方については一応思いついた。

 成功するかはうんこ次第だ。


 大急ぎで道を引き返して領地に辿り着く。

 妻子が温かく出迎えてくれて内心ほっとしたよ。


 万が一があるかもしれないと心配していたんだよね。

 こうしてまた俺と妻子で抱き合えてよかった。


 ……俺の領地にこんなに人いたっけと思ったが、中央や地方から避難してきた人も流れ着いているのか。


 部下を動かして、魔王についての情報を避難民から収集させよう。


 収集した情報をまとめた結果、魔王は単身で局地戦を覆す程度のクソハイスペックであることがわかった。


 ただまぁ魔族全体としての戦局は覆せなさそうだし、これなら準備したうんこで一方的に勝てるだろう。

 これは朗報だな。


 魔王の城で魔王と対決しなくてよかった。

 準備なしで魔王を倒す場合、うんちスキルを全力全開で発動して魔王の腸内にあるうんこを調整するしかなさそうだし。


 うんこが絶対出ないようガチガチに詰まらせた上で、腐らせて魔王を殺すルートだったと思う。

 なお、魔王が即死するわけじゃないので俺は道連れにされていた可能性が高い。


 つーか、下手に他の人が魔王討伐に参加したら巻き込まれて無駄死にしそうだな。

 狼煙で俺の領地に近づいてることはわかったし、妻子と領民には一時的に避難してもらおう。


 妻子と領民を避難させた後、俺は魔王を待ち構えて待機する。

 待機場所はレンガ製のデカい居城だ。


 凄まじい轟音と衝撃。

 魔王がレンガの城壁をぶち抜いて現れ、そして──俺はうんちスキルを全力全開で発動。


 うんちスキルで調整される対象は、レンガ製のデカい居城そのもの。

 レンガ含有のうんこ成分が元のうんこに調整される。


 俺と魔王は降り注いだ大量のうんこによって埋没した。


 まぁ俺はうんこの中を水のように泳いで脱出したがね。

 クソのようなうんこ環境に適性があるうんこマスターをなめるなよ。


 ……魔王はうんこの下で圧死してるみたいだな。

 うんこマスターだからうんこの中がどうなっているかよく見えるぜ。


 念の為、うんちスキルでうんこの腐敗を促進して魔王の死体ごと腐らせておこう。

 死体の原型がなくなるまで肥やしにしなくちゃね。


 大量のうんこで俺の領地が汚染されないように、うんこに含まれる糞毒の無毒化調整もしないとなぁ。


 ……その後の話をしよう。


 魔王と魔族が滅んで、人間の国に平和が戻った。

 が、全てが元通りになったわけじゃない。


 終戦直後の混乱もあって、人間の王族は全滅した上で九割以上の人間が死んでいるしな。


 つまるところ生存した人々は、魔王を倒した英雄を新たな王として求めていたのだ。

 そう、俺である。


 俺は人間の国の王に即位。

 自動的に妻は王妃になった。

 もちろん息子たちは王子になり、娘たちは王女になったというわけだ。


 転職ガチャの仕様についてだが、滅んだ王族が隠し持っていた研究資料を手に入れた。

 おかげでクソのような事実が判明したぞ。


 無職の人が転職ガチャを回した場合、職業は本人の資質と経験で決まる。


 しかし一回でも転職した人が転職ガチャを回した場合、職業は本人の経験のみによって決まるというのだ。


 俺はなるほどなと思ったね。

 というか心当たりが多すぎるんだよな。

 

 確かに、無職の時の俺は親が死んで追いつめられるまで転職しようとせずクソクソ言っていた。

 最初の転職直後、ひたすらうんこマンに転職しまくるという経験を積み重ねてもいた。


 なにかする時も、なるべくうんこマンの強みであるうんこを活かす方向で動いていた。

 俺は自らの意志でうんこマンの底なし沼にすっかりハマっていたというわけだ。


 ……今にして思えばアレもそうか。

 俺が雇っていた無職が転職ガチャ一発で大工に転職したのは、建設事業での労働経験が影響したからなんだろうなぁ。


 まぁ判明した研究資料は教訓として活かすことにしたよ。


 子供たちの養育をきっちりやったおかげだろうか?

 子供たちの転職ガチャで悲劇は起きなかった。


 俺はうんこマンを活かして人間の国の王になるまで成り上がった。

 が、それでいろいろなものが犠牲になったしなぁ。


 子供たちがうんこマン呼ばわりは嫌だし、うんこマン二代目とか出なくて本当によかったと思う。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。