キャラクリ
※本作は前提作となります。
具体的にはα→β→正式サービスというように作品を書いていこうと考えています。
不慣れで更新時期も気まぐれなものなので、ご承知頂けると幸いです。
ゲーム開始時の暗転が終わり、「manageL」の会社ロゴが視界の上側へ飛んでいくと、初期設定を完了してくださいという音声とともにキャラクリが始まる。
(純粋に楽しむのであれば、何も気にせずいつものプレイスタイルで、となるがランキングは純粋な戦闘力を競うのだろうか?無課金でもプレイヤースキルで上位に食い込めるというのがニアの説明だった。であるならば、トーナメント形式の大会などもありそうだ。
実際、過去にやったことのあるゲームにもランキングで報酬を出す方式が多く、何度か同じユーザーに報酬が出ると追いつけなくなるといった事もあったが、競う方法は毎回変わるのだろうか?
まあ、深くは考えなくても良さそうだし、いつも通りかな。)
ここで有杜という男の問題が一つ。
アリスという名前から親からも友達からもなかなか男として見て貰えなかった彼は、いつしかゲーム内でアリスという女の子になり、日頃の現実の肉体との齟齬を埋めるようになった。
つまり、彼はネカマだった。
決して好んでやっていた訳ではなかったが、彼はゲーム内の可愛いキャラクターと自分を重ねることに慣れてしまい。ゲーム内では女の子でないと落ち着かないのである。
作成したキャラクターを鏡で見つめると、自分の動きに合わせて女の子が動く。声のトーンは声帯の形で変わったので問題はなく。歩き方も性別と骨格の形で現実とは違う女の子らしいものになっていた。
「これは凄いな、っといっけね!いや、いけないわ。ってこれじゃ上品過ぎるか。」
話し方というものは簡単には変わらないという事だろう。チャットで表現する際には話す内容を考えてから打てるため、複雑な役作りが可能、対して話した内容がそのまま出力されるこの世界では有杜とアリスは簡単には重ならない。
「ん?なんだろうコレ」
キャラクター作成の部屋の隅には不自然な四角い箱、ボタンの付いた空調設備のような物が置いてある。アリス作成に夢中で今まで気にしていなかったが、
「脳内識別自動生成?」
近くにあったタブを指で押すと説明がポップアップし、その説明曰くどうやら手直し等の手動操作をせずに自動で思った事を認識し、キャラクターデザインを最適化出来る機能らしい。
「最初からやってくれ……」
落胆と共に、これからやれるプロセスにワクワクが止まらない有社はその箱に手を触れた。
そしてイメージする。
自分の理想、見た目、声や言葉遣い、仕草の一つ一つまで……。
すると目の前にキャラクターが生成されると同時に(称号『性別を偽る者』を獲得しました。)というアナウンスが頭の中で響く。
望んだ姿のキャラクターが出来上がったのだが、なんというか微妙な気持ちになった。




