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思考試行

性的な話を友人達とする時馬鹿にされないか気にするよね。


 ビールを喉に通しながら呆然と懐かしい友人たちの会話に相槌をうっていた。確か成人式の同窓会での飲酒が初めてだったから酒との付き合いは一年くらい経つのか。そんなどうでもいい事を考えていると、「おい、りょうま話聞けよ!」とマサトに言われ咄嗟に「おう」と返事をした。マサトの話は基本面白いが、今話しているゲームの話題はついていけずにいつのまにか別の事を考えてしまっていた。

 中学以来顔を合わせていなかった俺たちだったが顔を見るとすぐに誰が誰だか分かった。四年ほどのブランクを感じる事なく気兼ねなく話せているのは三年間同じ部活でずっと一緒だったからだろう。そんな友人たちとの会話はアルコールのおかげか、より一層楽しいものになっていた。

 飲み始めて三時間ほど経った頃、友人の一人マサトが話始めた。

「お前らの精通の話聞かせろよw」

皆の口が止まった。その間は体感としては長く感じたが実際には一秒程だろう。今まで饒舌だった分、余計長く感じたのだろうと今は思う。中学生男子の好物なんて知っての通り下ネタだ。しかし少し踏み込んだ話題は何故だか恥ずかしさを感じる。例えば最近いつヌイたとか、どれでヌイたとか、特に自分の珍しい性癖なんかは例え親友の域に達する友人にも言いにくいものだ。それと近い恥ずかしさを感じて口が止まった。いや、正確には口を止めたのだ。だが友人達は答え始めた。俺とは違い、すぐに。あの頃は恥ずかしくて話せなかった話題を今皆は乗り越え、また饒舌に楽しく話始めた。あの頃と変わらず下ネタに盛り上がっていたが、俺だけはあの頃の恥ずかしさを持っていた。確かに仲がいいし自然体な自分をさらけ出せるのはこいつらだからだ、だけどもし自分の癖を言ってその関係が怪しくなったら、未来の俺は後悔するかもしれない。そう思える程に中一の頃に出会った触手陵辱系ドラカーNTRは文字面だけでもオーラを放っていた、そして俺は未だにこの壁は変えられそうになかった。


セックスしたい。

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