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詩*見つめて*

或る夜

作者: a i o
掲載日:2021/03/16

白湯のぬるさで

訪れたまどろみに

泣き濡れた夜が

かすかに光る


時折

どうしようもない

夜はあるのだ


抵抗する気も

起きぬような

不思議と明るい波に

やすやすとのまれ


塞き止められていた涙が

壊れた蛇口のように

流れだす


さんざんと

打ちひしがれることに

自分への憐憫も

羞恥も

脇に置き

ただ泣くために泣くような、夜


そうして

熱い涙が

枯れ果てた頃

清々とした悲しみと

疲れきった胸が

瞼の重みとなり

眠りにつく


するすると

沈んでいく身体と

遠のいていく意識


底もなく

淵もない

水のなかで

どこまでも

一人であること


指先に

とくとくと

伝わる温かさは

私の輪郭を成し


深く息を吐く

傲慢なほどの安堵



夢もみない

夜もあるのだ






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― 新着の感想 ―
[一言] 共感する部分が多くて、頷きながら読み進めました。 現実は、心身の不調など気遣ってはくれないことが多いので、結局は自分で前に進む方法を探すしかないですよね(´;ω;`)
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