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お月様

作者: 田久青

よし子ちゃんのお部屋の窓からは


カーテンを開けると


夜空がとてもよく見えます



キラキラ輝くお星様や


黄色く輝くお月様



よし子ちゃんは


その夜空を眺めていると


とても不思議な気持ちになり



いつのまにか


眠りにつくのです



ある晩のこと


よし子ちゃんは夢を見ました



夢の中で


お月様とお話しています



「お月様はどうして毎日、形が変わるの?」


「うーんとね、それはね、


 人はね、何十年も生きているうちに


 いろんなことがあるのはわかるかな?


 たとえば


 悲しいこと


 辛いこと


 苦しいこと

  

 私はね


 地球に住んでいるいろんな人の


 悲しいこと


 辛いこと


 苦しいことを


 どんどんどんどん吸い取ってあげるの


 吸い取って、吸い取って


 パンパンになったら


 どっかの宇宙のかなたに


 少しずつ、少しずつ


 プーって吹くのよ


 だから、 


 私って


 細くなったり


 パンパンに丸くなったりするでしょう?」



「へー、そうなんだあ」



「そうよ


 これから


 よし子ちゃんが


 大きくなっていって


 いろんな、


 悲しいことは


 辛いことや


 苦しいことが


 あったら


 私を見てね


 どんどん、吸い取っていってあげるから。」



おわり







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