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仁義なき悪役令嬢   作者: 水銀✿党員
最強暗殺者は婚約者に弱い。婚約者は暗殺者に滅法強い。
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人狼抗争事件②


 早い、帰国である。マクシミリアン帝国在住騎士団メンバーの増員。そして、マクシミリアンで鍛剣された最新の新武器、魔力を刀身とする暗器をいただき、そのまま故郷の土地に足を踏み入れる。


 ソーマと言う騎士を従えての凱旋は誰も迎え入れがなく。そして私の屋敷は火事により焼失していた。父上の安否も確認しようにも仲間の人狼の行方もわからない。


「遠吠えも、危ない。では、誰の家に上がり込むべきでしょうか?」


「銀姉、早くも同棲始まったな」


「お世話になるわよ。マクシミリアン王子」

「マクシミリアンの名前の男子は王子だし、女は姫だ」


「血を絶やさないための方法。凄いと思うよ」


 とにかく、平民貴族などの婚姻を認めてる。結果、マクミリアンの名前で貧富の差はあれど血は続く。そして、私もその祖先から続く糸の先に今立っていた。ソーマに護衛されながら家に着き。マクミリアンの騎士団たちと情報を交換する。


 結果は「新魔国側、協力者」の人を「英魔国人」が暗殺して行っており。「帝国側革命派」が幅を聞かせて都市外でも活動の場を増やしている。圧政への道順が出来ており、黒騎士団との戦闘もあるほどに治安が落ちている。


 情報を聞き部屋で待機して、これからの事を考える時に訪問者が現れた。それは、ソーマの親友と物語の姫様のような少女だった。


「銀姉さま!! おかえりなさいませ!!」


「ソーマ……君。話は聞かせて貰ったよ」


「二人ともようこそ、さぁ入って」


「君が我が物顔で家に導くのか」


 挨拶後、席につく私たちはもう。なにも知らない学園の学徒ではなく「血生臭い世界に墜ちてしまった」関係者となる。故に説明はわかりやすい行う。


「では何が起きてるか結露から内戦勃発しました。私のお母様筆頭に」


「「「……」」」


「おわかり?」


 沈黙が支配する。表情は固く、そして辛そうだ。


「おままごと学園生活は終わり内戦で国内ぐちゃぐちゃ。誰につくかでおお揉める。おわかり?」


「銀姉、言い方」


「いいじゃない。泣こうが喚こうが学園で縮こまっても、もう……終わってしまうかもしれないのだから」


 二人は顔を沈める。若い二人には重く、恐ろしい話しだろう。そんな中で扉が開く。成人男性の騎士が鎧を着込んでの登場に空気がよけいに悪くなる。


「父上、おかえり。ノックぐらいしよう」


「少し話がある。二人でだ」


「……わかった。銀姉いこう」


「二人でだ」


「……皆待っててくれ」


 ソーマとソーマのお父上は私などに挨拶さえせずに連れ出す。扉は閉められる中で私が声を出す。


「二人とも静かに、お願いしますわ」


 頷く二人、そして……机したで手を繋ぐ二人に私は笑みを溢して覚悟を決められた。生まれ変わる前の戦争、いがみ合いが多かった戦前を思い出しながら。


「久しぶりに昔を思い出しましたわ……では静かにしましょう」


「姉さま……みみ?」


「しー」


 私の耳を偽装せずに見せる。大きいウルフ耳を扉の先に向けた。


「父上、銀姉が扉前で盗み聞きします。少し離れましょう」


「わかった」


「ここでいいでしょう、なんでしょうか父上」


 ソーマは移動し、遠くへ離れたのだろう。だがそこは「私の耳」で聞こえる範囲。そう、ソーマは「盗み聞きを教えながら、あえて範囲内で移動し、父上の警戒を解いた」のだ。本当にいい男。


「では、お前は『魔王』を知っているか?」


「『魔王』ですか? ご存知あげております。マクシミリアン再建を手伝った同盟国の王でしょう?」


「……いや。『魔王』本人がどういった奴かを」


「……噂でなら」


「なら、話が早い。祖国にやって来た。このタイミングで。直々に」


「……」


「事態は非常に重い。『魔王』が出てくるレベルにだ。ソーマ、お前の婚約者は人狼だろう。何かあるかもしれない。覚悟しろ」


「覚悟しろとは?」


「粛正だ。ソーマ。彼女を隠せ。わかったな」


「はい」


 私は息を飲む。背筋が冷えて震え出す。そんな中で彼は帰って来た。


「ただいま。銀姉は聞こえた? いや、聞こえたんだね」


「ええ、そして……私はちょっと震えてしまったわ」


「銀姉は尊敬してたんじゃないのか?」


「ソーマ、あなたは何もしらない。『魔王』の事を」


 皆に私は語り出す。魔王が一体なんなのかを。


「英魔国内で内紛や抗争、争いがなくなった理由って知ってる?」


「それは治世だろ?」


「違うのソーマ。魔王、そう。女王陛下は……都市を一人で消す事が出来る。そんなのと戦う者は愚か者しかいない。欲しい物を全て炭にする化物。それが魔王です」


 息を飲む数人に私は首を振った。


「お母様の糞阿呆!! シねぇええええええ、最悪!! あああああああああああああああああああ、始末をしないと。早急に!! 私たちが本当にアカンなるぅ」


 私は絶叫し、頭を抱えるのだった。



 




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