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仁義なき悪役令嬢   作者: 水銀✿党員
最強暗殺者は婚約者に弱い。婚約者は暗殺者に滅法強い。
38/59

悪役令嬢×悪役王子の第九歩 : 処罰


 私は屋敷の寝室に戻って来た。戻って来たのは別に家だし、自分の部屋だから問題はない。しかし……あいつも一緒なのはちょっと無理だった。


「ででって!!」

「真っ赤になりながら言われても……あぁ……ニヤニヤがとまらない」

「うっさい!!死ね!!」

「死んだら銀姉泣くから死ねない」

「私が殺してやろうか?」

「殺れない癖に」

「………」


 恥ずかしすぎて顔が見れず。背中を向けた。ソーマはずっとニヤニヤと気持ち悪い。


「銀姉……」


 ぎゅう!!


「ちょ!? 抱きつかないで!!」

「無理だ銀姉」

「うぐぅ……」


 スゴく恥ずかしく顔を押さえる私。


「銀姉……どうする?」

「えっ!? ま、まって!! そ、その嫌よ!! やらないわ!!」

「……銀姉?」

「やめて!! こ、心の準備もだし……汗臭いだろうし……」

「銀姉。何考えてるんだよ……妹の事だよ」

「……べ、別にわかってたし~!!」

「マセてるね」

「うっさいだまれ!!」

「……やりたいのはやりたいがそれどころじゃな

い。どうする? どう落とし前をつける?」


 背後のソーマの声が底冷えするほどに暗い。私は少しビクッとした。明確な殺意を感じとり。冷や汗が出る。


 ここまで恐ろしくなったのだと。思い、笑みを浮かべる。


「銀姉……俺が殺っても?」

「殺らないで痛めるなら……いいわ」

「了解」

「……ねぇソーマ」


 私は抱いている彼の手に触れる。


「恥ずかしいけど……気付いてるよね」

「何をかな?」


 今さっきと違い優しい声が響く。


「1回しか言わない……死んじゃだめよ」

「わかってる。本当に俺は銀姉が好きだ。今ここで襲いたい程に………どう? 妹を倒したら……」

「だめよ……だめ。でも、いつかは重ねるのかしらね?」

「重ねるだろう」


 ゆっくりと後ろを向く。


「もうちょっとしたら……私の勇気が出るから待ってて」

「いつだって待ってるよ」


 そのまま。私は彼と唇を重ねる。深く、今日の事を忘れたいと思うほどに強く重ねたのだった。






 次の日、ソーマは単独行動を取る。ヒリヒリとする殺意を浴びながら登校し。寒いと思いつつ。狙いやすそうな場所に移動した。


「鈍ってましたけど……ここなら見えますね」


 ばら園の中心で私は立ち続ける。ソーマを信じて。






 俺は銀姉が所定の位置についたのが目に見えた。殺意が濃い場所はなく。うまく潜伏しているだろうと思っていた。


 しかし、銀姉の体の向き変わる。単眼鏡で姿をみながら。


 銀姉の背後を狙える屋根の位置に移動する。すると……


「ふふ、やっぱり見えてない。潜伏しているのを探せてないわね。背後向けちゃって……そっちの殺意の気配は偽物よ」


 銀姉の持っているボウガンより大きい物を座りながら狙いを定めて構え。引き金を引こうとしていた。非常に美しい金色の髪が光で輝いているのにも関わらず。全く誰も気に止めようとしない。


 居るのに見えないのではなく。居るのに気にならないということ。これが彼女らの力。人外。


「今日は……冬でも日差しが温かいですね」

「ええ、いい狙撃日より…………!?」


 ボウガンを慌てて俺に向ける。銀姉の妹は躊躇なく引き金を引き………


 ガッ!!


 あらぬ方向にボウガンの矢が飛んでいく。ボウガンの木に杭のように鉄の棒が刺さっている。それを見た妹君は……驚いた声を上げ。


「あの距離を!! がっ!?」


 ガンッ!! ガシッ!!


 その、隙一瞬でボウガンを握り。奪い。屋根から投げる。残った妹君の首を掴み。ある時と同じように持ち上げる。


「がっ!? ぐっ!!」


 脇からナイフを取り出すが銀姉の狙撃で腕を狙われて刺さり。ナイフを落とす。


「銀姉が来るまで苦しんでもらおう」

「あ、あなたはどうして……手を貸した!! これはお前も殺されても文句は言えなくなるのよ!!」

「銀姉の婚約者だ。それだけ………優しいと思え。銀姉の生死与奪を委託するんだから」

「は、はなせ………」


 首を掴んでいるが女の子とは思えないほど固く。そして喋られるほどに元気だ。腕に杭が刺さり怪我をしていると言うのに。罵声を浴びせてくる。


「にしても……妹君はかわいいな。流石……銀姉の妹」

「ちょ!? 何を!! け、けがわらしい!!」


 銀姉来るまで暇なので。空いた手で触ってみる。姉妹だからか、ふくよかな部分を。


モニュ


「銀姉より小さい。しかし、弾力はやさしめでちょっと柔らか過ぎか垂れてるな」

「殺す!! 殺す!! 殺す!!」

「はははは!! いい顔で嫌がるな………なぁ銀姉~」

「ふふ、ソーマそうね」


 後ろで銀姉の気配がする。急いで来てもらった。


「もっと辱しめを受ければいいわ」

「優しいな」

「一応、姉妹ですから」


 後ろからニタニタと笑う銀姉の指示で。首を絞めていき。妹君はゆっくりと意識を失うのだった。




  





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