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投擲士と探検技工士は洞窟を潜る  作者: 左高例
第三章『続く物語』
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第2話『初心者の洞窟に出現する魔物達(狂)』


 [初心者の洞窟]資料館とは、ちょっとした作りの小屋程度の大きさであり無人の施設だった。


 建物の中には大きなポスターでわかりやすく初心者の洞窟の概要が書かれていて、魔物図鑑やこれまでの冒険者の参考装備などを纏めた本が本棚に分類されて並べられている。

 無人のカウンターと思しき場所には『ご相談事は役場窓口まで』と役場の住所が書かれた立て札が置かれていた。

 俺ら三人は資料館に入り、周りを見回す。資料を読めるように幾つか机イスが並んでいる広間だが、他の冒険者の姿も見えなかった。


「わあー……初心者の洞窟のことがまるわかりですね!」

 "ポスターは順番で経緯が掲載されているようだ。最初の方から読んでみよう"


 並べられたポスターを見上げる。細かいことはともあれ、概要を冒険者にわかりやすく大文字で記されている。

 それによると……



『初心者の洞窟はかなり古くから存在するダンジョンで、その名の通り初心者の最初の関門として広く知られるダンジョンだった。

 出てくる魔物は低級で、往復に掛かる時間は七日から十日程度だ。ダンジョンの中で七日ぐらいの野宿が出来なければこの業界ではやっていけない。逆に言えば、一週間問題なくパーティで野宿できたらもっと長い期間も大丈夫というラインでもある。

 ダンジョンの最奥に居るダンジョンマスターことボスもさほど強いものではなく、倒せば魔力の結晶であるどくけしそうが手に入る。

 このダンジョンをクリアできるかどうかでダンジョン潜りを続けるか辞めるかが決まると言われた、定番ダンジョンであった。』



「ここまではなんか、想像通りだな」

「物語によくある感じです」

 "だがあの死者行方不明者数は異常だぞ……"


 次のポスターに目をやる。



『しかしいつからかダンジョンに異常が見られるようになった。

 普通のダンジョンならばそこに出現する魔物は、侵入者である人間に襲いかかる。

 別の種類の魔物が同じ場所にいようが、敵は常に人間であった。例え凶暴カニクイザルと凶暴蟹が居てもお互いを襲ったりはしない、自然の生態系とは違う関係がある。

 だが、ダンジョンに潜った冒険者の報告に魔物同士が争っているのを見たという件が上がり始めた。

 勿論人間にも襲ってくるが、近くに居れば別の魔物にも攻撃を加えて同士討ちしているのだ。

 これにより、状況を見極めれば漁夫の利を得て楽に魔物に勝利できることが広まった。』



「そういえばダンジョンの魔物って何食べてるんですか?」

「ダンジョンから滲み出てる魔力で生きてる……んだったか?」

 "ああ、そうだな。ただ攻撃として噛みつきや丸呑みを行ってくる魔物は居るし、血や体液を吸ったりしてくるものも居る"


 次のポスターへ目をやる。



『最初のうちはむしろ楽になって問題はなかった。

 だが徐々に、同士討ちを続ける中で生き残り強くなる魔物が出現し始めた。

 健康な成人男性ならば戦士で無くとも一対一ならそう負けない、低級の魔物しか出ないというダンジョンに挑む油断もあったのだろう。

 急激に強い個体に出くわして殺害される冒険者が増え始める。 

 しかし初心者が挑む簡単なダンジョンという風評は容易に覆らず、そこで死ぬ冒険者が間抜けだったと笑い話になるぐらいだった。

 この洞窟にやってくる冒険者は後を絶たず、一流の冒険者でも死を覚悟する危険な魔物に無防備に挑み次々にダンジョンから帰ってこなかった。

 噂が広まってもそれぐらいどうしたと余裕ぶってやってくる冒険者ばかりがやってくる。

 何人も、何十人も。大丈夫だと笑いながら入って多くは帰ってこなかった。

 ついに調査と問題解決の為に百人以上の組織だったダンジョン攻略部隊が何度か派遣されたが、9割が帰ってこなかった。

 狭い場所で強力な魔物に出くわし、連携が取れないまま蹂躙されパニックが起きたり、大規模爆発に巻き込まれたりした。

 情報を軽んじて死んでいく冒険者らの為にこうして情報を最大限公開する資料館が作られることになった。いい加減ちゃんと危ないのだと理解して欲しい』



「ポスターから説教された……」

「村人も呆れてたんだろうな。危ないっつーのにどんどん入る冒険者が、地獄に突き進むアリンコみたいで」


 まー死亡者が延々出ているのに登山家の絶えない山とか普通にあるしな。似たようなものだろ。

 大体、ダンジョンに潜ろうなんて輩は大なり小なり危ないのは承知の上だ。危険を省みるんだったら街に出てバイトでもした方がいい。死なないし。

 それにしても、死亡者が一桁ぐらい跳ね上がったのは最後のこれが原因か。まさに一網打尽だな。


 "魔物の同士討ちによるレベルアップか……"


 センセイが考えるポーズをしながら呟く。


 "他のダンジョンでも、不意にモンスターハウスに突入した時などに周囲を混乱させる煙や光を出して、同士討ちを狙って安全圏に退避する方法はある。それが一つのダンジョン全体で常に起こっているとなると……"

「まるでファイトクラブだな」


 どんどん勝手に強くなっていくダンジョンの魔物を想像して俺は顔を顰めた。

 オマケにダンジョンだから無限に戦う相手は湧いてくる。メシも食わずに平気なやつが、何の疑問を持たずに延々と実践訓練を重ねているわけだ。ゾッとしねえ。

 

「確かにこりゃ舐めて掛かれねえな」

「アルトくん! こっちにダンジョンで出る魔物図鑑がありましたよ!」

「ほう、どれどれ」


 エリザが引っ張ってきた、大判の魔物図鑑をテーブルに広げる。

 イラスト図解入りで解説されているのは冒険者のIQが低くても理解できるようにだろうか。

 ともかく、ダンジョンに出現する弱いことでメジャーな魔物と、その進化先というかヤバくなったレベルアップ後の姿が記されていた。



 *****



【コボルト】直立してる犬人みたいな魔物だぞ! 時々ナイフで武装してるから注意!

 ↓

【ジゴボルト】直立している巨大な狼。爪や牙は鉄を切り裂く。全身帯電していて雷撃を飛ばしてくる。



【ヌルヌルスライム】体を包んできて窒息させてくるぞ。動きは鈍い。

 ↓

【ヨウ化窒素スライム】少しの衝撃で周囲数百メートルを消し飛ばす大爆発を起こす。巻き込まれ死亡者多数。最注意!



【ダンジョンスパイダー】大きな蜘蛛だぞ。噛みつかれないようにしよう。

 ↓

【トウエイスパイダー】地獄からの使者。巨大ゴーレムを投影し攻撃してくる。ゴーレムが剣を投げてくると即死なので注意。



【ダークバット】黒っぽい血吸いコウモリだ。群れで来ると体力を奪われるぞ!

 ↓

【ダークナイトバット男】出た……! ダークナイト……! 格闘術で攻撃してくる。殺されはしないが瀕死になる。



【こんぼうゴブリン】棍棒を持った子供ぐらいの大きさの魔物だぞ!

 ↓

【ランボーゴブリン】駐車場の警備員にすらなれない怒りをぶつけてくる。終わっちゃいない! まだ何も終わっちゃいないんだ!



【脅かしおばけ】幽霊の類。取り憑かれると精神力を削られて気絶させられるぞ!

 ↓

【■■■■様】お前■■■■様見たんか! おい婆さん! こいつらダンジョン入りおった! 住職を呼んで来い!

 




 ******




「だんだんテンションに任せて書いてないかこれ」

 "高レベルモンスターは情報が乏しいからなあ……低級モンスターがここまで成長することは稀で、私もあまり詳しくはない"

「版権的にもギリギリな感じがしてヤベえな」

「とにかく危ないってことですね!」


 要約するとそういうこった。

 序盤のラクショーダンジョンだと思って突っ込んだ初心者が、思わぬ高レベルモンスターによって返り討ちに会い続ける魔窟。

 どうやらそれがこの[初心者の洞窟]らしいな。

 確かに、この図鑑で描かれているモンスターだと熟練傭兵な俺でもタイマンはちょっと勘弁願いたいのが多い。


 "私の先生からはこんな話は聞かなかったから、先生が攻略した頃は普通の初心者向けだったのだろうな……"


 染み染みとセンセイは呟く。だがその声には怯えというよりも、ある意味師が未攻略なダンジョンに挑める意気込みを感じた。


 "……とにかく、こうして事前情報が集められるのだからまずはここで情報を探り、対策を立ててから洞窟へ向かおう"

「了解」

「『初心者の洞窟に落ちてる食べ物リスト』とかありますよぉ~」


 そうして、俺らはとりあえず本棚を漁って資料を確認するのであった。

 この初心者の洞窟の情報だけではなく、他にもある初心者向けのダンジョンについての解説本なども混ざっている。諦めて他所に行けといいたいのだろう。

 まあ、急ぎのことでもないからしっかり用意をしておかねえとな。

 



 *******




 ざっと必要なことを纏めると。

 

・初心者の洞窟は、洞窟通路+小部屋の組み合わせが続き、階段によって地下へ進んでいく。

・途中から分かれ道たっぷりの迷宮になっているが、基本的に先の方で道が合流する。

・通る分かれ道のルート次第で、掛かる時間は片道3日~6日。ただしこれまでに攻略されたほぼ完全なマップが資料館に置いてる。

・明かりは常備されていて松明の準備は必要無く、道幅は広い。

・落ちてる宝や道具の質は低い~並ぐらいで、稼ぎ目的で入るやつは居ない。(ただしどくけしそうはここ限定)

・食料は一人が飢えない程度に落ちている。複数人PTだと持ち込みが必要。

・時間周期は外と同じ。


「そして、ダンジョンボスは『カオスエレメント(推定)』か」

「なんです? その……かぼす?」


 エリザが首を傾げながら尋ねる。かぼすエレメントが豊富に含まれたポン酢とかそんな物体かよ。


 "カオスエレメントは精霊の一種で、混乱の魔力を持っている。恐らくはそれがダンジョンのボスとなったことで効果がダンジョン全体のモンスターに作用するようになったのだろう。魔物はダンジョンの魔力を食べて生きているということは、カオスエレメントの魔力を食べているようなものだからな"


 センセイは資料を閉じてそう予想した。

 ダンジョンのボスは固定のところもあるが、ここは倒される度に様々な種類のボスに入れ替わる方式だったようだ。

 とはいえ強力な魔物がボスになるわけではなく、多少強いが初心者でも倒せるぐらいの相手だったとある。巨大骸骨のガシャスケルトンとか、周囲にゾンビを召喚するゾンビマスターとか、冬ごもりに失敗した灰色熊とか。


 "ダンジョンに出る魔物としてはかなり上位になっている。そういった、難易度の高いダンジョンはそれこそ攻撃魔法のスペシャリストや感知系のスキルを持つ職業のパーティが挑むのだが……"

「そういう奴らはうまみが少なくて危険は高いこんなダンジョンには見向きもしねえか」


 おかげでどくけしそうは出回らなくなっているのだが、実際のところどくけしそうは無くとも社会は回る。多少は貴重品として値段は高いが、最上位の魔物とバトって手に入れるほど価値があるかは疑問である。

 トリエが作ろうとしている万能薬みたいな便利な効果は無く、繁殖も出来ない。だからこそ効果を高めて量産可能にするトリエの発明には大きなシノギの匂いがする。

 

「どうしましょう。あたし、普通のこんぼうゴブリンにも勝てるかわかりませんよ!」

「いやお前はきっと負ける」

 "負ける、なあ"

「ううう」


 俺とセンセイに戦力分析されて呻くエリザ。

 こんぼうゴブリンってのはつまり身長1mぐらいのぶっさいくな小人が、規格統一されてない木の棒で武装してるモンスターであるのだがエリザじゃあちょっとな。成人男性なら素手で勝てるレベルではあるのだが。

 

 "危険な魔物が多いが、混乱状態とでも言うべき状況なのが攻略の鍵だな"

「と、いうと?」

 "恐らくは人型か動物型の物体が周囲に居れば魔物でも人間でも構わずに襲い掛かってくる性質がある。逆に言えば、姿を隠したり索敵範囲から逃げきれば追いかけることもせずに離れられる。これまでのダンジョンでカオスエレメントによって混乱した魔物の行動からして恐らく間違いない"

「つまり、強い魔物を見つけたら戦わずに隠れるわけか」

 "ああ。索敵能力も落ちていて、簡単な偽装でこちらを敵とは認識しなくなり去っていくはずだ"

「隠れんぼですね! あたしも村に居た頃は子供達とよくやりましたよ!」


 まんまガキみたいな顔でふんすと自慢気に言うエリザに、俺とセンセイは顔を見合わせて思いつく事柄を挙げた。


「隠れてたら誰も探さなくなって他のメンツは家に帰ったのに気付かず夜まで隠れてた」

 "隠れ方が簡単すぎて真っ先に見つかりすぎていた"

「なんですかその物哀しい過去みたいなのと、人を過小評価した推測は! あたしだって昔はエルフ忍術を学ぼうと思ったことがあるぐらいなんですからね!」

「結局学ばなかったのか……っていうかなんだエルフ忍術」

「エルフ忍術とはエルフの忍術です。ええと、エルフを隠すなら森のなかとか、忍法エルフ遁の術とか……」

「いや、別にいいけどよ」


 恐らく彼女の説明では理解出来そうにないので適当に遮った。今度調べておこう。

 

 "さて、それで強力な魔物から身を隠す手段だが"


 センセイが話を戻して、マジックアームを使いリュックからマテリアルを取り出した。


「植物素材?」

 "これを紙素材に変換して、紙素材から更にクラフト"


 そうして出来上がったのは。

 厚紙二枚の間を蜂の巣状のハニカム構造にして強度を持たせた、特殊な紙を折ってできた板のような物体だった。


 "これをこうする!"


 センセイは実演するように見せると、その道具をばっと被って床に伏せる。

 それはまさしく、


「……ダンボール?」

「……ですね」


 そう、センセイが作って身を隠す手段として俺らに見せたのは、ダンボールであった。

 何せ大きめなドラム缶に手足を付けてリュックまで背負った体型のセンセイがすっぽり隠れるほどなので、引越し屋が使う一番大きなダンボールが鎮座しているようである。

 確かに姿は隠れているが、輸送馬車から荷物でも落ちたのかと思うような感じだ。

 

 "……どやあ"

「なんかセンセイが珍しく調子に乗ったような音をダンボールの中から漏らした!」

「今ちょっとスペランクラフトジャケットの中の顔が見てみたいですね!」


 センセイは一瞬でそれを被ったのと同じ速さで立ち上がり、かぶっていたダンボールを畳み直して小脇に挟む。

 地味にスムーズさが凄い。


 "どうだ、完璧だろう"

「違和感はバリバリだったんだが……」

 "問題ない。混乱しているモンスターは非生物を攻撃しないからな。勿論、目の前で隠れたらバレるが見えていないところや曲がり角の影で使うなどをすれば十分に通用する"

「緊迫の作戦ですね……色んな意味で」


 超強力な魔物を前にして、ダンボールという薄い装甲に篭もる。

 勿論伏せるからこちらからの攻撃はまず出来ないだろう。最低でも一撃食らうまでは。

 なんか怖くね?

 だがセンセイは鷹揚に告げる。


 "ダンボールを信頼しろ。そうすればダンボールも信頼に応えてくれる。私も属している建築業界にはこういうことわざがある。『ダンボールとダクトテープがあれば国すら作れる』とな"

「うーん、そう言われると信じたくもなりますけど……」

 "ここだけの話、[聖ジェノサイドリル大聖堂]。あれはダンボールとダクトテープで半分は構成されている"

「まじかよあの超メジャーな世界遺産の華厳な教会が!?」

 "[無敵要塞・血煙レグナント回転型]も城壁の緩衝材としてダンボールが使用されている"

「あの最強要塞が!?」

「見たこと無いけど凄そうです……いえダンボールで出来てることじゃなくて、その聖堂や要塞自体が」


 それと魔物から隠れられることに何の関連性があるかは不明だが、意外な真実であった。

 もしかしたら誰もが知ってるあの建物もダンボールとダクトテープで出来ているかもしれない。

 

 "というわけで二人の分も作った。試しにやってみてくれ"


 と、俺らに渡される折りたたんだ状態のダンボール。

 若干の戸惑いと共に受け取ったが、エリザは興味深そうに見ている。


「じゃあアルトくんやってみましょう!」

「あ、ああ」

「いち、にの、さん!」


 エリザの合図と同時に、俺はダンボールを展開。

 平べったくなっているそれを広げると箱型になり、ああそうだ被るんだから頭の上にで広げれば良かったと思いながら上に掲げる。  床に膝をついて被るが、思ったより高さが無い。腰を曲げて土下座するような体勢になりようやく体の殆どが隠れた。

 ダンボールの取っ手に当たる穴から外が覗ける。見ると、エリザはもたもたとしてようやくダンボールを頭に被ったところだった。

 そこからは体が小さいので俺よりもスムーズに床に伏せた。

 暗いダンボールの中はそこはかとなく落ち着く自分だけのプライベートスペースを彷彿とさせる。

 だが、外からの声で背筋はびくりとする。


 "──遅い!"


 センセイのお叱りの声だった。

 いや、確かに自覚してもセンセイのすぱっと隠れる速度からすれば超遅い。

 素人漫才選手権なら顔を顰められるもたもたした動きだったことは認めよう。

 

「だってダンボール被ったの初めてだしな……」

「結構開くのに手間取りました……」

 "これでは被っている間に敵に補足されて、隠れたとしてもバレバレで攻撃されてしまう"


 厳しい意見であるが、うんまあね。目の前でモタモタとダンボール被ってる馬鹿が居たら俺が魔物でも攻撃するよ。

 センセイは腕を組んでむう、と考えながら、


 "ダンボールを使うのは初めてか……ならば特訓が必要だな"


 作戦を修正するつもりは無いようだ。

 彼女はいつの間にかドラム缶の頭にクラフトした鉢巻を巻いていて、びしりと俺らをクラフトした竹刀で指して言う。


 "では二人共スムーズにダンボールを被れるようになるまで、この村で特訓をしてからダンジョンに挑むぞ!"

「ええええ」

「頑張ります!」

 "メニューは立ち木の前に立って声を発しながら三千回のダンボール被りから! 準備と訓練はすればするだけ自分のためになる!"

「センセイが妙なテンションになってる……」 


 こうして、俺らは一旦ダンジョンに挑むのを止めて。

 初心者の洞窟がある村にて、ダンボール道とやらの訓練をする羽目になるのであった。

 こんなもんで本当に敵の目を騙せるのか……?





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