第2話『出発前準備』
俺達三人のダンジョン生成チーム。
揃ってすぐさまその足でダンジョン候補の洞窟へ向かったわけではない。
ようやく村を上げた事業がスタートするので、ささやかながら村の公民館で祝いの席を設けてくれた。
それに持ち込む食料やら道具やらを準備する必要もあったので、翌日の朝に出発することにした。
その前に、三人で会議をしたわけだが。
"誰がどんなことをできるのか、最初に把握していないと困るからな"
ダンジョン探検に関してはセンセイが俺達よりもとてつもなく熟練しているので、素直に聞くのがまず俺とエリザの前提条件だ。
そういうわけで技能をそれぞれが明かす。まずはセンセイが手本とばかりに、俺達に説明をした。
これが俺のステータスだ! ばって感じに一気に伝えられれば楽なんだけどな。
とりあえずセンセイが能力を自己申告した。クラフトワーカーという職業が持つ技能は、その結果こそ重用されていても技術的に不明なことが多く教科書などで学べるわけではないので興味深くはある。
クラフトワーカーは全て、同じくクラフトワーカーの師匠から技術を学ぶのだという。
センセイの技能
・マテリアル化。
生物以外は(死骸は可)ある程度の大きさの物質を素材にして大量に保管できる。
素材は袋に入れると小さくて規則的に保管され、出すと元の大きさに変わる。
素材化した道具は劣化しない。
素材として持ち歩ける量は、素材数と素材の種類によって変わる。
・掘削。
ツルハシを使って土や壁を掘削する能力。
通常、おおよそ時速5kmの速度で目の前の土壁を掘り進める。
木を切り倒したり、道具を分解したりも可能。
・クラフト。
素材化した物質を使って道具や料理を作成できる。
また、素材を結合して壁などを作ったりも可能。
リュックのマジックハンドを使えば前方2m先まで設置などができる。
・サイコブラスター。
センセイの持つ銃。
精神力を弾丸にして打ち込む連射式銃。有効射程は10m以下。
弾切れはないが使いすぎるととても疲れる。
直接戦闘はこれを使うか、クラフトした道具を使う。
以上だ。
他にも細々とした心得があるが、それは知識や道具の使い方なので洞窟を潜りながら実地で説明するとのこと。
センセイのその能力に……俺は意外に感じた。
ダンジョン生成の成功率100%、伝説の探検家。世界でただ一人のスペランクラフター。
だとすれば、もっと特別な……例えばダンジョンに入っただけで全て見通せるとか、瞬間移動ができるとか、デス殺人光線で敵を殲滅とかそういう特殊能力があってもおかしくはない。
しかしセンセイの場合はクラフトワーカーの能力に、変わった銃を持っているぐらいではないか。
いや、と俺は考えを改める。百戦錬磨のセンセイならば、その能力を最大限に活かして八面六臂の活躍をしているからこその伝説なのだろう。
大体よく考えればマテリアル化した素材を大量に持てるというのは、それだけ道具や食料をセンセイ一人で運べるというわけで探検に関しては超有利だろう。極論を云えば、一年分の生活物資を持ち込んでじっくりと慎重に探検することが可能なのだから。
まあそれでも少しだけ不安になりながら俺は自分の説明をした。
「俺は戦場で主に投擲兵をしていた。腕前には自信があるぜ」
「あのう……」
エリザが手を上げてこちらを窺う視線を向けている。
「投擲兵ってなんですか?」
「あー……騎士とか弓兵とかよりは馴染みない兵種か? 石を投げたり槍を投げたりする役目の兵隊だよ」
「石……」
想像しているのか、やや視線を上に向けて彼女はぽやっとした。
そのイメージ図がどうも俺にも想像できて、半眼で否定する。
「原始人みたいな戦い方を思い浮かべているなら違うからな。石っつってもこんなのを使う」
腰のポーチから取り出した、手のひらに収まる投石用の石を渡す。
丸く加工されたそれは工芸品のようであり、ゴツゴツしたそこらに落ちている物とは明確に違う。
「しっかりと石工に、投げやすく作らせてるんだ。戦場ではこれを荷車いっぱいに用意して、投石紐でぶん投げる」
「投石紐」
「射程は400メートル。300メートルまでなら確実に人間に当てられるぞ、俺は」
「そんなに」
ちなみにメートルとはずっと昔にどっかの学者がなんか星の大きさを基準に決めた長さ単位で、大人が両手を広げたぐらいの長さだ。決めた学者の名前がメートルさんだったんだろう。疑いようもなく。
「槍なんかは投擲機で投げる。これもまっすぐ飛ばせば200mは軽い。放物線を描く感じに投げればもっとだ」
「はあ~……なんというか、遠距離系なんですね」
「世の中リーチが長いやつが勝つんだよ。弓より長射程で、戦車兵が突っ込んできても御者を狙撃できるし、魔法使いを寄せもしない。あと目もいいぞ。暗いところでもかなり見える方で……」
説明していると、俺の手をがしっと……いや、ふわっとセンセイが掴んだ。
やはりキグルミのように変わらないのっぺりとしたコケシめいた顔を見せて、
"素晴らしい能力だ。アルトのように頼りになる人が仲間だと非常にありがたい"
と、センセイは嬉しそうに言った。
ブンブンと手を振り回して言うものだから、逆に馬鹿にしてるのか?と思いかけたが。
「あー……そういや、センセイ戦闘苦手なのか?」
俺の言葉に、やや思案したようでセンセイは告げてくる。
"敵を倒せというのならば、恐らく大抵の魔物は倒せるだろう。しかし用心はするべきで、自分より遠くを正確に攻撃できる人が仲間ならば頼もしい限りだ"
確かに、それもそうか。
恐らく世界中のダンジョン関係者でセンセイが弱いと証言する者は居ないだろう。
ダンジョン生成だけではなく、攻略も手がけているのだ。あのサイコブラスターは何千匹も魔物を葬ったに違いない。
ただ俺を頼りにしているというのも、戦場でいくら凄腕の剣士でも、弓兵が仲間に居ればありがたいのは当然なのだ。
戦闘はなるべく避けたい、というのもむしろ効率重視なプロの意見に思えてくる。
どちらにせよ、センセイが探検の専門家として雇われたなら俺は戦闘の専門家として雇われた。なるべく、戦いは俺の仕事だと思った方がいいだろう。
"そういえば、例えばこういう武器も使えるのか?"
センセイはワクワクしながら聞いてきた。
彼はリュックから素材を取り出す。鈍色の鉱石材らしいをそれを、三つばかり出してくっつける仕草を見せた。
するとぽん、と大きな杭のような矢尻のような、槍というには短い武器がポップした。
初めて見たが、これがセンセイの技能のクラフトのようだ。
「おお、なんだこの武器……っていうか重!?」
"グラビティメタルアンカーだ。刺さった相手を重くする"
グラビトン鉱石というと、鉱山自体は見つかっているけれど採掘が困難な重たい特殊金属だ。その素材を使って、矢尻のような武器を作り上げたのだろう。
確か近くにも鉱山があったみたいだが……
"来る途中、その鉱山近くで微量の露天鉱石があったからマテリアル化して持って来たんだ"
俺はアンカーの重さを確認しながら、
「投げれて30mってところか……でもこの重さはかなり強力な武器になるぞ」
"これ以外にも、洞窟で掘れる石や土を使って投擲用の武器を作れる。私と君は相性がいい"
どこかその声音は嬉しそうな色を感じるのは、俺の自惚れじゃないはずだ。
しかしながらそれは朗報だった。
投擲用の武器が潜りながら作られるのなら、消耗を気にせずにぶん投げられる。職人が頑張って作らないといけないような出来の武器も、センセイに掛かれば一瞬で生産できるのだ。
それこそ洞窟の中では石には困らないだろう。
バッチリと相性が噛み合っているのが、なんか俺も嬉しくなる。俺は探検は素人だが、足手まといなんかじゃなくて役目があるんだ。
「それでエリザは……魔法を使えるんだよな?」
「は、はい」
俺が話を振ると彼女は返事をして、そして俺の視線から逸らすように俯いた。
「ええと三級か。詳しくは知らないが、どんなことができるんだ?」
「水と火と風の初歩魔法を……できます。飲み水を出したり、風を吹かせたり、火を点けたり……」
「攻撃とかは?」
「ええとですね、あたしがこれまで一番強い攻撃を出したのが」
「ああ」
「村長の家の軒先にできた蜂の巣に火を点けたら、家に延焼したぐらいで……」
「しょぼい!」
思いっきり顔をしかめると、エリザは両手に握りこぶしを作って主張し始めた。
「でも! 更に暴れだした蜂が見物に来てた村人を襲って三人病院送りになったんですよ!」
「すごいね頼りにしているとでも言って欲しいのか!?」
「……でもそれで微妙に村の居心地が悪いというか……だから名誉挽回を狙っているというか……」
それでか、と俺は溜め息をついた。
ダンジョン生成なんて危ない仕事に進んで村側から参加するのは、こう田舎の闇的な圧力があるのだろう。
頼りにならなそうな少女だが、足手まといになりゃしねえだろうな。
"その水を出したりする魔法はどれぐらい使える?"
エリザは落ち込みかけていた様子からはっと顔を上げて、意気込んで告げる。
「実はその、持続力には自信があるんです! 水だって毎日お風呂いっぱいに出しても平気ですし、夏場の受験生くんに三十分で百エンの契約で涼しい風を吹かせたり! 扇風機女とか呼ばれてました!」
「安い上にナメられてるだろそれ」
時給二百エンとかしょぼすぎる。エルフは気長だからそんな暇な仕事も受けるんだろうが。
ちなみに、カネの単位であるエンとはエンスフィールド硬貨の略で国際通貨として多くの地域で使われている、もっともメジャーなカネのひとつだ。
物価は地域によって違うが、まあ百エンか二百エンでそこらの野菜一つ買える程度か。
街なら一人あたり一月で十万エンぐらい税金抜きで稼げばなんとか暮らしていけるラインじゃねえかな。都会ではご家庭のある男などは三十万は稼がねば宿六扱いだ。
このダンジョン生成の仕事は成功報酬で一人130万エン(準備資金含む)と、生成作業に掛かる月が伸びる度に+して同じ額が追加される。成功して帰ってこれれば、の話だが。
エリザに金って入るのかなーと気にしていたが、それよりも今は仕事の話だ。
"素晴らしい。どこでも水が出せるというのは、探検ではとてもありがたい能力だ。風も、地下にはガス溜まりなどがある場合もあってそれへの対応に使える。火種は言わずもがなの便利さだ。私も着火剤を持ってはいるが、無くならないというのはそれだけで助かる"
センセイはエリザの能力を称えた。
まー確かに、戦闘は俺が担当するのでそれ以外のことで便利っちゃあ便利だけど。
「センセイがこれまで探検に参加したチームは、もっと能力の高い魔法使いも居たんじゃないか?」
俺がそういうと、思い出すようにセンセイは顎に手を当てて──顎で良いのかな、コケシの頭部下方とかそんな感じ──考えて言う。
"確かに探検で魔法使いは重要な役目として参加をするが、大事なのはどれだけの種類の魔法を使うかではなく、己の役割をしっかり果たすことだ。他のもので対処できる害獣へ攻撃魔法を打ち込むより、たっぷりの水を出してキャンプに役立ってくれたほうがいい"
「そういうもんか。あれ? センセイって水は素材にして持ち運べねえの?」
"液体はちょっと面倒な法則が会ってな。一応、[瓶入りの水素材]という形でならマテリアル化できるのだけれど、そうすると普通の素材より荷物を圧迫する"
と、センセイは言う。
よくわからんが、技工士も技工士なりの法則があるのは当たり前か。なんでもかんでも無限に持ち運べるわけではないようだ。
センセイの解説は締めに入った。
"三人という人数は少ないけれど、少人数な利点もある。魔物や獣に見つかる可能性も下がるし、はぐれにくい。というか、大人数だと事故したときの被害が多くて悲惨だ。人数の多さと問題の発生数は比例する。十人も居れば私も仲間の挙動に目を届かせられないし、いざという時に危険だ"
「いざという時っていうと……」
エリザの心配そうな声に、センセイはやはり無表情ながら思案したポーズを見せて、
"怪我をしたとき。毒虫の群れに襲われたとき。崖に落ちたとき。落盤が起きたとき。崩れそうな道を進むとき。幾らでも洞窟というのは危険性が潜む。パニックにならないのが一番だが、特に集団パニックは酷いものだ"
そうセンセイは染み染みと言う。
ダンジョン生成の全てを成功させてきた探検技工士。
だが成功というのは、ダンジョンの最奥に到達して、入り口まで帰ってきたことを示す。
その過程に於いて発生した犠牲は語られず──そして、幾ら一人の専門家が導こうとしても、必ずいくらかの被害は免れないだろう。それを込みで仕事を請け負うのだから、当然だ。
少しばかり楽観視していた俺は気を引き締めることにした。エリザも俺と同じくそうであるらしかった。
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センセイが持ち込む食料などを村から集めて、翌日の日中に出発することになった。
主にセンセイがマテリアル化していたのは[穀物素材]と[塩素材]だった。大量の種類より同じ種類のほうが多くの量を持てるのだそうだ。他にも食料の素になる物質を集めておくようだ。
それ以外に[布素材][木材][油素材]を沢山用意して準備をしているが、
「俺とエリザは何を持ち込めばいいんだ?」
"大抵のものはダンジョン内で組み立てるから、二人は下着や靴下の替え、履きなれた靴の補修道具、持病があればそれの薬などを用意してくれ。いや、下着や靴も作れるけれど、慣れたやつのほうがいいだろう"
と、センセイが言ったのでそれを準備することにした。
エリザと一緒に村にある雑貨屋で靴用の接着剤を買いながら話し合う。
「本当に少ない荷物ですね」
「ああ。俺だって傭兵だから野外活動はするんだが……ぱっと思いつく限り、食料・テント・寝袋・ロープ・工具なんかは全部センセイが担当してくれるわけだ」
「センセイが居なかったらどれぐらいになるんでしょうか……」
「一例だが、戦場まで向かう兵士が自分用の道具や食料数日分を全部自分で運んで、大体30キログラムの装備になると言われている」
「うわあ……センセイ居なかったらあたし無理かも」
まあ、どう見てもエリザは貧弱そうだしな。エルフだし。モリモリマッチョのエルフなんて見たことねえ。
ちなみにグラムという単位はやはりグラム博士が決めた単位だ。どれぐらいかは……面倒だな。適当でいいか。誰に説明してんだ俺。
靴用の防水油なども購入して予め塗っておく。洞窟の中でうっかり水たまりなんかに足を突っ込んで、ぬちゃぬちゃな状態で歩きたくはない。
「ああ、あとベビーパウダーも買っておけ」
「これ赤ちゃん用のかぶれないやつですよね」
「歩き続けたら汗かいて靴ずれしたり股とかかぶれるんだよ、特に慣れてないやつは。休憩のときに股に塗っとけ」
「……変な想像してません? あたしで」
「いやまったく。むしろ腫れただの擦れただので探検の途中に泣かれても困る」
「……」
憮然とした様子で購入していた。
「アロマキャンドルとかどうですか!? 実用&リラックス! ええと売れ筋は、焼鮭アロマ」
「焼き鮭の香りはねえだろ! なんでそのチョイスなんだ!」
「えー? 嫌いですかシャケ」
「そういう問題じゃねえだろ何売ってんだこの薬局……つーか甘塩と強塩で種類まであるし……」
「あっ絆創膏がお買い得セールで売ってますよ!」
「よく見ろ! 装甲板だそりゃ! っていうか薬局で売るなそんなもん!」
変な田舎だなここ……
後はまあ、保存の効く飴を買っておく。センセイが食料を持っているのだから、はぐれたりした時の非常食だ。
「飴いいですよね! あたし、ぼけーっとしてたら飴と水だけでひと月ぐらい過ごしたことありますよ」
「エルフは呑気だなあおい。人間様にはとても真似できねえわ」
「できますよ! 近所のおじさんは主にキャラメルと水で生きてます!」
「マジかよ甘いもの大好きおじさんか」
「胃を摘出したらしくて消化が悪いそうで」
「物哀しい理由じゃねえか!」
そういや非常食の携帯ぐらいセンセイから指示されるかと思ったら、されなかったな。
俺が知ってて当然だと思われたのか?
そんなことを考えながら、センセイと待ち合わせの広場へ向かった。
大きな街だったら技工士が来ていればクラフトを頼もうと人々がやってくるのだが、閑散とした田舎ではそんな様子もない。
むしろ直立したコケシ人間みたいなセンセイに対して微妙に遠巻きに見ているぐらいだ。いや、確かに怪しいんだけど。
「もうそっちの用意はできたのか?」
"問題ない。まず非常食を渡しておこう"
そうセンセイは告げた。
直方体をした買ったばかりな粘土に似た塊を俺達にそれぞれ手渡す。
"紙に包んであるから腰のポーチにでも居れておくといい。もしはぐれたら、一日でひと齧りの割合で消費するように。遭難時以外は、私が食事やおやつを用意するから食べなくていい"
なるほど、自分で用意した物を渡すから買っとけって言わなかったのか。
エリザがぐにぐにと非常食を突きながら尋ねた。
「これってなにで作ったんですか?」
"そう特別なものではない。油と糖と澱粉を固めてある。味は甘い。高カロリーで、動かずに救助を待てばそれ一つと水でひと月は生存可能だ"
「ん? そういや、センセイとエリザはともかく俺は水筒が居るな。一応普段使い用を持ってるけど」
幾つか瓶入りの水素材を持っていたり、水係なエリザに任せっきりでは俺が危ないことに気づいた。
それに移動中に水が飲みたくなることだってあるだろう。その度にエリザかセンセイに出してもらうのも面倒な話だ。全部頼り切りに、と考えていたので色々見落としがある。
だがセンセイは別の道具を取り出して渡す。
"道具に特別な思い入れが無いのならば、私が用意した水筒を使わないか。水筒は機能重視で持ち込んだほうが良いと思って、こちらで作った。軽い金属製だ"
二つの水筒を俺とエリザに渡す。
鉄製の奴と比較してどころか、今まで俺が使っていた革製の水筒よりずっと軽い。大体、革製のアレって時間経つと匂いが移って不味くなるんだよな水が。安物だし。
「おお……! なんか探検家になった気分です!」
「探検に行くんだよ、実際」
呆れながらもはしゃぐエリザに、軽く笑いをこぼした。おニューの水筒を貰って遠足に意気込む子供にしか見えなかったからだ。
"じゃあ洞窟に向かおうか。現場の様子を見て、松明などは出すから"
そうして、村の外れにある山の中腹が入り口な洞窟へと俺達は出発したのであった。
ダンジョン生成の仕事が、ようやく始まる。俺は自然と足取りに力が入るのを感じていた。




