3話(前) TPPと農業(主要5品目)
農業のうち主要5品目についてまず検討してみます。
1.守れたもの
米、麦はミニマムアクセスの拡大だけで関税は一切譲りませんでした。
完全勝利と言っても過言では無いでしょう。
正直、日本の外交を舐めていました。
2.守る必要も無く妥協したもの
和牛、高級豚肉。
これについては既にすみわけ出来ているので妥協しても特に問題ない分野です。
3.守れたかどうか微妙
普及価格帯の豚肉、牛肉は結構際どい可能性があります。
今後のブランド化、品質向上が必要です。
4.守れたかどうかよくわからないが守れなくてもよいもの
砂糖、乳製品。
食の安全保障上どうしても守る必要がある分野とも特に思えませんので割りとどうでもいい。
政府的には守っていることになっていることになっているそうだが本当に守れているか微妙です。
主要5品目については酪農以外はたぶんなんとかなる感じの印象です。
もともと競争力が無く、今回のTPPでも保護の度合いが低い印象なので、酪農家の今後は厳しい印象です。
他の農産物と違ってチーズ等乳製品は国産よりも外国産の方が評価高いレベルなので正直どうしようもないでしょう。
私がチーズを買う際も同じ値段なら外国産のものを選びます。
理由はおいしいからです。