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1話 TPP総論
TPPの全体像は未だ見えないところですが分かった範囲内での影響について考察します。
個別論に入る前に総論としてはTPPは日本にとってメリットがあると考えられます。
その主な理由は以下の2つです。
1.原産地規則の存在による経済ブロック化による日本国内への製造業の回帰が期待できます。
これは円安により既に始まっている動きですがTPP発足により更なる加速が期待できます。
2.TPP新規加入は当初加盟国すべての許可が必要であること、これにより今後のTPP加盟を希望する国との条件闘争で優位にたてます。
この2つに比べれば、その他の個別の事項は瑣末な問題と考えられますが、業界によっては大きな影響があるところもありますので次話以降で個別に検討していきます。