番外編3 やりすぎ魔法熟女! 変身の巻ィーッ!?
「「「ひぎえええええええええええええええええええええええええええええええ!」」」
「うぎゃあっ!」
吹っ飛んで来た小娘たちが刹那にぶつかり、みんな一緒になって地面を転がる。
「テメーら、邪魔だぁっ! うろちょろして余計なことすんじゃねーっ!」
しょうもない邪魔ばっかりする小娘たちに、刹那がキレた。
「とんでもない奴が襲来しやがったですよ……!」
「で、小娘? これからどうするつもりですよ……?」
「奴は近距離パワー型のババア。遠くから攻撃すれば怖くないのだっ!」
さくにゃんにやられた小娘たちが、刹那の周りに素早く集合する。
「お前らが、なぜちゃっかり仲間のように振舞っているのかが、まったく理解できんが……一つだけ言えるのは、お前らの攻撃じゃ奴を殺せないという事だ」
割と冷静な刹那が、リーダー的振舞いで小娘たちと作戦会議に興じる。
「じゃあ、どうすればいいのだ?」
「『即死』のステータス攻撃を叩き込むしかない」
小首を傾げるかなこの質問に、刹那が偉そうに答える。
「つまり、お前の『デッドリースマッシャー』で始末するという事ですねっ!」
「だが、奴は、目視できないほどの超高速攻撃をしかけてきやがりますよ? 近づくだけでも一苦労じゃねーですか?」
双子忍者達の問いかけに対して、刹那がニヤリと笑う。
「だからどうした? 攻撃の全てを避けて強引に近づけばいいだけだろ?」
生意気な刹那の言葉を聞いた瞬間、小娘たちもニヤリとする。
「とぼけた面して、乱暴な奴ですよ」
「だが、景気が良くて面白い奴ですよ」
「よっしゃー! うちが隙を作ってやるのだっ!」
刹那の言葉を聞いてやる気になったかなこが、真っ先に動いた。
「『人魚姫の首飾り』のアイテム効果で、人魚姫を召喚っ!」
先制攻撃を仕掛けるかなこが、真太郎に貰ったアイテム『人魚姫の首飾り』を使用する。
月明かりに照らされた虹色の宝石の首飾りが、眩い七色の光を発する。
すると、かなこの背後に美しい人魚が出現した!
「召喚獣だとっ!?」
「はじめて見ましたよっ!」
「これなら、ババアもイチコロですよっ!」
美しい人魚姫を見た小娘たちが、ハイテンションではしゃぎだす。
「人魚姫っ! レインボーアクアブレスで、あのクソババアを攻撃だぁーっ!」
かなこが得意げにサーベルを突きたてると、人魚姫が虹色の泡を吹いた。
「ふーん。この世界ってほんとゲームにクリソツなのねぇ~」
しかし、さくにゃんは小娘たちと違って、心底冷めきっていた。
「ぎゃははは! 海の藻屑となって死ねぃーっ!」
「無駄ァ! あたしの前では全ての攻撃は児戯よッ!」
かなこの攻撃を受けたさくにゃんが、気合を放って一喝する。
次の瞬間、さくにゃんの闘気で全て泡と人魚姫が弾け飛んだッ!
「「「ふぁっ!?」」」
小娘一同、驚愕ッ!
「げげーっ! 人魚姫がやられてしまったのだっ!」
さくにゃんにやられて地面でビチビチと跳ねていた人魚姫が、光となって霧散する。
「はわわ! もうおしまいだぁーっ! みんな、死んじゃうんだああああーっ!」
それを見るなり、かなこがゲドゲドの恐怖面でパニクった。
「うるせぇ! 陸で人魚なんて召喚すんじゃねーよっ!」
「陸に上がった人魚なんて、ただの生魚ですよっ!」
「ったく、思わせぶりな癖に、使えねぇー幼女ですよっ!」
ミスったかなこを、口の悪い小娘共が袋叩きにする。
ぎゃーぎゃーうるさい小娘たちをよそに、さくにゃんが語り始めた。
「バトルロイヤルでは、アイドルの務めとしておしゃれ着を着ていったがゆえに、防御力で劣り、中坊風情に煮え湯を飲まされる結果になったわ……」
流れを無視して、勝手に話を始めたさくにゃんの発する『ヤバい感じ』に、嫌な予感を覚えた刹那達が一斉に一歩後ずさる。
「「「こ、こいつ何をする気だ……?」」」
恐怖と絶望に満ちた小娘達の視線の先で、さくにゃんがおもむろにステッキを取り出す。
そして、くるんとステッキを振るってファンシーなかけ声を発した。
「マジカル・リリカル・ブリリアント☆」
次の瞬間、ステッキの先端のハートが七色に激しく発光する!
「さくにゃん・マジカルチェェェーンジ☆」
さくにゃんが叫んだと同時に、彼女の足元から旋風が吹き上がった。
キラキラと輝く光の粒子で構成された旋風がさくにゃんの体を包み込むなり、彼女の服が光の粒子に変わっていく。
七色に煌めく光の粒子に変わった服は、瞬く間に柔らかな光のリボンとなりさくにゃんの体のラインにピッタリとフィットし、その熟れた肢体を包み込む。
光のリボンがさくにゃんを包み込んだ瞬間、旋風が光の粒子と共に爆発した!
「毎度お騒がせラブリーアイドル・マジカルプリンセス☆さくにゃん! 華麗に見参ッ!」
「「「な、なにぃーっ!? 変身しただとおおおおおおおおおおおおおおーっ!?」」」
小娘たち、驚愕ッ!




