表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者ゲーム ~ネトゲ廃人共、チート無双で異世界救ってこい!~  作者: ミネルヴァ日月
第四章 さんざめけ☆めけ! 勇者だヨ全員集合! 天下一武闘会!
140/161

第26話 降臨するなり、大波乱ッ! 異世界一のヤベー奴ッ!

「戦いもせず女に負けるなんて、男がすたるぞッ! 生き残った全員で奴をぶっ潰すッ!」

 紅を敵と認識した斬人が、部下達を焚き付ける。


「姐御に勝てるわけないッスよ!」

「そうっスよ! 斬人さんを殺しまくったせいで、姐御のレベルは今や100越えなんスよ!」

 紅に怯えている部下達が怖気づいた事を言い出す。


「黙れ、あんなスカした女ごときビビんじゃねー! さっきのロリっ娘の戦いを見てなかったのかッ!? ガチ喧嘩の勝敗はレベルで決まる訳じゃねーんだよッ!」

 先程の刹那の戦いを見ていた斬人が、紅とのレベル差にビビっている部下達を鼓舞する。


「いいか、俺達はチームだ! 困難は全員で乗り越えるッ! 一人はみんなの為に、みんなは一人の為に! これから紅を『俺ら全員』でぶっ潰すぞッ!」


「「「おうっ!」」」


 無駄にカリスマ性のある斬人が、先程まで怖気づいていた部下達を熱い言葉でその気にさせた。


「……お前ら、良い事言っている風だが、心底男がすたっているぞ」

 女一人に大勢の男で襲いかかる、とかいう最低な行為に出た斬人達に、心底呆れる紅だった。


「お前達にかける言葉はない――ただ死ね」

 次の瞬間、紅の怒りの一閃が斬人達を斬り裂いた。


「「「ぎゃーすっ!」」」

 

「トドメだ」

 男達を斬り伏せた紅が、まだ息のあった斬人に止めを刺そうとする。


「……紅。愛してる」

「?」

 すると、何を思ったか、斬人が妙な事を言い出した。

 

「手加減してやったつもりだが、それがアダとなったようだな。仕留め損なって変な所でも打ったのか?」


「いや、気は確かだ」

 斬人がいつになく真剣な顔で紅を見つめる。


「悪いが弱い男に興味はないし、下衆は論外だ」

「紅、好きだ! 結婚してくれぇぇぇーっ!」

 斬人は打ち所が悪かったのか、完全に頭がイカレてしまっていた。

 

「……斬る価値すらないカスが。そこら辺の雑魚にでもやられていろ」

 呆れた紅が後ろを向いた瞬間、斬人が目をギラリと光らせて彼女に襲いかかる。


「まんまと俺のダメ男演技にかかったな! 敵に背を向ける阿呆が、死ねぃッ!」

 完全に隙を突いた斬人の剣が、紅の背中を捉えた。


「カス共がァ! イチャイチャしてんじゃないわよッ!」

 

「ぐはぁッ!?」

 殺意に満ちた怒声が聞こえた次の瞬間、斬人の体が盛大に吹き飛んだ。


「? 斬人――グハッ!?」

 斬人の悲鳴を聞いて振り返った瞬間、紅も盛大に吹き飛んだ。


「「い、一体何が起こったんだッ!?」」

 そんな言葉を発する間もなく、斬人と紅のHPがゼロになって二人共力尽きた。


「い、一撃っ!? 突如出現した謎の襲撃者に、強豪二人が一瞬にしてやられてしまったぁぁぁーっ!」

 謎の襲撃者の突然の登場に、みこが身を乗り出して騒ぎ出す。


「「「やべぇよ……やべぇよ……!」」」

 突如として優勝候補者が撃破されるという衝撃の展開に、会場全体が再びどよめく。 


「はああああああああああああああああああああああああああああああいーっ!」

 そのどよめきをかき消すかのように、謎の襲撃者が大声を張り上げた。


「おまんらああああああああああああああああああああああああああああっ! ちゅうもおおおおおおおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーーーくっ!」 

 

 会場にいる全ての人間が、斬人たちを倒した謎の襲撃者の正体を確かめようと、そいつに視線を注ぐ。


「おっはにゃーっすうううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう☆」


 会場全ての人間の視線を一身に浴びる謎の襲撃者が、誰もが恋する超絶ロリボイスを張り上げる。

 

「キラキラした粒子を纏ったピンク色の髪の毛っ! 魔法少女みたいにラブリーなピンク色のドレスっっ! そして、あどけなく可愛らしい激甘のロリボイス――この超絶マジカル&リリカルな人物は一体何者だぁぁぁぁーっっっ!?」

 薄々正体が分かってはいるが、会場を盛り上げる為に大げさに驚くみこだった。


「夢と希望を引っ提げ、魔法の国からやって来た、愛と正義のアイドルさくにゃん・17歳だよっ☆ おっすおっす、みんなよろぴくねーっ❤」

 案の定、謎の襲撃者は、血と男に飢えし暴君・さくにゃんだった。


「「「なんだこのおばさんっ!?(驚愕)」」」

 さくにゃんがその秘められし正体を明かすなり、コロシアムにいる全員が声を合わせて絶叫した。


「で、出たぁぁぁーッ! 気に入らねぇ奴は、神様だろうが悪魔だろうが、問答無用でぶっ飛ばすッッ! 『クラスのみんなには内緒だよっ☆』当代最強にして最凶の魔法少女・さくにゃん選手の登場だああああああああああああああーッッッ!」


「み~んなのラブリーエンジェル☆ さくにゃんだよぉ~❤ きらっ☆」 

 みこの選手紹介を受けて、さくにゃんがアイドルじみたラブリーなポーズを決める。 


「「「どこがさくにゃんだッ! 消え失せろ、ババアッッ!」」」

 次の瞬間、観客全員が我も忘れて大激怒する!


「ババアじゃないよっ! 清楚で可憐な十七歳だよっ☆」

 観客の誤解を解こうとするさくにゃんが、ゲーム時代のロリっ娘魔法少女を思い出させるような可愛げなポーズを取る。


「ふざけんな! どう見てもアラフォーじゃねーかッ!」

 しかし、見た目年齢+その他諸々、色々と無理があったみたいだ。


「貴様みたいな十七歳が存在している訳ないだろ! いい加減にしろッ!」

 観客に酷い言葉を浴びせられたさくにゃんが、その瞳に涙を浮かべる。


「みんな思い出してっ! あたしは、みんなの『超時空魔法少女アイドル☆さくにゃん』だよぅーっ!」

 そして、みんなの目を覚まさせようと、超可愛いロリボイスで必死で訴えかける! 


「甘えた声を出すんじゃねーっ! 耳が穢れるッ!」

「やめろ、ババア! さくにゃんの名を語るなッ!」

「そうだ! 俺たちのアイドルさくにゃんを、ババアで汚すんじゃねーッ!」


 在りし日には、勇ゲープレイヤーたちのアイドルだったさくにゃんの最低最悪な変貌ぶりに、かつてのファンたちは怒りが収まらないようだった。

 

「ふぇぇ~。あたしがさくにゃんだよぉ~……みんな、思い出してよぅ~……!」

 

 非情な事実を突き付けられたさくにゃんが、思わず泣き崩れる。

 見た目はアラフォーとはいえ、その心は純情な乙女なのだ。

 心無い人々の汚い言葉に傷つけられたら、とても平気でなんていられない。


「うるせぇ! 死ねッ!」

「黙れ、クソババアッッ!」

「地獄に堕ちろッッッ!」


 それは野生の獣が襲ってくる感覚に近かった。


「「「ファッ!?」」」


 何かが見えたと思った次の瞬間、襲われていた。


「「「死ーん……」」」


 そして、命を狩り取られていたッ!


「お前らが死んで地獄に堕ちろやッ! クソボケがァァァァァァァァァーッ!」

 

 虐殺天使さくにゃん! 死と憤怒を纏いてバトルロイヤルに参戦ッ!


「「「こんなの絶対おかしいよォォォーッ!」」」

 

 虐殺天使さくにゃんの登場により、バトルロイヤルは殺戮の宴と化してしまうのかッ!?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ