表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/32

ストーキングっ-2-

熱出しちゃったよ。

家誰もいないんだけど、、、。

寂しいようふふうううふう


「あ、、、横島。……ごめん」

錦君の強姦事件の翌日。

僕が部室に向かうと、そこには小泉さんがいた。

「なんで、謝んのさ?僕、ビンタ……ゲフンゲフン」

嬉しかったよ。

とか言ったら、終わる。

僕のいろいろが終わる。

「私、あんたのこと勘違いしてた。助けてくれたんでしょ?」

小泉さんは頬を紅潮させ、僕に言う。

うっは。可愛い。

「くそぅ。錦があんな奴だったとは……。先生に」

「あぁ、それは良くないよ。僕信頼されてないし、錦君はその反対だし」

「でも、悔しいし…」

「僕は悔しくないし」

「私がよ!」

僕と小泉さんがそんなやり取りをしていると、

「すいません!祐子は!?」

「浩二!」

どうやら彼氏が来たようだ。

「ありがとう、横島。……何もしてないよな」

失礼なやつめ。

お礼だけいって、帰れよ。

「彼女に聞けば?」








授業中。

数学の授業。

死ぬほど眠い。

窓から降り注ぐ、暖かい光で、より眠い。

実際、僕だけが眠いわけじゃなく、クラスの2割の人間は机に突っ伏していた。

僕から見て、右斜めの席のやつに限っては、アイマスクまで付けている。

それはギリギリアウトだろう。

カッカッ。

黒板に白いチョークが当たって、無音の教室に、軽快な音が響く。

これも、余計睡魔を際立たせるものの一つだろう。

カッカッ。

そういえば、どうして黒板は緑色なのに、黒板なんだろう。

そもそも、本当に黒い黒板を見たことがない。

どこまで行っても深緑だと思う。

そんな事をいうと、青信号も緑なのに青信号。

こういう名前を付けた人達には、僕たちとは、違う世界が見えているのかもしれない。

青りんごとか、緑なんだし、『みどりんご』でいいと思う。

みどりんご。

みどりんご。

「おい、横島。この問題といてみろ」

数学教師に当てられる。

この初老の教師は、なにかと僕を問題視してくる、面倒な奴だ。

さらに、それのせいか、数学の時間になると、僕への問題出題率が100%をぶっちぎる。

そのせいで数学の成績だけ、僕は群を抜いていた。

数学教師に生返事を返して、僕は教壇に上がる。

――しまった。

ノートに書いてあると思ったら、今日の授業分全部、林檎の絵だった。

みどりんごの逆襲だ。

「すんません。僕にだって分からないことがあります。先生が僕のことを、まるで林檎の紅の様に、情熱的に愛しているのは分かっていますが、林檎なんです。みどりんごなんです」

教室に小さなざわめきが生まれる。

「なんだ?ぎゃぐ?」とか「ついにイかれたか」とかそういう声が、後ろから聞こえる。

最終的なクラスの結論として、「横島は、ついにイかれた」となった。

「ついに」言うな。

「横島…?どうした?ついにイかれたか?」

先生まで言い出してしまった。

どうやら僕は、いつかイかれる人間だと思われていたらしい。

これ以上イかれると、さすがの僕もみどりんご。

え?

みどりんご?

あれ?

今、

あれ?

僕?

あ。

――僕の意識は、そこで途絶えた。






気がつくと、ところどころシミの見当たる、白い天井を見ていた。

薬品の臭いが鼻につくので、保健室だろう。

なんで、ここにいるんだっけ?

確か、林檎。

りんご?え?りんご?

「あ、起きた?」

横から聞いたことのある声が掛けられる。

「あ、小泉さん。僕、なんかあったっけ?」

「…覚えてないの?あんた、倒れたんだよ?」

あぁ…。

そうだ。いきなり意識が遠のいて。

消えたんだ。

「あんた、結構熱があるよ?今日休めばどうにかなると思うんだけど」

熱かぁ。確かに、今日思考が冴えないなぁと思ったんだよね。

全然変態発言してないし。

それを自分で言うのも、中々危ない人だなぁ。

というか、最近、僕保健室に来る回数おおいなぁ。意識が消えたのは、今月で二回目だし。

「それで、運んできてくれたんだ?ありがとう」

「べ…別にいいわよ。お礼よお礼。というかあなた、もう少し友達とか作ったほうがいいわよ?あなたの事誰も、触りたがらなかったわよ」

あれか、○○菌的なやつかな。

熱だから、菌じゃないんだけどね。あれ?菌なのかな?

「なんか、みんな触ったら妊娠するって言われてたし」

菌どころじゃなかった。

半端ないね、僕。

少子化対策に、僕を登用するべきだよね。本当。

「じゃあ、もう戻っていいよ?戻って欲しくないけど」

「戻るわよ…。あなた、私これでも、人様の彼女なん……あんたには関係ないのか」

小泉さんは嘆息する。

こんな優しい子を彼女に持てるなんて、こう…こう…浩二君?は幸せ者だよね。

僕がそう言うと、彼女は顔を紅くして、出ていった。

――さて、寝るか。

もうどうしようもないくらい眠い。

なんでだろう。

なんでいきなり、熱なんて出したんだろう。

悠を抱きしめてないからかな。

いや、多分。


















































さくしゃのあとがき

最近、どうにか頑張って、描写練習をしています。

ただし、実際に使えません。

あと、偉大な作家様の文を真似てみたりしました。

似ているでしょうか?


最近、文字ばっかり打って、ワープロが速くなりました

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ