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落とされ人  作者: カーブミラー


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19/44

【019.仕事】

続きを読んでいただき、ありがとうございます。励みになります。

 説明を終え、彼女が居住まいを正した。

 それまでも姿勢正しくしていたのだが。

 どうやら話題が変わるらしい。

「ところで」

 ほら来た。

「王国に留まるとしてですが、なんらかの職に就かなければなりません」

 オレは、うなずいた。

 衣食住を考えれば、仕事を得て、働き、稼ぐ必要がある。

「それなりの仕事に就ければありがたいと思っていますが」

「すでにブロードリック中尉が事前にテストを行ないました」

 あの島で受けたテストのことだな。

「ああ、はい」

「あなたの能力や知識を活かせる場所があります。王国としては、そちらで働いて欲しいのですが」

 彼女は、私の反応を見ている。

「ありがたいですね。それでどのような仕事を? 贅沢をいうつもりはありませんが、内容くらいは――」

「わからないと何も判断できませんものね」と微笑む。「まずは、王室文化院に入っていただくつもりです」

「王室文化院?」

「文化や科学、技術などなどを統べるところで、国の発展に寄与する場所です」

「そこで何をしろと?」

「あなたの知識を記録したいのです。その後、興味ある仕事を見つけてもらえばと」

「知識を記録? それで賃金をいただけるので?」

「はい。住まいも王室が提供します。もちろん、別の部屋をお探しになってもかまいませんが。その場合は、住宅手当てがつきます。特にこだわりがなければ、衣食についても王室が提供します」

「服まで?」

「はい。種類は限定されますから、楽しむなら城下で購入してもらえればよろしいかと」

「まぁ、しばらくは間に合うでしょう」

「おそらく。なお、仕事で必要とされる特殊なものに関しては、フルオーダーとなります。もちろん、王室が負担いたします」

「特殊なもの?」

「たとえば、フライトスーツやダイビングスーツなどですね。汎用のものもありますが、ご自分に合っていたものの方が活動しやすいでしょう」

「どちらも必要なさそうですが」

「今のところは。ですが、どういう仕事に就くことになるか次第ですので」

「なるほど」

 ほかにもいくつかの条件が示された。

 オレは、異論なく、その仕事に就くことを快諾した。


読んでいただき、ありがとうございます。面白ければ、ブックマーク、評価、リアクションをお願いします。励みになりますので(汗)

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