【001.判決】
読んでいただき、ありがとうございます。
10年前の作品です。
ファンタジー異世界もの『勇者召喚されたけど、冒険者になりました』を書く切っ掛けになった作品です。
そんな作品なので、誤字脱字や言いまわし等は、申し訳ありませんが、受け付けられません。あしからず。
裁判長が、刑罰を申し渡す。
終身刑、それがオレの刑罰だった。
それを聞いていたオレの背後で、傍聴人たちが喜んでいる。
一部には、“死刑にしろ”と大声をあげる者もいる。
裁判長が、木槌を振り下ろして、“静粛にするように”と低く響く声で言う。
全員が裁判長のその言葉で、静かになる。
黄色い肌に、肩までの赤錆色の縮れ毛の髪。
目の色は、茶褐色。
団子っ鼻。
唇は、いつでも口角が持ち上がっている。
人からはよく、“憎めない顔をしているな”と言われる。
それがオレだ。
そんなオレが何をしたのか、今は言うまい。
いずれわかることだが。
オレは、両親を知らない。
名前もつけられずに、捨てられた。
施設の育ちだ。
一緒に育ったのは、オレと同じヤツラばかり。
金も学もない。
あるのは、あらゆる飢え。
その飢えから解き放たれることはない。
おたがいに別々の道を行くだろうが。
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