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「役立たずと追放された俺、実は最強魔導士だった。全員ぶっ潰してからスローライフする。」2

王国を滅ぼし、復讐を終えたアレンは、森でスローライフ……のはずだった。


だが突如届いた招待状。

それは「異世界温泉会議」への参加要請だった!


参加者は全員、異世界の神々と最強管理者たち。

なぜか美少女神族や温泉女神が全裸で集まる、全裸会議スタート!


「もう俺に勝てる奴はいないと思ってたけど……

異世界神までざまぁすることになるとはな」


今度の敵は、神。

だがアレンは“全管理者権限”で、神々すらも支配する!


——温泉ハーレム無双、再び開幕!

「最強管理者になった俺、異世界温泉会議でまたも無双開始。全裸美少女と神々のざまぁ無双編」


第1話「異世界温泉会議、開幕」



「ようこそ、アレン・クレイン。君が来るのを待っていた」


そこには、異世界の管理者たちが集まる温泉だった。


目の前に立つのは、美少女姿の温泉女神【セレスティア】


白い湯気の向こうから、全裸の神族たちが次々と現れる。


「え、なにこの光景・・・」


「全管理者は、全裸温泉会議が基本です」


リリスが後ろから説明するが、俺は思わず顔をしかめた。


「・・・俺、また巻き込まれてる?」


「いえ、巻き込んだのは自分ですよ。管理者権限、開放したじゃないですか」


「・・・はぁ」


俺はタオル一枚で、温泉の湯船に足を入れた。





「アレンさん。自己紹介お願いします」


温泉女神セレスティアが微笑む。


「アレン・クレイン。元・人間。今は世界の管理者だ。復習が終わって、今はスローライフしたいだけだんだが・・・」


「うんうん。そういう人、多いよ」


「え、そうなの?」


「全管理者は、基本みんなスローライフ派だよ」


「・・・マジかよ」





だが——


「ただし問題がある」


隣に座る【多元宇宙管理神アウルム】が、湯気の中から現れた。


「・・・お前、男かよ」


「当然だ。管理者は男女問わず全裸だ」


「・・・嫌な予感しかしない」


「アレン・クレイン。今、別の宇宙で【管理者乗っ取り事件】が発生している」


「・・・は?」


「全宇宙を支配しようとする裏切り者が現れた。次の会議では、その処理も君に任せたい」


「いや、俺は温泉でのんびりしたいだけなんだが」


「——だが、君が一番強い」


「・・・またかよ」






——こうして俺は、異世界温泉管理者会議で、またも世界の運命を握ることになった。


「・・・やれやれ。まあいい」


どうせ全部ぶっ壊せばいいだけだ。


俺は温泉の中で、またも”全多元宇宙管理権限”を解放した。


「全員まとめてざまぁして、後はまたスローライフするだけだ」


温泉の湯気の向こうで、神々が震えた。



第2話「多元宇宙ざまぁ開始。裏切り神の成敗と新しいハーレム候補登場」


「アレン・クレイン。君に任せたい任務は一つだ」


多元宇宙管理神・アウルムが湯けむりの中で言った。


「裏切り神【ヴェル=クロノス】を討て」


「ヴェル・・・?」


「元・時間神だ。だが今は全管理者権限を奪おうとしている」


「また時間関係か・・・俺と被ってるな」


「そうだ。お前が時空魔法を持っているから、討伐任務はお前に白羽の矢が立った」


「・・・はぁ」





「まあ、いいや」


俺は温泉を出て、湯気の中で指を一本鳴らした。


【全多元宇宙スキャン】


すると、空間が裂け、巨大な時計が姿を現した。


「ヴェル=クロノス・・・見つけた」


奴は、別宇宙の中心で時間を操り、世界を書き換えようとしていた。


「面倒なことをしてくれるな」






俺は【多元宇宙直結回廊】を開き、一瞬でヴェルの前に立つ。


「・・・何者だ」


「アレン・クレイン。全管理者権限を持つ者だ」


「ふん、ただの人間ごときが」


「いや、もう人間じゃないから」


「——だが、俺は【時間神】。貴様ごとき——」


【時間停止・多元仕様】


「な、なに—―」


俺は、全宇宙の時間を止めた。


過去も未来も、並行世界も、全部だ。


「・・・お前だけ、俺に逆らえると思うなよ?」


「ぐ、がああああああ!!」


ヴェル=クロノスの時間神の核を砕き、消滅させた。


「これで終わりだ」


―—世界が、静かになった。






「お疲れ様です、アレン様」


温泉に戻ると、湯船の横で新しい少女が待っていた。


「・・・誰だ?」


「私は【ヴェル=クロノスの後継神】、リフィアです」


銀髪の少女。

全裸にタオル一枚、目を潤ませている。


「これからは、アレン様の補佐に入ります」


「え?俺の?」


「はい。管理者ハーレムの一員として――お仕えします」


「またハーレムかよ」





―—こうして、俺はまた美少女神族を仲間にして、多元宇宙ざまぁを終えた。


「さて、次こそはのんびりするか」


俺は温泉に浸かりながら、心の底からそう思った――が。





「アレン様。次は”異世界婚約管理システム”の整備が待ってますよ?」


「は?」


「全宇宙の美少女たちと婚約するための制度です」


「・・・」


――俺のスローライフは、まだまだ終わらないらしい。




第3話「異世界婚約管理システム開始。全宇宙美少女嫁化計画スタート」



「アレン様、次の仕事はこちらです」


温泉の湯船でのんびりしていた俺の前に、リリスとリフィアが座った。どちらもタオル一枚の全裸美少女だ。


「・・・また面倒な話か?」


「はい。ですが、今回はわりと・・・楽しい案件ですよ?」


「・・・楽しい案件?」





リリスが差し出したのは、

【異世界婚約管理システム・更新依頼書】だった。


「・・・なんだよ、これ」


「多元宇宙の婚約制度を、アレン様の管理下に統一する必要があります」


「え?」


「要するに、全宇宙の美少女と合法的に婚約できる仕組みです」


「・・・」


「ちなみに、現在1000以上の世界から婚約希望が届いています」


「・・・は?」





その時——空間にメッセージが流れた。


【婚約希望者リスト更新中・・・】


【神族:72名】

【魔族:54名】

【獣人族:83名】

【エルフ族:109名】

【勇者:12名】(※全員女性)

【聖女:31名】

【温泉女神:5名】

【その他、異世界美少女多数】


「・・・おい、待て」


「はい?」


「このリスト、どういう基準で・・・」


「全員、アレン様のことが好きなんです」


「いや、俺、会ったこともないぞ?」


「アレン様の力を感じ取った世界の美少女たちが、自動的に好意を持つ設定になってます」


「・・・誰がそんな設定を」


「アレン様自身が、ですよ?」


「・・・俺、無意識でそんなこと・・・」





リフィアが微笑む。


「アレン様は今や”全宇宙好感度最大値”がデフォルトです」


「・・・いや、設定戻せよ」


「無理です」


「なぜだ」


「全宇宙管理者会議で、全会一致で可決されました」


「・・・はぁ」





「とりあえず、手続きを進めますね」


リリスとリフィアが、俺の指を光るリングをはめた。


「これが、【全宇宙婚約許可リング】です」


「・・・思いな、これ」


「重さは権限の重さです」


「なんだその謎理論」





こうして俺は、全宇宙の美少女たちと婚約することになった。


「・・・スローライフ、どこ行ったんだよ」


「温泉ハーレム婚約スローライフです」


「・・・もう、いいや」



俺は湯船にもたれ、空を見上げた。


―—多分、次は”新婚生活管理システム”とか言い出すんだろうな。

そう思いながら、のんびりと目を閉じた。



第4話「全宇宙新婚生活開始。だけどまた新たな裏切り者が現れる件」


「アレン様、今日の予定は——」


「リフィア、もう言わなくていい。どうせ新婚生活だろ」


「はい!全宇宙同時新婚生活スタートです!」





俺は、全宇宙美少女ハーレムとの”新婚生活”を管理するシステムを作らされた。


「・・・設定を間違えた気がする」


「いえ、アレン様が【全宇宙美少女と結婚したらみんな幸せになる】と設定しましたから」


「・・・いや、俺そんなこと・・・」


「はい、意識せずに思ったことが世界法則に反映されてます」


「・・・やれやれだ」





卿の新婚相手は、元温泉女神のセレスティア。


「アレン様、今日はお背中流しますね♪」


「・・・風呂ばっかだな」


「温泉婚約ですから当然です!」



次の日は、竜人族の姫リュシアが膝枕。


「アレン様、耳かき・・・」


「くすぐったい・・・」



さらに次の日は、エルフの聖女ミリアが手料理を振舞ってきた。


「今日はアレン様のために煮込みシチューです!」


「・・・俺、魔力で食事作れるけどな」


「でも私が作った方が美味しいですよ?」


「・・・まあ、確かに」





―—そんな幸せ(?)な日々が続いていたが。



その夜、俺の部屋に妙な空間の歪みが発生した。


「・・・またか?」


歪みから出てきたのは、一人の男。


黒いローブ、顔は見えない。


「・・・アレン・クレイン」


「誰だ、お前」


「【管理者狩り】の者だ」


「・・・は?」


「お前は全宇宙の管理権を持ちすぎた。だから――消す」





「・・・ふぅ」


俺は面倒くさそうに肩を回した。


「どうせ、また”裏切り者”ってやつだろ?」


「・・・当然だ」


「わかった。じゃあ、ルールを書き換える」


「・・・?」



俺は指を鳴らした。


【裏切り物、全て即時無効化】


「な、なに・・・!?」


男はその場で霧散した。設定を上書きすれば、裏切り者なんて存在できない。


「・・・はい、解決っと」





「アレン様、また裏切り者を消したんですね」


「リリス、もう俺の世界、チートすぎないか?」


「でも、アレン様は管理者ですから」


「・・・まあいいか」



俺はまた、温泉に戻った。


美少女たちが膝枕してくれて、飯を作ってくれて、全宇宙の管理者で、全宇宙の旦那様。


「・・・やっぱり、俺のスローライフはこうじゃないとな」





——だが、その時。


また新しい通知が表示された。


【次元外存在からアクセス申請】


【”管理者すら知らない、世界外の存在”がコンタクトを取ろうとしています】


「・・・」


俺は湯船に浸かりながら、空を見上げた。


「・・・マジで、いつになったら本当にのんびりできるんだ?」


——俺の管理者スローライフは、まだまだ終わらないらしい。




第5話「次元外存在からの招待。全宇宙の外側には、さらにヤバい世界があった」



「アレン様、アクセス通知が来ています」


「知ってる」


俺は温泉の湯船に浸かったまま、空間が浮かぶ通知ウィンドウを見ていた。


【次元外存在からアクセス申請】


【”管理者すら知らない世界”からの接続です】


「・・・リリス、これって何だ?」


「私にもわかりません。多元宇宙の管理権限を持つアレン様ですら知らない領域・・・本来は存在しないはずです」


「存在しないって、お前・・・」


「つまり、”全管理者のさらに上の存在”かもしれません」


「・・・また面倒なことに巻き込まれたな」





俺は通知をタップした。


空間が歪み、全宇宙の外側に繋がる扉が開く。


「・・・ここ、どこだ?」


「次元外領域です」


「は?」



そこは”世界の外側”だった。

時空も法則も何もない、完全な虚無空間。


ただ、っその中心に——一人の少女が立っていた。


「ようこそ、アレン・クレイン」


「・・・誰だ、お前」


「私は【原初管理者】」


「・・・原初?」


「全宇宙の”最初の管理者”。そして、すべての管理権限の創造者だ」


「・・・なんで俺に接触を?」


「君に興味があるからだよ。君は、もはや管理者を超えた”創造クラス”に達している」


「・・・創造者?」


「君がこのまま力を使えば、全宇宙どころか”次元そのもの”を書き換えることができる」


「・・・」


「だから——一緒に、次の世界を作らないか?」





「・・・ふぅ」


俺は温泉の湯から立ち上がった。


「次の世界を作る?」


「そうだ。今の宇宙を超えた、完全新世界の創造だ。君がそのトップになる」


「・・・面倒くさい」


「だが、君以外にはできない」





俺は考えた。


世界の外側に行くのか?それとも、今の温泉スローライフを続けるか?


「・・・どうせ、どっちにしても美少女と温泉は続けるんだよな?」


「当然だ。新世界でも温泉は必須だ」


「じゃあ、まあ・・・いいか」





こうして俺は、次元外存在と手を組み、

”全宇宙を超えた新世界”の創造を始めることになった。


「——でも、俺はあくまでのんびりするからな?」


「もちろん。美少女と温泉と、全裸スローライフは最優先で」


「・・・それなら、付き合ってやるよ」





——俺の物語は、もはや全宇宙を超えた。


だが、やることは変わらない。


美少女と温泉と、たまに世界創造。


「・・・これが俺のスローライフだ」


俺は静かに湯船に浸かり、次の世界を作る準備を始めた。



第2巻です!

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