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双天の彼方  作者: 明希 光
第一章
4/21

4話 双天、離れ離れになる

その後2人は約30件のクエストを終わらせ、ギルド

へと帰還する。


「凄い。本当に一日でこんなに。」


「ちゃんとクエストこなしたんだから。

きっちりと報酬を支払ってくれよ?」


「も…勿論です。」


そうして多額の量報酬が支払われた。


「これで3カ月は生活出来ますね?」


「それはそうと。早く飯にしないか?

もう俺空腹で倒れそうだ。」


「全く。仕方ないですね?」


2人は近く飲食店へと足を運ぶ。


「これとか美味そうだな?」


「ちゃんと加減して食べてくださいね?」


「分かってるって。」


そう言いつつも。陸は100人前相当の料理を1人で

平らげた。

料理の他にも浴びる程酒を飲んだ為陸は酔い潰れて

眠ってしまった。


そんな陸を店の外に放置して昊は1人の男性を引き止める。


「貴方ですよね?私達の料理に毒を持ったのは。」


その指摘に男性は愕然とする。


「何で?分かった?それに全部の料理に致死量の5倍

の毒を入れたのに。どうして?お前らは平然と生きてる?」


「私が即座に毒を抜き取ったんですよ?

まあ。私達には毒なんて効きませんが。」


「頼む。許してくれ。俺には妻と子供が居るんだ。」


必死に懇願する男性に昊は静かに尋ねる。


「誰に命令されたんですか?」


「い、言えない。言ったら殺される。」


「そうですか。」


その言葉と共に男性はその場に倒れ、悶絶する。


「今回はこれで許してあげますから。もう二度と

こんな真似はしないでくださいね?」


男性に忠告をして昊は陸を放置した場所へと戻る。

しかしそこには陸の姿はなかった。


「全く。油断も隙もないですね?まあ。

仮に連れ去られても陸なら問題ないとは思いますが。」


昊が陸の後を追おうとした。

その時――


「双天の昊様ですね?」


「近衛騎士団の騎士団長様直々とは。

ここの国王陛下は随分と太っ腹ですね?」


「仮にも貴女は双天の片翼ですからね?

それで。陛下の勅命(ちょくめい)なのですが。ご同行願えますか?」


「それなら陸も連れ戻しますよ。」


「結構ですよ。用があるのは貴女1人ですから。」


騎士団長の言葉に昊は不敵に笑う。


「なるほど。()()()と結託して私達を分断させたのですね?」


昊が魔法を発動させようとした。


その瞬間――


騎士団長が昊の片腕に腕輪のような物を取り付ける。

それと同時に魔法が使用不可の状態となる。


「ふむ。魔力を封じる魔道具ですか?」


「ええ。これでもう魔法は使えません。

大人しく同行に応じてください。」

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