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3話 双天、瞬殺する

「誠に申し訳ございませんでした。」


地ベタに頭を擦り付けて土下座する陸を昊は冷めた目

で見据える。



「貴方に依頼を任せた私にも責任がありますからね?

今回は晩ご飯抜きで許してあげますよ。」


「そんな事されたら俺死んじゃう。」


「別に1食抜いたぐらいじゃ死にませんよ?」


「いや。俺は1食でも抜かれたら死活問題に…」


「それじゃあ。絶縁に…」


「か、寛大なご処置感謝します。」



陸は泣きながら甘んじてそれを受け入れた。


「それにしても。50件以上もあるクエストを一日で

制覇するだなんて。私に死ねと言ってるも同然ですよね?」


「いや。俺達なら楽勝だと思って。」


「貴方は楽勝でも。私からしたらたまったものじゃない

ですよ。というか。普通に許容範囲を超えてますし。」


「それじゃあ。3日に掛けて…」


「貴方が正体をバラした以上。長居は出来ません。

最低でも明日にはここを去らなければ。」


「マジですんません。」


「次から交渉は私がやります。」


その言葉に陸は血相を変える。


「いや。俺以外のクズ共に昊の美声を聞かせる訳には…」


「良いですね?」


凄まじい圧を掛ける昊に陸は渋々了承する。


「は、はい。分かりました。」


それから昊と陸は討伐対象の元へと赴く。

そこには9つの首を持つ大蛇がいた。


「ヒュドラか?」


ヒュドラは脅威度SSSに指定される天災級のモンスター。

人間では到底倒す事の出来ない化物だ。


陸達に気付いたヒュドラは9つの口から一斉に毒を吐く。


「無駄ですよ。」


昊は無数の魔法陣を展開すると。一瞬にして毒を消し去り、

ヒュドラを拘束する。


「これで終わりだ。呪焉(じゅえん)空亡(そらなき)】」


刹那――


ヒュドラの全身が黒く変色し、ヒュドラはそのまま絶命する。


「一体いつの間に陰陽術(おんみょうじゅつ)なんて覚えたのですか?」


「昨日万屋(よろずや)で買った陰陽術の参考書の通りにやったら出来た。」


「あんなレプリカでよく習得出来ましたね?」


「えっ…あれ?レプリカだったの!?」


「そうですよ。でも陸には関係無かったみたいですね?」


陸には全能の力がある為。やろうと思えば何だって

出来てしまう。


対して昊には何でも知れてしまう全知の力があり。

それに加え。世界一の頭脳と言われる程の卓越した

頭脳を持つ。


だからこそ昊は心理戦や頭脳戦では無敗を誇り。

陸は肉弾戦では無敗を誇っている。


そうして互いに互いの足りない所を補い合う事により。

2人は完全無欠を体現している。

故に双天は2人で一つ。2人で最強と言われている。


「この調子で他のクエストも速攻で片付けるぞ?」


「全く。人使いが荒いんですから。」


そんなこんなで2人は凄まじい速さで

裏クエストを攻略していくのだった。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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