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双天の彼方  作者: 明希 光
第二章
22/23

20話 双天の片翼の契約精霊、少女の窮地を救う

陸が創造した空間で2人は死闘を繰り広げる。


「やっぱり。昊の体だけあって強いな。」


「この子は華奢だけど。フィジカルの強さは

尋常じゃないわ。それこそあの3人と肩を並べる程には。」


「そんな事俺が一番理解してるさ。だからこそ勿体無い。

磨けば間違いなく最強の武器になり得ると言うのに。」


「確かに。宝の持ち腐れではあるわね?

だけど。あの子はそれを望まない。

だってあの子は優し過ぎるもの。」


そんな会話を交わしながら2人は一進一退の攻防を

繰り広げる。


「お前はあいつらの計画について。何か知っているのか?」


「ええ。知っているわ。勿論あの子もね?」


「だったら――」


「それを貴方に話す義理なんてないわ。世の中には

知らない方が幸せな事だってあるでしょう?」


「まあ良い。口を割る気が無いなら。

これ以上の尋問は時間の無駄だ。

だからお前が根を上げるまで殺し尽くしてやる。」


そう言って陸は殺す気でイレアに攻撃を放つ。


「やっとその気になったのね。」


「ああ。俺の力なら昊の肉体を害する事無く、

お前の魂に直接攻撃出来るからな。」


「流石は規格外ね。」


時間が経つにつれて戦いはより激しさを増していく。



ただでさえ2人は世界を揺るがす程の勢いでぶつかり

合っていた。


故に2人の戦いによる影響は隔絶された空間の狭間を

飛び越えて、現実世界にまで及んだ。


それにより。現実世界は大地震の如く振動する。





***************************



「敵襲を控えているのに。あの馬鹿共と来たら…」


頭を抱えるティスタニアにルミスは心配そうに駆け寄る。


「あ、あの?大丈夫ですか?」


「他者の心配はするのに。私達家族の心配は

してくれないのね?」


ルミスに憎悪を剥き出しにしながら告げる

ルミスの義理の妹クレア。


「そ、そうゆうつもりじゃ…」


「奴隷の分際で口答えしてんじゃないわよ!!」


バチンとクレアは思っ切りルミスの頬を打つ。


「ご、ごめ、ごめんなさ…」


酷く体を震わせながらその場で(うずくま)るルミス。


そんなルミスの髪を引っ張り上げるルミス義父のサインズ。


「この恩知らずが!!今まで育ててやったのに。

恩を仇で返しやがって!!やはり。貴様など

生かすべきではなかった。忌々しいあの男の娘め!!」


「ごめんなさい。ごめんなさい。」


大粒の涙を流しながら謝罪するルミス。


「ではお姉様に至高の涙を流して頂くのはどうでしょう?」



涙石魔術はカルスティアの女性が流した

宝石の涙に宿る力事を指す。


そして至高の涙はカルスティアの女性が死に際に流す涙で。

最も強力な涙石魔術である。



「そうだな?ルミスには死を持って償って貰うとしよう。」


そう言ってサインズは屋敷の者達に指示を出し、

大きな斧を用意させる。


そうしてルミスの手足に枷をさせ、

屋敷の者がルミスの首目掛けて斧を振り上げる。


「お願いします。何でもしますから。どうか。殺さないで。」


必死に懇願するルミスを嘲るようにクレアは笑う。


「お姉様が悪いのよ。奴隷の分際で

双天様の恩恵を受けようとするから。

だから死んで貰うわ。お姉様。」


「い、嫌。まだ死にたく…」


「それじゃあ。バイバイ。お姉様。」


クレアの醜悪な笑みと共にルミスの首に斧が振り降ろされる。


しかし刃がルミスの首に当たる直前で斧が跡形もなく

消え去る。


「なっ…どうして?」


「こんな娘など心底どうでも良いが。

それで我が主が死ぬのは腑に落ちぬ。

だからこの娘には手出しはさせぬぞ?人間。」

最後までお読みいただきありがとうございます。

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