14話 双天、魔術師の国に赴く
昼頃2人は目的地であるマギアディルへと到着する。
マギアディルには数多くの魔術師達が暮らしており。
世界で最も魔術が発展している国として知られている。
「は、腹減った。」
ぐぅ〜と陸の腹の音が鳴る。
そんな陸に昊は呆れたように溜息を吐く。
「食事を終えてからまだ2時間くらいしか経って
いませんよ?」
「そりゃあ。動けば腹も減るだろ?」
「私の転移魔法でここまで移動してきたんですから。
大して動いてませんよ。」
「そうだけど。」
「それに私達にはやるべき事があるんですから。
昼食はその後にしてください。」
「そんなぁ…」
今にも泣きそうな陸を無視して昊は目的の場所へと向かう。
やむを得ず。陸は昊の後を追った。
そうして数分もしない内に2人は王城の門前付近にまで
やって来る。
「とりあえず。この国の国王と謁見します。
この時の為にこの国の国王に恩を売って置きましたので。
交渉はスムーズに進むでしょう。」
「面倒だし。このまま国王の所まで転移しない?」
「駄目ですよ。そんな事したら絶対に面倒な事に
なりますから。国王以外には極力私達の正体を隠して…」
そんな昊の言葉を遮り、陸は王城の門前へと移動する。
そしてあろうことか。陸は被っていたフードを取り、
門番の兵士達に素顔を明かした。
「あ、貴方様は!?」
「国王に用がある。今すぐ国王に会わせろ。」
速攻で昊の忠告を破り、自身の正体を明かした陸に
昊は苦虫を噛む潰したような表情を浮かべる。
(もうやだ。コイツ。)
それから2人は国王の居る謁見の間へと通される。
「態々。こちらに足を運んで頂けるとは。
光栄な限りです。双天殿。」
2人と対面するや否や国王は2人の前で片膝を突き、
2人に敬意を払う。
「そこまでして頂かなくて結構ですよ。」
「しかし貴女方には返しても返し切れない程の恩が…」
「でしたら。私の要望を聞いては頂けませんか?」
「わ、私に出来る事であれば。何でも…」
「では――」
不敵な笑みを浮かべながら昊はその要望を口にするのだった。
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