10話 双天の片翼、朝食前に呼び出しを食らう
「何で?俺がこんな事…」
あれから陸は昊の言い付け通りロゼルムの事を慰めていた。
「やっぱり。お兄様はあの女よりも。ロゼの事が好き
なんですね?」
陸が必死に宥めた事によりロゼルムはすっかり機嫌を
取り戻していた。
(そんな訳ないだろう?勘違いも甚だしい。)
どこまでも昊一筋の陸は昊との時間を奪われている
現状に腹を立てていた。
現在昊はロゼルムの屋敷にある厨房を
借り、朝食を作っている。
この屋敷はロゼルムの母親が所有していたものだが。
母親が死去した事で屋敷の所有権がロゼルムに移り、
ロゼルムの所有物となった。
「あの女が作る料理よりも。ロゼが作った方が絶対
美味しいですよ?」
(てめえのゲテモノ料理なんざ昊の料理の足元にすら
及ばねえよ。)
口に出せない代わりに心中で暴言を吐き散らす陸。
そんなこんなで昊の料理が完成し、
食卓に沢山の料理が並べられる。
「うおっ…今日は一段と豪勢だな?」
食卓に並べられた沢山の料理を見て陸はキラキラと
瞳を輝かせる。
「おかわりも沢山ありますから。好きなだけ
食べてくださいね?」
「勿論だ。それじゃあ。頂き…」
そんな陸の言葉を遮るように陸がこの場から忽然と
姿を消す。
「タイミングが悪いですね。陸キレなきゃ良いですけど。」
いち早く状況を理解した昊は心配そうに呟いた。
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一方その頃
陸は漆黒の世界へと来ていた。
そんな漆黒の世界で禍々しい気配を放つ巨大な人影が
陸の前に姿を現す。
【久しいな?世界が生み出した汚点。いや。
世界に呪われた男よ。】
「生憎と。俺は今機嫌が悪いんだ。
ささっと要件を言えよ。クソ親父。」
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