第43話 綺麗すっきり!
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ピンキー視点
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さぁて、勇者の二人は片付けたし、後は、この沢山の人たちですね。
この人たちって帰らないのですかね。勇者さんは居ませんよ。
もう絶対に勝ち目無いのですが……帰りませんね。ひたすら突撃してきます。
武器を振りまわして来ます。ちょっと不気味ですね。
これはもう、迷惑なだけですよね。何で他所の国に来て暴れているのでしょうか?
とっとと帰ってほしいです。
はぁ、仕方がありません。強制的にお帰り頂くしかないようですね。
先ほどウサウサ引っかきを身に着けたので、それを活用していきましょう。
ウサウサ引っかき……ちょっとネーミングは考えないと駄目です。
と、とにかく元気よく倒していきましょう!
よいしょっと、こらしょっと!
あちらこちらに向かって手を勢いよく振ると、カマイタチのようにズバッと斬れていきます。
ウサギなのでイタチはイマイチではなく、せめてエアーカッターにでもしますかね。
良し! 必殺! エアーカッター!!
ふっふふ。すごい切れ味なのですが、ちょっと私が小さい所為で広範囲に攻撃が届きにくいのと、どうしても足首ばかり狙っているようで少しイメージが悪いですね。あえて痛めつけて、嬲り殺しをしているような気分になります。
やはり、走って弾き飛ばす方が簡単ですね。
よーし。レッツゴーー!
うーー、ちょっと飽きてきましたが、まだ沢山居ますよ。これどうすれば良いのでしょう?
一旦、リンベルさんたちと一緒にお城に戻りますかね。
では、皆さん、お先に失礼しますねーー。
人間たちは放置してリンベルさんたちの所に戻りました。
「ピンキー、私たちは、もう魔力が無いんだ。一旦城に戻ろう」
ほうほう、やはり、リンベルさんも戻る方がよさそうですね。
では、さっそく「プイ!」っと。骨骨さんも「プイ!」です。
他の魔人族さんも次々と収納して帰りましょう。
帰り道で撤退中の魔人族さんを見つけたら、順次拾っていきました。
まとめて収納出来ないから、一人ひとりホイ、ホイって感じですね。
うん。こんなものですかね。拾い忘れもなさそうだから、後はお城に向かってジャーンプ!
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魔王 エリオス・ローエングラム視点
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ピンキーが戻って来た。
「プイ!」
ピンキーのかわいい声で、リンベルとドゥラメルが現れる。
はっは、さすがにリンベルは慣れているな。素早く周りを見渡して城に戻って来たと把握できたようだ。それに引き換えドゥラメルは混乱しているなぁ。うん、。面白いから彼は放っておこう。
それより、リンベルから報告を聞かないとな。
「魔王様、勇者の二人はピンキーによって閉じ込めれています。しかし、信徒兵どもは依然、向かって進行中です。広域攻撃に優れているドゥラメル様が適任ですが、ドゥラメル様も勇者二人を相手に国境門を守っていたので魔力が乏しい状態なので、これ以上の大きな戦果は期待できません」
そうだな。さすがのドゥラメルでも疲れていそうだ。そしてリンベルもだな。
二人とも、ずいぶんと無理をさせてしまったようだ。
「……で、ピンキーが収納して帰ってきたのがリンベルとドゥラメル、そして我々の兵士達ってわけか」
頭の上で「プイッ」と得意げに声を上げるピンキーを手のひらで軽く撫でた。
あれだけの信徒兵の猛攻から、味方を救い出し、勇者どもを封じ込めたピンキー。正直、どこか信じられない気分だ。
「しかし、さすがに国を包囲していた信徒兵ども全員は捕まえられなかったか……」
まだ遠方にうっすらと続く行列が、聖国から魔王城へと進軍してくる様子が魔力の感知によってわかる。
「このまま、来られても迷惑だな」
信徒兵のしつこさは噂以上だ。傷ついても何度も立ち上がり、狂気のような執念で前進を続ける。
「魔王様! 作戦指示を仰ぎます!」
リンベルが鋭い目つきでこちらを見上げてきた。その隣ではドゥラメルが「いやー、燃える展開ねぇ」と呑気に肩を揺らしている。
俺は軽く息を吐いた。
「俺が行く」
「えっ!?」
「ここからは、俺の役目だ」
ピンキーが元気よく念話を飛ばしてくる。
『戦う! 私と一緒!』
「うん。ピンキーが居れば大丈夫だ」
ピンキーはふわりと頭の上に飛び乗り、帽子みたいにピタリとくっつく。
「ププーイ!」
ピンキーが可愛い声で鳴いた瞬間、ピンクの物体が走る。押し寄せる信徒兵の集団が次々とピンキーによって弾き飛ばされる。
兵士たちは一瞬驚いた顔を見せるが、気づいたときにはもう遅い。
「よし、オレも行くか」
俺は広域殲滅魔法の詠唱を始めた。
「エリオス・カレイド──万象焦土!」
空間がきらめき、無数の魔法陣が地面に展開される。そこから噴き上がる紅蓮の光が敵陣を次々に飲み込んだ。
信徒兵は聖なる盾を掲げて抗おうとするが、無駄だった。
「まだ来るか……」
前方にはまた別の部隊が現れていた。これではキリがない。
すると、頭の上のピンキーが再び「ちょっと待ってて」と元気な念話を放つ。
「何をするんだ?」
ピンキーが走り出す。信徒兵たちとは関係のない方角に向かって――
そっちには、何も無いただの砂地、我々は砂漠と呼んでいるエリアが広がっている。
「プイ!!」
ピンキーの声が聞こえた。その瞬間!!
砂漠が消えた。ごっそりと巨大な何かで掬い取ったように広大な範囲の砂漠が消えたのだ。
「ププイ」
ピンキーが得意げに頭に戻ってきた。
「おつかれ。砂漠なんて取ってどうするんだ??」
『戻す 敵の上』
?? どういう事だろう? わからん。
そうすると、ピンキーは見ていれば分かると、頭の上から降りて、信徒兵の方に向かった。
「プイ!」
あ! あぁぁ。信徒兵どもの上に砂漠が現れ、そのまま奴らを覆い被せた。奴らは砂の底に沈んだのだ。
『綺麗になった』
ピンキーの念話が届いた。俺は笑って軽く頭を撫でた。これで完全に戦いは終わったようだ。
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