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第41話 お待たせいたしました!

下の☆☆☆☆☆から評価いただけたら幸いです。

 

 ――――――――――――――――――――――――――――


 魔王軍幹部 リンベル将軍視点


 ――――――――――――――――――――――――――――


 敵の突撃は止まらない。


 剣を振り抜き、私は目の前に迫る信徒兵の首元を斬り裂いた。だが、倒した先から次々と新手が現れる。


「これでも足りないのか?」


 不快な息を吐き、再び剣を構えた。


 遠方では魔王城へ撤退を始めた味方部隊が見える。新兵に近い未熟な近衛兵たち――無理に戦わせるわけにはいかなかった。


「リンベルちゃん、そろそろ無理じゃな~い?」


 ドゥラメルの声が聞こえる。


「大丈夫だよ。どうせ我々が残るって決めたんだから」


 骸骨兵たちも必死に信徒兵を食い止めているが、数が圧倒的に違う。


 くっ……思わず唇を噛んだ。戦況は明らかに不利。


 ドゥラメルの冥府の盾も徐々に薄れてきている。あれだけ強固だった黒い霧が裂け始め、隙間から敵兵が突撃してきた。


「もっと補充が欲しいわァ……でも流石に魔力切れが近いわねェ」


 オネエ口調の軽口を叩きながらも、彼の声には疲労がにじんでいる。

 まぁ、私も魔力の残量が危うい……それでも、ここで立ち止まるわけにはいかない。


「まだまだ!」


 叫び声をあげながら、信徒兵たちに突進した。

 剣を振り抜くたび、血飛沫が散る。だが、倒した先から次々と信者たちが湧いてくる。


「リンベル、もう時間の問題よォ。限界は見えてるわァ」


「知ってる。でも、もう少しだけ耐えなさい!」


 剣の切っ先を振り上げ、迫り来る敵の群れに一筋の魔力を放った。


「轟け、雷閃!」


 青白い稲妻が敵陣を薙ぎ払い、十数名の信徒兵が吹き飛ぶ。しかし、その背後にはさらに数倍の兵士たちが控えていた。

 本当に……終わりが見えない。


 戦場に漂う血と煙の匂いが私の鼻を刺す。


「これが聖国の狂気か……異常すぎるな」


 信徒兵たちは傷ついても恐れずに前進してくる。彼らの目には狂気しかない。

 聖の勇者、リリアンのサンクチュアリがあるからか……あれじゃあ無限に戦い続ける。


 私は歯を食いしばり、次の斬撃を放とうとしたその時――


「リンベル、見なさいよォ!」


 ドゥラメルが驚いたような声を上げた。


「何だ――」


 振り返ると、視界の遠方、魔王城の方向から……何かが猛烈な速度で飛んできていた。


「……ピンク?」


 私の口から疑問が漏れる。

 まさか……魔王様の傍から離れて、こっちまで来てくれたのか!?


 ピンク色の物体は風を切りながらこちらへと向かっている。


「プイッ!」


「へぁ?」


 ドゥラメルが変な声を出している。


「リンベルちゃん、あれって……何?」


「ふっはは。ピンキーだよ。魔王様の護衛だ! おーーい、ピンキーー!!」


 ピンクの魔物は躊躇なく突撃してきた。


「ププイ、プーイ!」


 私に向かってシュピっと手を上げて挨拶をしてくれた。


「ああ、ありがとうな。大丈夫だよ」


 信徒兵たちも、突如現れたピンク色の存在に一瞬呆然となった。


 しかし、ピンキーはそんなことにはお構いなしだ。


「プイーッ!」


 跳躍したピンキーが、鋭い爪を振り抜く。信徒兵たちが一瞬で吹き飛んだ。


「ちょっ……強っ!」


 ドゥラメルが愕然とする。


 ピンキーは次々と敵を蹴散らし、そのたびに「プイッ」と威勢よく鳴いた。

 信徒兵たちは、予想外の事態に混乱していた。


「今よ、リンベルちゃん!」


「分かってる!」


 私は再び剣を構えた。


 ピンキーが時間を稼いでくれるなら、撤退ルートはまだ守れる!


「全軍、魔王城へ撤退続行! 逃げ遅れるな!」


 剣を振り上げ、私は最後の指示を叫んだ。



 ――――――――――――――――――――――――――――


 ピンキー視点


 ――――――――――――――――――――――――――――


 私が槍の勇者を収納したので、また脅威を一つ減らすことが出来たのです。

 お城も城下町も宴の熱気が広がる中、ふと一羽の黒い影が空を切り裂いて飛んで来るのが見えました


「カラス?」


 メイドさんの一人がつぶやきました。


「おや、伝令ですね」


 ああ、この人は宰相のセバスさんですね。セバスさんが、そのカラスを見上げると、カラスは彼の肩に降り立ちました。そして、足につけられた小さな筒をセバスさんに見せています。


 ほぉー。かわいいです。ぴょこっと足を上げて見せるなんて!


 セバスさんは、器用に筒を外し、中に入っていた紙を取り出す。


「……」


 セバスさんは少し眉をひそめると、すぐにエリオス君に向き直りました。


「魔王様、ドゥラメル殿からです。『ただいまお客さん暴れてます』とのことです」


『え?』


 思わす一瞬ぽかんとしてしまいました。……それ、何? お客さんって誰ですか?

 私が疑問に思っていると、エリオス君が険しい顔をした。


「聖国の連中か!?」


 セバスさんが続ける。


「すでに信徒兵が再び侵攻してきている可能性がありますが、ドゥラメル殿がわざわざ手紙を寄こすという事は勇者が来ているのかも知れません」


 エリオス君は立ち上がり、決意に満ちた声で言った。


「セバス、近衛部隊を編成しろ。リンベルに援軍を向かわせる!」


「承知しました」


 魔王様の指示を受け、セバスがすぐに動き出す。


 しばらくすると、リンベルさんが呼び出さエリオス君の所にやって来ました。リンベルさんもお酒を飲んでいたような気がしたのですが全く酔っている感じもしませんね。さすが将軍です。

 彼女は、将軍という役職のようなので、たぶん軍のトップのようですよ。


 あ、どうやら、リンベルさんが向かうようですね。



 リンベルさんが出掛けてからも、皆さんは宴を楽しんでいるようですが、エリオス君が皆さんの前で何かスピーチをしているようですね。ちょっと長くてわかりませんでしたが、たぶん、「今日はありがとうね。僕は先に失礼するけど、このまま皆は楽しんでね」という感じの話をしているのですかね。


 それから、エリオス君とセバスさんは執務室に戻ります。

 もちろん私もエリオス君の頭の上ですけど、一緒に部屋に戻りました。


 ん! これは……あ! リンベルさんが危ない!!


『エリオス! リンベル危ない! 大きな気配が来てる!』


「うん? 大きな気配というのは前の勇者のような感じか?」


『うん。強い魔力が二つ、近づいてる』


「えっ! 二つ!? 聖国の勇者が来ているとして、もう一つは誰だ? セドリックか! ドゥラメルから報告が来ていたぞ。新しい剣の勇者を聖国が拉致して来たらしいと言っていたな。そいつだ! まずい、聖の勇者と剣の勇者が両方来ているかもしれない」


 これは、まずいのかも知れませんね。


「ピンキー、リンベルとドゥラメルを助けに行ってくれないか?」


 エリオス君の念話には少し不安が滲んでいた。


『……わかった!』


 私はすぐに応じた。


 ドゥラメルさんは知らない人だけど、リンベルさんは大切な仲間だもの!


 エリオス君は少しだけ微笑むような気配を見せた。


『ありがとう、ピンキー。気をつけろよ』


「プイ!」


 私は力強く跳ね上がり、魔王城から一直線に砦へ向かって飛び立った。


 風を切りながら砦へと急ぐ。



※ 作者からのお願い


「面白い」「続き読みたい」など思った方は、ぜひログインしてブックマークと下の☆☆☆☆☆から評価いただけたら幸いです。よろしくお願いします!


つまらないと思った方は、☆一つでも評価つけてくれると勉強になりますので、よろしくお願いします。


毎日更新できるように、頑張ります。

よかったら、他の作品も見に来てくださいね。

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