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第4話 う、うさぎですよね!?

下の☆☆☆☆☆から評価いただけたら幸いです。

 

 ふっふふん。うっさぎ、うっさぎ。

 この体は意外と良い感じに馴染みましたよ。体も軽くってぴょんぴょんスキップ出来るし、走っても速い。前世の私は、あまり運動が得意な方では無かったので、これは少し嬉しいですね。


 ウサギだから、食事も草しか食べられないのかと思いましたが、意外と何でも大丈夫そうだから安心です。


 実は先日、イノシシのような魔物に襲われましたが、蹴り飛ばしたら一発で倒せましたよ。

 体格はイノシシとは比べ物にならないほど小さいのにすごいです。

 えぇ、やっぱり、あのステータスは半端ないようです。


 あ、それで、そのイノシシを食べられないかと、ちょっと齧ってみたのですが、意外や意外、食べれたのです。ウサギは草食の生き物だし、そのうえ生肉は無理かと思いましたが、いやー、齧ってみるものです! 彼らが、何でも齧る意味が分かった気がしましたよ。


 それで、今何をしているのかと言いますと、実は当てもなく道を進んでいます。

 初めのうちは森の中とかで生活しようかなって思いましたが、ちょっとこの世界には、どういった人たちや生き物が、どのように生活しているのか見てみたくなりましてね。とにかく道を進んでいけば、どこかに繋がっているだろうって思ったのです。


 時々、食事休憩を入れて、収納から取り出したイノシシの肉を齧って、その辺の草も少し齧る。うーーん。美味しいです! 人間だったら食べない雑草が、今の私には美味しく感じます。辺り一面、食料だらけですから食生活は安泰ですね。勉強も無いし、働く必要も無い。


 わずか数日ですが、ぶらぶらと旅を続けながら、収納について色々と調べてみましたよ。

 まず収納したイノシシの肉は腐らないし、草も枯れないことが分かりました。これは大きいですね。って言うか、これだけで私の食生活は一年中守られたとも言えます。

 イノシシは大きいです。私だと、何か月分の食事になるのか分からないぐらいです。

 草は、そこら一面にあります。むしろ草しか無いぐらいです。これを収納しておけば冬だろうが安心です。


 それで、今度は反対に生き物を入れるとどうなるかって思いますよね。だって腐らないってことはバクテリアとか細菌が死んでいるからだと思います。そうすると生き物を入れたら、その生き物は死んでしまうのではと思ったのですよ。


 さっそく実験です! その辺を歩いている虫に触れて『収納』!!

 暫くして、出してみる。……生きていますよ?? あれ、予想と違います。

 生き物が収納の中で生きていると、腐らない理由が分かりませんね。それとも、この虫が

 特別なのでしょうか? 良し。次は、もっと大きな動物にしてみよう。



 色々実験して分かりましたよ。この収納は、生き物も入れることができるが、収納の中では単純に時間が止まっているようです。動物を入れて1週間ほど水も食べ物も与えなかったのに、収納から出してみると、何事も無かったかのように元気でした。もちろん、収納されている他の食べ物を食べたってことも無いようです。

 どうやら、私が生きている限り、SFの世界に出て来るコールドスリープのようなことも簡単にできてしまいますね。


 そのように、色々な発見をしながら道を歩いていると、前方に人影が見えました


 お、いよいよ第一村人発見でしょうか!?


 ……えっと、何やら雰囲気が良くない感じですね。ちょっと陰からこっそり覗いてみましょう。


 分かる人数だけで言うと二対四って感じですが、他にも何人分かのバッラバラ死体があります。

 生き残っている二人も、だいぶんマズイ感じですよ。というか本当に生きているのでしょうか?

 どうやら一人は女性のようですが四肢が切り落とされて動けないようだし、もう一人は小学生ぐらいの男の子ですかね? こちらも両腕を切り落とされて大ピンチのようです。


 一方、四人組の方は余裕そうです。一人の若い男が剣を抜いていているので、おそらく彼が皆を斬ったのでしょうね。他の三人のうち、一人は腕を突き出して、何かブツブツ言っているようです。何を言っているのか、さっぱりわかりませんが、呪文のようなものですかね??

 残った二人は、槍を持っていますが構えることも無く、ニヤニヤ笑って剣を持っている若い男に

 話しかけています。



 ……あ、これは! 私、この人たちの言葉が分からないようです!!



 いや、そっちかい! って思ったかも知れませんが、私にとっては重要なことですよ。まぁ人間社会に入れるとは思っていませんが、言葉が通じれば何等かの交渉が出来るかもしれないじゃないですか。


 ん? 剣を持った男が、小学生ぐらいの子供に向かって剣を振りかざした!!


 ドゲッッシ!!


 おや、おや。すみませんね。事情は知りませんが、大人が四人も寄ってたかって、いたいけな子供を斬りつけるとは、気に入りませんね。思わず、剣の男を蹴り飛ばしてしまいましたよ。


 ん? 少し体の動きが重い気がしますが、このブツブツ言っている男が影響しているのですかね?

 うっとうしいので、これも蹴り飛ばしておきましょう。


 ズドーン!!


 よぉーーし! 楽になりましたよ。


 あ、槍のお二人も来ますか? あ、そうですか。それでは、よいしょっと!


 うーーん。マズイですかね!?

 人間と絡むのは初めてだったのですが、皆さん、死んじゃってますよね??

 イノシシよりも加減したのですが……難しいです。

 まぁ、私は魔物だし、この人達も強盗ですかね? 何か悪そうな人だったから良いですかね。


 はぁーー残念ですが、この強盗に斬られてしまった人たちは駄目ですかね? この世界の医療は分からないけど、バラバラの死体は駄目ですが、女性と子供は、私が収納すれば、とりあえず死にはしませんけど……女性は両手両足切り落とされているし、少年も両腕を切り落とされているから、やはり助からないですかね。


※ 作者からのお願い


「面白い」「続き読みたい」など思った方は、ぜひログインしてブックマークと下の☆☆☆☆☆から評価いただけたら幸いです。よろしくお願いします!


つまらないと思った方は、☆一つでも評価つけてくれると勉強になりますので、よろしくお願いします。


毎日更新できるように、頑張ります。

よかったら、他の作品も見に来てくださいね。

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