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第3話 何ですか! コレは!?

下の☆☆☆☆☆から評価いただけたら幸いです。

 

 はっ! 私は、何をしていたのでしょうか?


 満天の星空が見えます。何故、こんなところで寝ていたのでしょうか?

 周囲から虫の音色が聞こえてきます。あぁ、草木と土の香り、何だか懐かしいような気がします。


 ふぅぅん。大きく背伸びをしてみま……見ました? なんですか、これ?

 あ、あれ? 私の手が毛むくじゃらに。そして何故ピンク??


 い、いや、周りが暗いから見間違えたのでしょうか? あぁ、そんなわけ無いですね!

 暗いはずだけど周りの様子がしっかりと見ていますよ! 月明り? 空を見渡すが月は出ていません。星明りだけでは、見えないと思いますが……い、いや、それどころでは無かったです。

 この手は何でしょう? あ、足もです! っと思ったら体も??

 これは何かの動物のようですが!? 私って動物でしたっけ?

 いや、いや。違います。たしか人間だったはずです。


 何がどうなって、こうなったのでしょう?? あぁぁ、そうだ!! 思い出しましたよ!

 私は山由花子でした。似たような漢字の山田花子に間違えられて、死なされてしまったのでした。


 それで、私は転生することになりましたが、向こうのミスだからと色々と特典を付けてもらったはずですが?? 何がどうなって、こうなったのでしょう??


 だいぶん、頭がはっきりとしてきましたよ。

 えぇっと、私の要望を思い出してみます。


 ・何か特典を付けてほしい

 ・アニメで見たことがある悪役令嬢が良い

 ・すごい力を持っていて、なんでもできる感じ

 ・収納という魔法が使えてなんでも入れることが出来る

 ・転生して早々死なない

 ・可愛くしてほしい


 そうです。こんな感じの事を言ったはずですが、なぜ体がモフモフなのでしょう?

 そ、そうだ収納は? ここに何か入ってないでしょうか? 

 あ、収納って思うだけで中に入っている物が、頭の中に映像として分かるのですね?

 え、映像?? いや、それはともかく……

 あ、これはメモ用紙ですか!? どれどれ……ほう、日本語なのですね。あぁ!! 何ですかこれ!


 ・得点を付けてほしい。

 ・見たことがある悪役霊獣が良い

 ・すごい力を持っていて、なんでもできる感じ

 ・跳ぶことができる。悪者をやっつけることが出来る

 ・収納という魔法が使えてなんでも入れることが出来る

 ・簡単には死なない

 ・かわいい


 頭の中に「チー―ン」という音が鳴り響いた気がしました。


 あ、あの人たちは! 黒服は勘違い馬鹿だと思いましたが、あのお姉さんも同類だったようです!


 と、とにかく、嘆いていても仕方がありません。このメモを基に私が何者で何が出来るのか調べないといけません。たぶんこの世界は危険がいっぱいです!!


 えっと、まずは、最初の『得点』ってのは何でしょうか? 

 特典を得点って聞き間違えたのは百歩譲って良いとしても、得点で何を連想して、何を付けたのでしょう?? 得点、点数、数値、値。値ね……まさか、「ステータスオープン」なーんてね。


 うぁ! 何か、何か出ましたよ。アニメですか?? ここはアニメの世界なのでしょうか??

 あ、まさか、彼らと話したときに異世界転生はアニメで流行っているって言った気がします。

 それで、それっぽい機能をつけたとか?

 でも、まぁこれは、これで助かるかもしれませんが、よし、数値を見て行きましょう。

 えっと、生命力ね。うん。9がいっぱい並んでいますね。次、力ね。うん。9がいっぱいですね。


 ……全部のステータスが桁数いっぱいまで全て9で埋め尽くされていますが??

 あぁ、『すごい力を持っていて』ってこれですか??


 もし、この世界に悪いドラゴンが居たとしても、私は勝てそうな気がしてきましたよ。

 あ、『悪者をやっつけることが出来る』っというのも、関係していますか??

 あの人たちは、極端なのでしょうか? 「限度」とか「ほどほど」って単語を知らないのですね。


 つ、次に行きましょう。『見たことがある悪役霊獣』ってこれが悪役令嬢のことだとは想像できますが、問題は、悪い霊獣って何のことでしょう? 悪霊獣、悪獣! っって、魔獣ですか、これ! 魔獣だとすると私は何の魔獣?


 まず、四つ足歩行ですね。一応二本足で立ち上がれますが、不安定だから四つ足で活動するのが基本のようですよ。暗がりでも見える目と、良く聞こえる耳……ん? 耳が少し長いようです。はぁーもうなんとなく分かったような気がしましたよ。

 それに、あの人たちのメモに、『跳ぶことができる』って書いてありましたね。


 はい。私、ウサギですね。


 ウサギ、もちろん前世で見たことありますよ。見たことがある魔獣でウサギになったのですか?

 いや、いや! ちょっと待ってください! ウサギって私の印象では弱い生き物のような気がしますよ。

 この世界が危険なら、すぐに捕まって食べられてしまうのでは?


 あれ、でも変です。さっきのメモ……『簡単には死なない』って書いていましたよ。

 さっきのステータスの数値で簡単に死ななくなっているのか、それとも、この世界のウサギは強いのでしょか??


 思わず、頭を抱えると、さらに気が付いたことが……頭に小さな角がありました。


 もう、角なんてどうでも良いです!!

 はぁぁ。もう、これから、どうしましょう?


 これでは、ぜったいに人間社会に適合できませんよね? せめて、人間であれば良かったのに、とんでも無く強いウサギの魔獣って! 私が期待していた可愛いご令嬢は何処に行ったのですか?

 高貴なご令嬢になって、華麗に困難や課題を解決して、どこかの国の王子様と結ばれるって期待しちゃっていましたよ私!!


 葛藤すること小一時間……


 うん、良し。よーく分かりました。私はこの世界で最も強くて可愛いピンクのウサちゃんですね。

 よぉーーし。気にしないで、強く生きていきましょう!


 ん? なんとなく、私自身も人間だったころに比べて性格が変わったような気がしますが……

 まぁ、それも含めて気にしないで生きていきましょう!


※ 作者からのお願い


「面白い」「続き読みたい」など思った方は、ぜひログインしてブックマークと下の☆☆☆☆☆から評価いただけたら幸いです。よろしくお願いします!


つまらないと思った方は、☆一つでも評価つけてくれると勉強になりますので、よろしくお願いします。


毎日更新できるように、頑張ります。

よかったら、他の作品も見に来てくださいね。

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