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第27話 弓の勇者:危機一髪

下の☆☆☆☆☆から評価いただけたら幸いです。

 

 ――――――――――――――――――――――――――――


 魔王軍幹部 リンベル将軍視点


 ――――――――――――――――――――――――――――


 はぁ、やはり駄目だ。魔王様の気が晴れない。そして、宰相のセバス殿から

 泣きつかれたのだ。魔王様の仕事が全く捗らないと。


 やはりピンキーのところに仕事も持って行って、そこで、ピンキーを見ながら

 仕事してもらうか。

 本来なら、ピンキーを連れ戻すべきなのだか、せっかくケッシ―と勉強して

 いるのだから、少しは言葉が理解出来るようになるまで向こうに居た方が良い

 だろう。

 それにケッシ―にもちょうどよい暇つぶしになって良いかもしれんな。

 あいつは働きすぎだから、この際しっかりと養生してほしいのだ。


「魔王様、それではピンキーに会いにアズガバン砦に行きますか? ただし

 仕事も持って行きますけど」


「うん!……ゴホン。良し!行こう!」


 いや、別に「うん」でも、可愛いから良いと思いますけどね。

 はぁ、仕方がない。このまま仕事が捗らないよりは、事務員たち数人と書類も

 積み込んで移動しますかね。



 出来るだけ早く処理したい書類は数人の事務員が手持ちで運んで、それ以外は、

 後続のメンバーで運んでもらうことになった。


 そして、魔王様とは私は、書類と一緒では無く一足先にアズガバン砦に向かって

 行く。まぁそうなるかなって思ったけどな。

 どうしても事務員たちの速度に合わせると遅いのだ。だから私と魔王様だけで

 全速力で走った方が早い。



 私たちがアズガバン砦に向けて疾走しているとき、王城に伝令のカラスが

 到着していたそうだ。カラスの足につけられた紙はセバス殿に届けられた。


『緊急 弓の勇者が、アズガバン砦に向かっているとピンキーからの情報あり、

 決して近づくな』



 そして、魔王様と順調に走り続け、ようやくアズガバン砦が見えて来た。


「リンベル!」


 魔王様の声に何か感じるところがあったのか、自分でもわからないが、

 咄嗟に横へと飛びのいた。走っていた進路に三本の矢が刺さる。


 どこから撃たれた? 急いであたりの気配を探る。


 おかしい、射手が見当たらない? あ! また矢が飛んできた。

 しかも今度は私だけではない。

 魔王様にも目掛けて飛んできている。私に一本と魔王様に二本。


 三人の射手か? それにしては綺麗だな。一斉射撃の場合は複数人が

 同時に放つことはあるが、それでも力の差や角度、弓自体の性能の関係で当然

 到達する場所やタイミングに差が出る。

 それが、最初の三本の矢も、二回目の魔王様に来た二本の矢も、綺麗に矢同士

 の間隔を一定に保ち、同時に刺さった。


 これほどの射手は見たことが無い。いや、居るはずがない!


 魔人族が気配を検知できないほどの距離を保ちながら見えていないはずの

 者を射るなど、出来る者は……


 弓の勇者か!


 カッと空を見上げると、そこには無数ともいえる、おびただしい数の矢が

 見えた。

 クソ! 剣を抜き、魔王様の傍で魔王様に向かってくる矢を落とす。


 次の瞬間、魔王様の魔力が一時的に増大し、火炎魔法となって空を焼き尽くす。

 魔王様の魔法によって飛来していた無数の矢が灰となって散って……瞬く間に

 空を覆う矢の雨。


 応戦する魔王様の魔法。


 ここでは矢を遮る物が無い。とにかく砦に!


 あわてて砦に向けて走りながら、飛来する矢の雨を、今度は私の火炎魔法で

 消し去る。

 こうなったら、魔王様と二人で交互に火の傘を広げながら走るしかない。


 あ、砦が!


 その砦にも、大量の矢の雨が降り注いでいた。おそらく砦の者は一歩も外に

 出れない状態だろう。



 ――――――――――――――――――――――――――――


 ピンキー視点


 ――――――――――――――――――――――――――――


 おお、この矢は、空から降ってきたのに、器用に曲がって窓から部屋の

 中まで入ってくるのですね。

 あ、いや。関心している場合ではないですね。ちょっと怪我人が出て

 しまいました。


 では、出撃です!


 私なら、こんな矢など、本当に雨と変わらないですね。窓から飛び出して、

 矢が降りしきる中、地面に降り立ちました。

 えっと、『弓の勇者』という人はどこですかね。ちょっと気配を探っ……

 あれ? 『リンベル』さんと『エリオス』君ですか?


 なんでまた、こんな矢が降りしきる中、来たのですかね。

 ちょっと困っているようなので、助けに行きますかね。


『エリオス! ピンキー』


 念話を飛ばす。おお通じましたね。

 ふっふふ。嬉しそうに手を振ってくれましたが、こんな矢の中で

 立ち話もなんですから、一旦、お城に入ってもらいましょうか。


 ぴょんと、跳んで二人のところに着いた所で「プイ!」っと、これで、

 もう大丈夫ですよ。タッタッタとお城まで走って戻って。


 ただいまー。


 いやー、外は酷い矢でしたね。ん? こっちの方が濡れないから

 雨より良いかもですね。


「プイ!」


『エリオス、大丈夫?』


『あ、ありがとう! ピンキー、げsみうげうぴfk』


『わからない』


『そうか。大丈夫!』


 うん、良かった。じゃあ、私は、この矢を止ませて来るよ。


『行く!』


 再び、外に出る。えっと強い気配は……あっちか。


 しかし、今更だけど、本当に私は強いんだろうな。お城に居た

 モフモフさんたちも怪我していたけど、彼らよりも数倍強い

 『エリオス』君たちでも、この矢を避けていたってことは、当たれば

 怪我をするのかもしれない。


 もちろん、私だって鬱陶しいですよ。何て言いますか、歩いていたら

 枯葉が当たったよな?


 あ、そうそう、歩きに辛いのですよ! 地面に刺さっているので邪

 魔です。まぁ踏んでも足に刺さることはありませんけど。

 私の体重では、矢も折れないから邪魔でしかありません。



 ああ。見つけましたよ!


※ 作者からのお願い

「面白い」「続き読みたい」など思った方は、ぜひログインしてブックマークと下の☆☆☆☆☆から評価いただけたら幸いです。よろしくお願いします!

つまらないと思った方は、☆一つでも評価つけてくれると勉強になりますので、よろしくお願いします。


毎日更新できるように、頑張ります。

よかったら、他の作品も見に来てくださいね。

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