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第24話 アズガバン砦の危機

おー、100ポイントになりました。星マークを付けてくれた7人に皆さま、ブックマークを付けてくれた19人の皆様ありがとうございます。


下の☆☆☆☆☆から評価いただけたら幸いです。

 

 ――――――――――――――――――――――――――――


 弓国 宰相視点


 ――――――――――――――――――――――――――――


 魔人族のアズガバン砦の攻略に向かっていた兵どもが攻めきれずに戻ってきおった。情けない、たかだか、砦ごときも落とせぬとはな。

 だが、奴らの言い訳も多少は分かる。剣国の兵士どもだ。元々は奴らがカザマスタ砦攻略の後、アズガバン砦の方に援軍に来ると言うから、こっちは少数精鋭の兵士を出したのだ。


 それが、逆に、手ひどく撃退されてしまい、全ての魔術師を失ってしまったので、こっちには来れないなどと言い出してきやがった。

 フン。確かに、魔術師を失ったのは痛いだろうな。剣国の遠距離攻撃は、その魔術師どもに頼っていたからな。我が国のように、弓兵にも力を入れておれば良かったがの。


 ん? 剣国は遠距離攻撃の手段が無いではないか!? 奴らは、しょせん脳筋民族だ。馬鹿のように剣を振り回して突っ込むしか脳が無い連中だ。それをカバーするために、何とか育成して出来たのが、その絶滅した魔術師どもだ。


 それを再び失ったのか……ふむ、サルサ将軍と司令部に検討させるか……



「国王陛下、この度、気になることがありましたので、サルサ将軍と軍司令部にて実現性を確認してもらったのですが……」


 ふっふふ。我が国の国王陛下は(ぎょう)しやすい。簡単に王命を(うけたまわ)ることが出来た。

 さて、問題は勇者だな。あいつは魔物相手以外は使い物にならんくせに、馬鹿げた正義感だけは持っているからな。間違いなく邪魔をしてくるだろう。余計な事を国王陛下に言われぬように、アズガバン砦まで遠征してもらうとするか。魔人族が相手なら喜んで行くだろう。



「勇者よ。どうじゃ、お主もいつまでも訓練ばかりしていても、仕方があるまい。そろそろ実戦も経験して見るべきだと思わんか?」


「はい。宰相殿、私も衣食住をお世話になっておりながら、魔物の一匹も倒していない、この状況心苦しく思っておりました。是非とも魔物や魔人族を倒し、平和な人間社会構築の手助けをしたいです」


「ふむ、実は陛下から許可が出たので、お主にはアズガバン砦の攻略に乗り出してもらいたいのだ。あの砦は、途中まで攻略していたのだが、友軍の撤退もあって攻めきれなかったのだ。お主の初陣にはちょうど良いと思うので、砦を落として来てくれ」


 フン。馬鹿な小娘だ。頭の中に花畑でも咲いているのだろう。こ奴は人間との争いを嫌がるくせに魔人族が相手だと喜んで戦うと言う。何が違うのかワシには分からん。まぁ確かに、人間を殺しても魔石は取れぬから、旨味が無いと言うのなら分かるがな。


 今回の作戦が上手くいけば、広大な領地も手に入り、大量の魔石も手に入る事になる。一挙両得の計画だ。



 ――――――――――――――――――――――――――――


 ピンキー視点


 ――――――――――――――――――――――――――――


 『リンベル』さんの背中に乗せてもらって、やってきたところは小さなお城でした。でも前回行った場所ではないです。大きさは変わりませんが、方角が違いますね。このような小さなお城はいくつかあるのかもしれません。


 お城に入ると、すぐに気が付いたのですが、『リンベル』さんや『エリオス』君のような悪魔族の人たちではありません。

 もふもふです。あ、私もそうでした。

 ただ、私とは違って、二足歩行で服も着ています。これは私とはちょっと違うようですが、なんだか不思議な感じがします。

 私と同じくウサギさんは居るのかな? もし、二足歩行ができて、服を来ているウサギさんが居たらぜひ会ってみたいですね。


 背負い袋から出してもらって、『リンベル』さんに抱っこしてもらいながら、お城の中を見学です。

 おぉ、本当に色々な種類のもふもふさんが居ます。しかし、「プイ」などと言っている者はいませんね。ちゃんと『リンベル』さんたちと同じ言葉を話しています。


 やはり私とは体の構造が違うのでしょうね。私が「プイ」としか言えないのは、声帯という、喉の中にある声を出す部分の構造が、悪魔族の人たちとは違うから、会話が出来ないのだと思っています。しかし、ここにいるモフモフ人たちは話せるようなので、おそらく声帯が悪魔族の人たちと同じなのでしょうね。


 などと、考えていると、大きな部屋にやってきました。そこには大きな虎さんがいます。ちょっと、お顔が怖いですね。たぶん私の方が強いのでしょうが、虎とウサギでは、迫力というものが違います。


 ふむ、ふむ。一応聞いているフリをしてみましたが、『リンベル』さんと虎さんが何を話しているのか分かりません。


「『セリシア』」


 何やら、『リンベル』さんが虎さんの方を指さしながら、ゆっくりと発音してくれました。おそらく、この虎さんのお名前なのかもしれませんね。


『セリシア、ピンキー』


 とりあえず自己紹介をしておきますか。これで……あ! そうでした。念話が使えないとダメでしたね。

 あぁ、『エリオス』君がいないと、伝えられないですね。とりあえず、頷いておきますか。

 うん、うんっと。これで伝わりましたかね。


 それからも、しばらく『リンベル』さんと『セリシア』さんの会話が続いていましたが、どうやら終わったようです。


 また私を連れて、移動していきます。


 おや、今度は先ほどの大きな部屋から少し離れたところにある小さな部屋に入りました。

 くんくん。ちょっと消毒液の匂いがします。ここは医務室ですかね?

 おっ!! ウサギさんです! ついに会えましたよ。


「プイ!」


 はっはは、挨拶してみましたがダメでした。通じないようですね。

 やはり同じウサギでも、私とは違うのですかね……あ、角が無い。

 あ、いやその違いが大きな違いなのか分からないですけどね。


 そのウサギさんに用事があるわけでは無いようで、軽く話をすると、さらに奥の部屋に進んで行きました。

 その奥の部屋には、真っ白な猫さんがベッドで横になっていました。

 どうやら怪我をしているようです。わずかに血の匂いも感じられますね。

 ん! ということは、このモフモフ人たちは、悪魔族の人たちと違って血が流れているのですね。


 あぁーー敵か味方かを見分ける方法がなくなりました!

 今まで、血が流れている人間は敵で、流れていないのは味方と思っていたのですが、モフモフ人は違うのですね。

 でも、まぁモフモフ人は、もふもふだから見分けがつくか。


 あ! ところで、私って血が流れているのですかね??


※ 作者からのお願い

「面白い」「続き読みたい」など思った方は、ぜひログインしてブックマークと下の☆☆☆☆☆から評価いただけたら幸いです。よろしくお願いします!

つまらないと思った方は、☆一つでも評価つけてくれると勉強になりますので、よろしくお願いします。


毎日更新できるように、頑張ります。

よかったら、他の作品も見に来てくださいね。

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