第23話 幼き魔王様の愛情
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ところで、今更ですが、「」 と 『』 の見分けがつきますか? 携帯によっては見分けがつきにくいよした。『』での表現は意味は分からず、ほとんど音として認識している感じで、「」は会話ですね
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魔王軍幹部 リンベル将軍視点
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アズガバン砦から帰還して一月がたったが、魔王城では穏やかな日々が続いていた。魔王様の傍にはピンキーの姿が常にあり、魔王様から笑顔を引き出してくれていた。
魔王様は普段はキリっと引き締めた顔をしているが、実際には六歳の子供だ。ピンキーに見せる笑顔には年相応の無邪気さを感じる。
特にピンキーと多少でも意思疎通が出来るようになってからは、なおさらべったりだ。
うーーん。これはこれで、少し依存しすぎているような気がするが、感覚的にはピンキーの方が精神年齢は高いのかも知れないな。ん? 角ウサギの精神年齢と魔人族とでは基準が違いすぎて比較できないか??
その日の夕方、中庭で花を摘む魔王様の傍にピンキーも居る。彼が摘んだ花をピンキーの角に飾ろうとする姿に、なんとも言えない温かさを感じる。魔王様がピンキーに向ける眼差しには、優しさと愛情に溢れているようだ。
「ピンキー、ありがとう。君がいてくれるから、俺は魔王として頑張れるよ」
えっと、魔王様、念話が声に出てしまっていますが……しかも、まだピンキーには伝わりませんよ。まだ物の名前を教えている段階ですよ。
そうそう。実は砦から帰ってきたら、ピンキーと魔王様が念話を使えるようになったと聞いた。
あああ!! 私も聖獣グリフォン様に会いたかったのに!! あ、そっちだけでは無くって、私も念話を授かりたかったな。それがあれば、魔王様との連携もスムーズになるのに。
とにかく私は使えないが、ピンキーが念話を使えるようになったと聞いたので、彼女を連れて、アズガバン砦へ行くつもりだ。あそこの副官、ケッシ―が念話を使えるのだ。そこで、しばらくピンキーを預けて言葉を教えて貰うことにしたのだ。
ケッシ―は怪我の療養中であまり動けないから、その間にピンキーに言葉を教えてもらうのだ。
念話は使えなくても、若いメイドでも専属で付けてあげれば、メイドから言葉を学べると思って魔王様に提案してみたが、魔王様は、自分がピンキーに教えると言い出してしまった。
いや、いや。そんな余裕はありません。魔王様には、自分の仕事をこなして貰わないとな。どうも、彼女に構ってしまい仕事が滞りがちなのだ。そんな理由で、彼女をアズガバン砦へ一時的に預けるつもりだ。
「なぁピンキー、俺と結婚してくれないかな」
ぶふぉ!! 今、今。な、何と言いました?? け、け、結婚!?
……あぁー、ピンキーは理解していないようだな。びっくりした!
ま、まさか魔獣と結婚するとか真面目に考えていないですよね??
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ピンキー視点
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『リンベル』さんが、出かけ先から戻って来てくれたので、少し言葉の勉強が進みましたが、基本は名詞ですね。まぁ『リンベル』さんも『エリオス』君も忙しそうだから、なかなか勉強の時間がとれません。
出来れば専属のメイドさんを付けてくれるだけでも良いのですけどね。
今まで、メイドさんがお世話してくれるのは、食事の時だけですね。
こっちの、大きなお城では食べ物も豊富にあるようで、いつもたくさんの美味しい料理をいただけます。ただ、私にはスプーンやフォークといった物は扱えないので、基本はメイドさんに取ってもらって、小さく切り分けて、お皿に乗せて貰っています。良いのでしょうかね。私テーブルの上に乗っているのですが、マナーも何もあった物では無いですね。
まぁ、とにかく、メイドさんはその時だけで、それ以外は近寄ってこないですね。ひょっとして怖がられているのですかね。困りますね。
おお、今日は中庭でお花摘みですか? 男の子にしては、大人しい遊び方ですね。まぁ怪我しなくって安心ですけどね。
んん? あ、そのお花は私にくれるのですか。私の小さな角にかけるように花束を作ってくれました。ああ、思い出しましたが、私、花子って名前でしたね。今では『ピンキー』と呼ばれていますが。
何だか、一生懸命『エリオス』君が話してくれていますが、すみません。やっぱり、まだ分からないのです。
ん? 『リンベル』さんが噴き出した? えっと『結婚』ですか? 何かこの言葉に大事な意味があるのですかね?
この言葉は、どういった意味なのでしょうね?
なんとなく、言った本人である『エリオス』君に聞くのは違うような気がするのですが、しかし、私の言葉を伝えられるのは、今の所、『エリオス』君だけですね。
おお、私は、今日、『リンベル』さんとお出かけのようです。
はっは。『エリオス』君が寂しがっていますが、彼はお留守番のようですね。どうやら『エリオス』君はあの年でお仕事をしているようなのです。この前、『エリオス』君が、仕事している部屋、たぶん執務室ですかね、そこに連れて行ってくれました。
きっと、自分も頑張っているって所を見せたかったのですよね。かわいいです。
仕事は、何か書類を読んで、名前なのか別の文字なの分からないですが、何かを書き込んでいました。私も、前世で見たことがある風景のような気がしましたが、最近は前世の頃の記憶が消えかかっているのか、忘れかけているようです。
彼は今日も、その仕事をしないといけないのかも知れませんね。それでは行ってきます。
そうそう、今回、出かけるにあたって、メイドさんが『リンベル』さんに、リックサックと言うか、蓋のない背負い袋のような物を渡したのです。これで何をするのかと思っていると、私をその袋に入れて背負いました。
以前、三人の誘拐犯に入れられた麻袋とは比べ物にならない上質な布で、底にはクッション性はあるがしっかりとした底板がついています。蓋は無いので、立ち上がると頭を袋から出せて外の様子を見ることが出来るのです。
これは良いですね。さらに贅沢を言わしてもらうなら、中にふわふわのブランケットでも入れてくれると、もっと嬉しいのですけどね。
私はその背負い袋に入って、『リンベル』さんに背負われています。
うん、『リンベル』さんが、普通に走ると早いようですね。やはり、この前三人で移動したときは、お腹が空いていたのでしょうね。今は元気になってよかったです。
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