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第15話 ピンクの角ウサギを確保せよ!

下の☆☆☆☆☆から評価いただけたら幸いです。


――――――――――――――――――――――――――――


 剣国の辺境伯、ジルベスタ視点


――――――――――――――――――――――――――――


何てことだ、魔王国攻略のためにカザマスタ砦に向かった攻撃隊が、ほぼ全滅したと言う連絡が届いたのだ。


ゆ、勇者が向かっていたはずだが、どこに行ったのだ? 国王の依頼で剣の勇者が魔王国に向かったという情報を得たのでワシもそれに合わせて、攻撃隊を出したのだ。


好戦的で愚かな勇者は嬉々として強敵を蹴散らし、雑魚は我が領地の騎士達が倒せば、多くの魔石が簡単に手に入る。そう目論んでいた。だから、我が領地内に居る高レベルの魔術師を全員送り込んだのだ。全員だぞ。


あの魔術師が連携して行う爆裂火炎魔術は、あたり一帯を火の海に変えるほどの威力だ。攻城戦では避けることも、防ぐことも出来ない絶対的な優位な魔術だ。


それが、何故、全滅という話になるのだ?

まさか、奴らの魔術が発動する前に、とんでもない強敵に当たってしまったのか? いや、それなら、あの愚かな勇者が喜んで首を突っ込むはずだ。

そんな事になったなら、あの勇者の事だ、攻撃隊をあざ笑う声と、鼻にかけた自慢話をわざわざ伝えて来るだろう。


その勇者の情報も無い。何かが、おかしい!!



暫くして、生き残った攻撃隊が戻って来たので、問いただしてみたが、意味が分からん。ピンクの角ウサギが爆裂火炎魔術を送り返して来た? 何を馬鹿なことを言っているのだ。幻術にでも引っ掛かったのか?

第一、角ウサギは茶色だ。何がピンクだ。貴様の頭の中にピンクの花畑でも咲いているのか?


しかし、別の者たちに聞いても、ピンクの角ウサギの話をした者が居た。……と言う事は、本当にピンクの角ウサギのようなモノが居たと言う事かも知れん。もし、そのようなモノが居たとしたら、それが何かの鍵を握っている可能性がある!


早速、ワシが飼っているハンターを使って捕まえさせよう。本当にピンク色だとしても所詮、角ウサギだ。たいした事は無いはずだが、万が一と言う事もある。しかしハンターなら失敗しても惜しくは無い。失敗するようなら他のハンターを何度でも行かせばよい。成功報酬にしておけばワシの(ふところ)も痛まないからな。



フン。やはり大した事はないではないか。ハンターどもで簡単に捕まえて来たようだ。睡眠薬を使ったと言っておったから明日の朝にでも見てみるか。



ほう、たしかにピンク色だな。しかし、見た目は角ウサギの幼体のようだ。フン。色は珍しいが、ただの子ウサギでは無いか!

くだらん!!


「おい、餌を上げてみろ。何か面白い反応でもすれば良いが、暫く飼って様子を見てみろ。おい、そこのお前がこいつの世話係だ。何か変わったことがあったら報告しろ」


時間の無駄だな。暫く飼って何も無いようなら売ってしまうか、色が変わっているから高く売れるかも知れんな。


ん? 餌を食わんな……な! このウサギ、ケージの檻をへし曲げたぞ! 確かに頑丈ではないが、それでもウサギが鉄で出来た檻を曲げるなど出来るはずがない。

ま、マズイ逃げる気だ!


「お前たち、こいつを捕まえて、もっと頑丈なケージに居れて置け!」


ワシの指示を聞いた執事とメイドは慌ててウサギを捕まえようとするが……消えた!!


そんな、馬鹿な。どこに行った!


あ、いつの間にワシの横に!!


「プイ!」



――――――――――――――――――――――――――――


 ピンキー視点


――――――――――――――――――――――――――――


ふっふふ。ケージを曲げたら、すっごい慌てていますね。普通のウサギでは無理なんですかね。残念でした!!

私は強いウサギなのです!


あー、何か偉そうなおじさんが騒いでいますね。きっとコレが今回の騒動の大本ですかね?

でも、誰ですかね? まぁやっつけておけば良いですよね。


よっと!


おじさんの横までジャンプしてのぉ――チョン!


「収納!」


ついでですから、目撃者の二人も一緒に招待しましょう


「収納!」


ふーー。良し!


これで、大丈夫ですね。この人たちが誰か分からないですが、たぶん『リンベル』さんに見せれば知っているかも知れませんね。

ついでだから、こういう時はガサ入れですよね。良し、色々と持て帰りますよ。


とりあえず、この偉そうなおじさんの執務室と思われる部屋に入って手あたり次第、収納していった。

お、本棚の後ろに隠し金庫を発見!! なんだかベタですね。なんで隠し金庫なんて置くのですかね。その中に大事な物や見られてはマズイ物を隠していますよって言っているようなもんですけどね。


一応、収納している状態で、中身だけを分離!! フッフン。イノシシの血を抜く操作が、まさか金庫破りに発展するとは思いませんでしたが、何が役に立つか分かりませんね。


えーっと、たぶんお金ですかね。それと何かの書類のようですけど、私には読めませんね。これも『リンベル』さんに渡してしまえば良いかな。


はぁー大きな屋敷なので、何処かに隠している物とかあるかも知れませんが、キリがないので、そろそろ帰りますね。

あ、そうそう。私を誘拐してくれた人たちに挨拶をしないとね。


えぇっと、くん、くん。


うん、たぶん、こっちですね。街中を歩くと目立つだろうから、屋根から屋根へと飛び移りながら移動していきます。

ひょん、ぴょん、ぴょんっと! 本当にウサギって楽ですね。まぁたぶん、普通のウサギには無理かも知れませんが。


この建物のようですが、これは宿屋ですかね? うーーん。それはそうと、どうやって入れば良いですかね。玄関から入ったら、

余計な目撃者が増えますよね。はぁ、やはり面倒です。窓から入ってサクッとやっつけて帰りますか!


三人がまとまって同じ部屋に居てくれて助かりましたよ。


ふふふ。私を見て、びっくりしていましたね。まさか追っかけて来るとは思っていなかったのでしょうね。

全員、収納です!!



※ 作者からのお願い


「面白い」「続き読みたい」など思った方は、ぜひログインしてブックマークと下の☆☆☆☆☆から評価いただけたら幸いです。よろしくお願いします!


つまらないと思った方は、☆一つでも評価つけてくれると勉強になりますので、よろしくお願いします。


毎日更新できるように、頑張ります。

よかったら、他の作品も見に来てくださいね。

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